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    bonnou85

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    bonnou85

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    💜🧤の話。
    ※同棲してます。大学生設定。大丈夫な人だけどうぞ。

    #clawmino

    💜がキス魔の🧤に嫉妬する話。バタン、バンッ!
    扉が開閉する音に、ビクッと体が跳ねる。
    ヒタヒタと廊下を歩く音。
    真っ直ぐにリビングルームに向かってくる。
    この家に帰ってくる人は1人しか居ない。
    視線をそちらへ向ける。

    あ、目が合った。
    『おかえり』
    「…ただいま」
    そのままつかつかと俺の目の前まで近付いてくる。
    シュウが俺の正面からソファの背もたれに手を着くと、ドスッという音と共に背もたれのクッションが沈む。

    これは、俺何かやらかしたか?

    「ねぇ、今日のあれ何?」

    いつもより低い声にやっぱり何かやらかしたな?と頭をフルに回転させて、今日の出来事を思い返す。
    朝、家を一緒に出て、大学に着いて、お昼休み…空きコマで学内のカフェで友達たちと喋ってて…

    『あ。』
    「…思い出した?」
    『てか、見てたの?』
    「見てなきゃいいと思ったんだ?」
    『いや、そうじゃなくて…』
    「じゃあなに?」
    『ごめん…』

    シュウは俺の顎を掴むとグイッと上を向かせる。そのまま噛み付くように唇を塞がれた。

    『ん…シュウ……ちょっと…待って…』
    俺は、シュウの肩を押す。チュッと音を立てて唇が離れる。
    「なんで?」
    あ、これはヤバいやつ。
    『んむ…』
    あぁ、喰われる。
    「僕は何も思わないと思った?」

    光のない紫色の瞳が、冷たく俺を見下ろしている。
    弁解する間もなく、また唇を塞がれる。
    無理やり割り入ってくる舌に口内を犯され、上手く呼吸が出来ない。酸素が欲しくて、唇を離そうと試みるも、後頭部に手を回されてそれも叶わない。
    苦しくて、飲み込みきれなかった涎が首筋を伝う。これ以上は流石に無理だと必死にシュウの肩を叩く。

    『かはっ…はぁ…はぁ…』

    ようやく離された唇を拭うことも出来ず、必死に酸素を取り込んだ。

    シュウは未だ光のない瞳で俺を見つめる。
    「ねぇ、僕は今まで君のしてきた事に何も言わなかった。君がキス魔なの知ってるからね。でもさ、相手にあんな顔させたらダメ。」
    『え?』
    「君はHomie kissのつもりなんだろうけど。満更でもないなって顔してた。」
    『…。』
    「君の恋人は僕でしょ?他に要る?」
    『要らない…』
    「そうだよね?」
    『うん。』
    「僕だけを見ててよ。」
    『ごめん。もうしない。』
    シュウは俺の隣に座ると、ぎゅっと抱き締めてきた。
    「ん。分かってくれたなら良いんだ。でもさ、あの子みたいに本気になっちゃう子も居るから気をつけて欲しいな。それと、いくらHomie kissだったとしても、僕は嫉妬しちゃうみたい。」
    『…ごめん、気をつける。』
    ヤバい。ダメだって分かってるけど、口角が上がりそうになる。
    あのシュウが嫉妬?俺ばっかりが追いかけてると思ってた。
    友達の延長線上で何となく付き合ってくれてるのかと思ってた。
    だから、俺が誰かにHomie kissしたところで何も言わないんだと思ってた。
    違ったんだ…ダメなのに、だんだん頬が緩んできてしまう。
    思わず顔を両手で隠した。
    「クロード?」
    『ホント、ほんとにごめん。ちょっと俺、嬉しいかも。』
    「は?僕怒ってたのに?」
    『違う。あ、違くないんだけど、あのさ、シュウが嫉妬してくれるんだと思って。』
    「どういう事?」
    『俺が一方的に好きで、シュウは何となく付き合ってくれてるんだと思ってたから。』
    「…。へぇー?」
    『俺ばっかり追いかけてるのかと思ってた。だから、ちょっと嬉しくて。』
    「ふぅーん?クロードはそんな風に思ってたんだ?」
    シュウの声が冷たくなる。
    あれ?また何かやばい事したか?
    「じゃあ、僕がどれくらいクロードの事好きか、分かって貰わないとだね?」
    『へ?』
    あっという間にシュウは、俺をソファから立ち上がらせると、ひょいっと担いだ。
    『いや、降ろせって!』
    「んは。僕の筋肉は見かけだけじゃないから。」
    そう言うと、シュウはスタスタとベッドルームへ向かう。
    『待て待て!』
    「君にそんな事言う権利があるの?」
    『!』
    ドサッと雑にベッドに降ろされると、シュウが乗り上げてくる。
    「覚悟してね?」
    シャツの裾からシュウの手が入ってくる。

    『待って、ダメ!準備とかあるから!』
    「大丈夫。朝もしたじゃん。」
    さわさわと腹筋を撫でられる。
    シュウの腕をガシッと掴んで動きを制する。
    『だめ!』
    そう言うと、シュウの腕が素直に裾から出ていった。
    「じゃあ、準備してきて。」
    『へ?今?』
    「そう、早く行ってきて。それとも僕がする?」
    勝ち誇ったような顔でニヤリと笑うシュウ。こういう時のシュウは本当に頑固だから…
    『い、行ってくる!』
    シュウはヒラヒラと手を振って、俺は慌てて風呂場へ向かった。
    なんで、こんな恥ずかしい…自分から喰われる準備しに行くなんて。
    顔に熱が集まるのが分かる。
    きっとシュウは全部分かってやってるんだ。

    脱衣所で服を脱ぎながら、これからされるだろう事を想像して、明日は学校休まないとだろうなとぼんやり考えた。



    続く…のか?
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