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    ShinobuCurry

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    ShinobuCurry

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    葬i台で俳優パロを受信したのでメモメモ…。もうn番煎じか分からないネタなので人様のと被ってるかも知れな、いや、絶対どこかでお見かけしてるだろうなぁ…(モロ被りしてたら申し訳ない)(でもまあ、コレはコレでって気持ちで)

    ※げーのー界には全く造詣がありませんので、なんかふわっとした設定です。
    ※予算の少ないドラマの仕事をすることになった無名のWと、その主役に抜擢された新人Vの話。

    男にも女にも見える美しい化物──エリクスと、凄腕の悪魔祓い──ザ・パニッシャー。狩るものと狩られるもの、立場も種族も越えた彼らの愛の果てに待ち受けるものは…──。


    「……何やねんコレ」
    事務所の責任者とマネージャー、そして、自分。三者が三様、渋い顔を付き合わせて、企画書に目を通す。キャッチコピーだろうか、コンセプトアートに謳われた一文を読んで、ウルフウッドは目を眇めた。
    「全9話。一応、民放さんと動画配信とで再来年放送予定、だと」
    既に興味を無くしたのか、今現在事務所の長を預かるロベルトは、ソファーにどっかりと背中を預けた。
    「いやいやいや、これどー見てもホモ向けAVやんけ」
    「あら、そんなこと言うものじゃありませんわ!それにこれ、ちゃんと純愛ですのよ!」
    そうやないねんて嬢ちゃん。ウルフウッドは年下のマネージャー兼事務員のメリルを一瞥すると溜め息を吐いた。
    ウルフウッドには分かっていた。ここで異を唱えようと、自分が所属するベルナルデリ芸能事務所の存続の危機は依然として継続しているのだ。
    所属タレントも今や自分と、弟分のリヴィオしか残っていない。役者志望の自分達に回ってくるのは、いいとこエキストラ役ばかり。直近の仕事に至っては、イベントの着ぐるみ(バイト)だ。
    「すごいじゃありませんか!いきなり助演ですよ!!」
    セリフもいっぱい貰えますわ!メリルは鼻息荒く喜んでいる。
    「せやかてなぁ……」
    テーブルに散らかった書類を一枚つまんで持ち上げる。そもそもオーディションも無しに何故弱小事務所に、しかも何の実績もない無名の役者を指名してくるのか。一言で言うと怪しい。
    「なぁおっちゃん、ほんまにコレ受けんの?何かヤバいことに巻き込まれたりせぇへん?」
    ウルフウッドの胡乱げな視線を感じて、ロベルトは誤魔化すように胸ポケットから煙草を取り出す。
    「先輩?」
    メリルがじとっと見てくる。世の禁煙の風潮に流されて、我がベルナルデリ芸能事務所もまた喫煙者の肩身が狭くなったものだと、ロベルトは眉根を上げて取り出した煙草を元に戻した。代わりに、テーブルサイドに置いてあるキャンディボックスに手を伸ばす。
    「社長のツテで回ってきた仕事だ。断るのは無しだ、ニコラス」
    「そぉいうことなら、しゃあないけどォ…」
    ウルフウッドもキャンディボックスに手を突っ込み、中の物を掴めるだけ掴んでテーブルに色を散らかす。ロベルトはキャンディボックスの減りが早い理由を見咎めたが、同じ喫煙者として心中察するものがあったので何も言わないことにした。
    「それじゃ、今夜ご挨拶に行きましょう!」
    「んぐっ!?」
    名案だと手を打つメリルの明るい声に、ウルフウッドは危うく頬張ったばかりの飴を飲み込みそうになった。
    「ああ?顔合わせは月曜じゃなかったか、新人」
    「そうなんですけど、向こうの方から返信頂きまして。良かったら親睦を兼ねて挨拶したいそうですよ」
    ほら!と、メリルに向けられたスマホの画面には慇懃無礼な言葉が並び、確かにそういった文面が書かれていた。
    「ずいぶん腰が低い方なんですねぇ、このヴァッシュさんって人。駆け出し同士、仲良くしたいのかも知れませんよ!」
    「…誰が駆け出しやねん、誰が」
    学費の足しに始めたモデル仕事から数えると芸能活動が10年は越える自分と、ぽっと出の雑誌モデル上がりと同列にするなと、ウルフウッドは甘い飴を苦々しく噛み砕いた。
    彼の持つ書類には、美しい金色の長髪の青年が写っていた。白く浮かび上がる半裸の青年は、確かにこの世ならざる妖艶さと儚さを持ち合わせているようだった。
    「……ぜったい根暗のホモやで」
    「ウルフウッドさん!言葉遣い!」
    かくして、ウルフウッドはあまり気乗りしない仕事の挨拶回りをすることになったのだった。



    「──でね、その時僕が……って、もー!ウルフウッド聞いてる??」
    まさに弾幕だった。このヴァッシュという男、息つく間もなく、既に30分近く喋り倒しているのだ。
    「あ、あの、ヴァッシュさん、そろそろ時間じゃありませんか…?」
    「あっそうだね!ありがとうメリル!それじゃ、二人ともまたねー!!」
    人懐っこく破顔して、いっそ太い尻尾を振る幻覚さえ残して、ヴァッシュは廊下の向こうへ走り去った。姿が見えなくなった先でも、悲鳴と「わーっ、ごめーん!」と謝るヴァッシュの声が聞こえてくる。
    「えーと…」
    ロビーのフカフカした椅子に座ったまま身動ぎしないウルフウッドの横顔を見ながら、メリルはどう話しかけたものかと考えあぐねた。
    芸能界は信頼で成り立っている。立場に関わらず挨拶に始まり、互いの仕事に敬意を払い合う。皆で作品を作り上げるのだから、兎に角にも信頼関係を築くことが肝要なのだ。ウルフウッドはそう教えられ、普段の素行の悪さは端に、至極真面目に紳士的に仕事に取り組んでいた。
    それをなんだ。
    「あー、来てくれたんだ!ありがとー!」
    おはようございますの「おは」の口の形で固まるウルフウッドに金髪の青年はニコニコと駆け寄ると、メリルとウルフウッドにハグでもするように両手を差し出した。
    「ヴァッシュ・ザ・スタンピードでっす!よろしくね!」
    そう自己紹介すると、右手でメリルの、左手でウルフウッドの手を取り、ブンブンと握手した。
    メリルが気圧されながらもなんとか挨拶を交わし、ヴァッシュに自分の部屋よろしく促されるまま、ロビーに備え付けられたソファーに腰掛けると、件の弾丸トークが始まった。
    やれ役者の仕事がこんなに大変だなんて思ってなかったやら、やれ迷子になって違うスタジオに入り込んで怒られたやら、エトセトラエトセトラ。
    ウルフウッドにすると、仕事を舐めているとしか思えない言動の嵐だった筈だ。メリルは、ウルフウッドがいつヴァッシュの胸ぐらを掴んで恫喝しやしないかハラハラしていた。
    ウルフウッドは詰めていた息を、それはそれは長く吐き出し、無の表情で口を開いた。
    「なんっっっっっっやねんアイツ聞いてもおらんことベラベラベラベラ喋り倒していきよって嵐か人間台風か人になって出直してこいっちゅーねんてなぁオウこら」
    メリルは急ぎ、スマホに上司への報告を打った。

    助けてください!どうしましょう!初顔合わせ失敗しちゃいました!

    上司からの返事を待つ間、今なお文句が止まらないウルフウッドの旋毛を見ながら、メリルは自分の中の引き出しを引っ掻き回してフォローの言葉を探していたが、

    いいから、帰ってこい。

    ペコンと気の抜ける音がして、震えたスマホには呆れた顔のスタンプが添えてあって、メリルは撃沈した。




    っていう俳優パロ考えるの楽ちい!楽ちいね!

    ウルフウッドはセリフ覚えるの苦手でイントネーションも直せなくてめちゃくちゃ苦労してるのに、ヴァッシュはエリクスが憑依してるのかってくらい役を演じきる。
    これが才能っちうもんかって凹むウルフウッドをヴァッシュが無邪気に応援するもんだからカッとなって押し倒したうえ(もにょもにょ)
    ちなみに、ウルフウッドは過去にセリフ貰えた役がエキストラの葬儀屋スタッフだったので、現場スタッフに影で葬儀屋って呼ばれてる(本人も知ってる)
    でも、その撮影の斎場(あれ?ここ日本?)で本当に葬式をあげていたヴァッシュに本物の葬儀屋と間違われたまま食う笑論で励ましたことをウルフウッドは忘れている(癖です)

    エリクスモードのヴァッシュ見たいし(癖です)、引き摺られて役に没入しちゃうウルフウッドも見たい。あと、素のヴァッシュが割と騒がしい感じだととても元気が出る(大口開けて笑ったり怒ったりしてる公式絵みたいに)(癖です)
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    ShinobuCurry

    MEMO葬i台で俳優パロを受信したのでメモメモ…。もうn番煎じか分からないネタなので人様のと被ってるかも知れな、いや、絶対どこかでお見かけしてるだろうなぁ…(モロ被りしてたら申し訳ない)(でもまあ、コレはコレでって気持ちで)

    ※げーのー界には全く造詣がありませんので、なんかふわっとした設定です。
    ※予算の少ないドラマの仕事をすることになった無名のWと、その主役に抜擢された新人Vの話。
    男にも女にも見える美しい化物──エリクスと、凄腕の悪魔祓い──ザ・パニッシャー。狩るものと狩られるもの、立場も種族も越えた彼らの愛の果てに待ち受けるものは…──。


    「……何やねんコレ」
    事務所の責任者とマネージャー、そして、自分。三者が三様、渋い顔を付き合わせて、企画書に目を通す。キャッチコピーだろうか、コンセプトアートに謳われた一文を読んで、ウルフウッドは目を眇めた。
    「全9話。一応、民放さんと動画配信とで再来年放送予定、だと」
    既に興味を無くしたのか、今現在事務所の長を預かるロベルトは、ソファーにどっかりと背中を預けた。
    「いやいやいや、これどー見てもホモ向けAVやんけ」
    「あら、そんなこと言うものじゃありませんわ!それにこれ、ちゃんと純愛ですのよ!」
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