俳優パロ その2月曜日。某テレビ局会議室。
「おはようございます!今日はよろしくお願いしまっす!」
派手なカラーグラスを掛けたヴァッシュが、マネージャーである彼の兄と一緒に部屋に入ってくる。
今日は、例のドラマの打ち合わせだ。
ヴァッシュはこの日をずっと心待ちにしていて、この一ヶ月はどの仕事に行ってもスタッフから「機嫌がいいですね」と評判だったのだ。
部屋には、監督をはじめ大勢のスタッフと役者達、その関係者が集まっていた。その中に見知った顔を見つけると、ヴァッシュは小走りに駆け寄った。
「やぁ、ウルフウッド!この間ぶり!」
「はぁ…。ども…おはようございます…」
あれ?ヴァッシュは小首を傾げる。
ヴァッシュから誰かに声を掛けると、大抵の人間は嬉しそうにすることが常だった。
3634