Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    ShinobuCurry

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 11

    ShinobuCurry

    ☆quiet follow

    WV_kisskissday2024企画に捏ねたかったメモ
    ()

    ・NL葬i台
    ・Vはセッ…経験ありだけど、キスはしたことないよ!(※癖1)
    ・Wの実年齢=十代だと思ってるよ!(※癖2)
    ・つまり、ピュアW/Vだよ!(※癖1+癖2=)
    ・ピュアW/Vのつもりだよ!!😭

    ファーストキスは甘いものだと思ってたけど、そんなことはなかった話「キスしてええか?」
    少し緊張した面持ちでウルフウッドが尋ねてきた。
    三日前に、彼から交際を申し込まれていた僕は「あ、うん」と答えるに留めた。
    この三日、ウルフウッドから特に何のアクションも無かった為、もしかしたら、彼の言う「好き」は僕の思う「好き」と少し違ったのだろうかと、思い始めていた僕は内心ほっとしていた。

    「………」
    肩を掴まれてから、しばしの沈黙。僕は薄目を開けて、ウルフウッドの様子を窺った。
    ウルフウッドは眉根を寄せ、への字口で──およそ、今からキスをするような甘い雰囲気を一切纏っておらず、親の敵を睨むような顔をしていた。

    「あの…」
    「トンガリ、目ぇ閉じ!」
    「う、うん」
    恋人の形にも色々ある。何も情交を交わすだけが恋愛じゃない。ウルフウッドが嫌なら無理にキスをしなくても良いんだよと伝えたくて、声を掛けたら彼にキッと怒られてしまった。

    数秒後、ウルフウッドの気配が目の前まで近づいて、一瞬、唇を掠めて直ぐに離れてしまった。
    「どや!」
    「え、なに?」
    「キッ、キスしたったやろ!」
    「え?…あっ、これが?!」
    「せや!」

    神様、どうしよう。僕の恋人、めちゃくちゃピュアかも知れない。え、かわいi…。

    僕が成人男性にあまり似つかわしくない感想を抱きながら、別の意味で狼狽していると、「トンガリにはまだ早かったかも知れへんなぁ」なんてドヤ顔したウルフウッドが、ふんぞり返ってこちらを見てくる。

    ヤバい。絶対ピュアだ。

    確信と同時に僕は気付いてしまった。
    キスでこの段階ということは、確実にこの先の段階を、ウルフウッドは未踏破だということに。
    年上(※実年齢150オーバーに勝る相手は限られると思われる)の僕がリードすべきなのでは?という思いと、うら若き純粋な恋人に背信を働くべきではないと思いに、僕は声もなくその場に蹲ってしまった。

    「なぁんやトンガリ、そない恥ずかしがらんでも…あっ!もしかして、おどれハジメテやったんか!?」
    勘違いしたウルフウッドが、僕の丸まった背中をバシバシ叩いてくる。照れ隠しなのか、ちょっと痛い。
    「大丈夫や!誰にでもハジメテはあるて!」
    「君がそれ言う~?」
    恨めしげに顔を出すと、少し乱暴に髪をかき混ぜられた。
    一歩リードした顔で見下ろすウルフウッドに、僕は意趣返しをしてやりたくなった。

    「お?」
    「目、閉じて」
    立ち上がってウルフウッドの腰を抱く。ウルフウッドのサングラスの無い裸眼の瞳が間近で真円を描く。

    そんな顔するなよ、悪い大人の気分になるだろ。

    ウルフウッドが何か喋る前に、僕はその唇を舌で塞いだ。
    「っ!!」
    反射だろうか、ウルフウッドの目と口が固く閉じられた。
    「口、開けて」
    「ちょ、」
    もう一度。今度は角度を変えて、少し舌を、
    「!!!」
    差し込もうとして、突き飛ばされた。

    怒りからか羞恥からか、ウルフウッドは顔を真っ赤にして二の句が継げないでいるらしかった。
    「大丈夫、誰にでも初めてはあるよ」
    僕は彼の横を擦り抜けながら、そう囁いて、悠々とその場から立ち去った──





    ──後、全力で逃げた。



    やってしまった。全くもって僕らしくない。きっと、ウルフウッドも幻滅しただろう。この先、どんな顔をして振る舞えばいいのか。

    「待てやゴラアアァ!!!」
    僕が赤くなったり青くなったり百面相をしながら走っていると、後方から地を這う声が追いかけてきた。ウルフウッドだ。

    「何で追いかけてくるの?!」
    「おどれが逃げるからや!!!!!」
    まずい、めちゃくちゃ怒ってる。

    冗談みたいな速度で追いかけてくるウルフウッドに少なからず恐怖を覚え、僕は本能で理解した。
    これは、絶対に捕まってはいけない。絶対にだ。



    その昔、シップのアーカイブで見聞きした草食動物と肉食動物の食物連鎖を思い出し、僕は己の二つ名に恥じぬ逃走劇を開始した。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏🙏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ShinobuCurry

    MEMOWV_kisskissday2024企画に捏ねたかったメモ
    ()

    ・NL葬i台
    ・Vはセッ…経験ありだけど、キスはしたことないよ!(※癖1)
    ・Wの実年齢=十代だと思ってるよ!(※癖2)
    ・つまり、ピュアW/Vだよ!(※癖1+癖2=)
    ・ピュアW/Vのつもりだよ!!😭
    ファーストキスは甘いものだと思ってたけど、そんなことはなかった話「キスしてええか?」
    少し緊張した面持ちでウルフウッドが尋ねてきた。
    三日前に、彼から交際を申し込まれていた僕は「あ、うん」と答えるに留めた。
    この三日、ウルフウッドから特に何のアクションも無かった為、もしかしたら、彼の言う「好き」は僕の思う「好き」と少し違ったのだろうかと、思い始めていた僕は内心ほっとしていた。

    「………」
    肩を掴まれてから、しばしの沈黙。僕は薄目を開けて、ウルフウッドの様子を窺った。
    ウルフウッドは眉根を寄せ、への字口で──およそ、今からキスをするような甘い雰囲気を一切纏っておらず、親の敵を睨むような顔をしていた。

    「あの…」
    「トンガリ、目ぇ閉じ!」
    「う、うん」
    恋人の形にも色々ある。何も情交を交わすだけが恋愛じゃない。ウルフウッドが嫌なら無理にキスをしなくても良いんだよと伝えたくて、声を掛けたら彼にキッと怒られてしまった。
    1619

    ShinobuCurry

    MEMO葬i台で俳優パロを受信したのでメモメモ…。もうn番煎じか分からないネタなので人様のと被ってるかも知れな、いや、絶対どこかでお見かけしてるだろうなぁ…(モロ被りしてたら申し訳ない)(でもまあ、コレはコレでって気持ちで)

    ※げーのー界には全く造詣がありませんので、なんかふわっとした設定です。
    ※予算の少ないドラマの仕事をすることになった無名のWと、その主役に抜擢された新人Vの話。
    俳優パロ その1男にも女にも見える美しい悪魔──エリクスと、凄腕の悪魔祓い──ザ・パニッシャー。
    狩るものと狩られるもの、立場も種も性別も越えた彼らの愛の果てに待ち受けるものは…──。



    「……何やねんコレ」
    事務所の責任者とマネージャー、そして、自分。
    三者は渋い顔を付き合わせて、企画書に目を通す。キャッチコピーだろうか、コンセプトアートに謳われた一文を読んで、ウルフウッドは目を眇めた。
    「全9話。動画配信で来春放送予定、だと」
    既に興味を無くしたのか、今現在事務所の長を預かるロベルトは、ソファーにどっかりと背中を預けた。
    「いやいやいや、これどー見てもホモ向けAVやんけ」
    「あら、そんなこと言うものじゃありませんわ!それにこれ、ちゃんと純愛ですのよ!」
    3065

    recommended works