何度目かの絶頂を迎え、空間は熱、湿度、互いの乱れた呼吸で満たされていた。
晶の首へ回していた腕を解き、大牙はシーツの上へ肢体を放り投げる。胸を上下させながら荒い息遣いを整える大牙の姿を見下ろしてくる晶は、ぼんやりと余韻に鈍る思考回路でも艶やかで、整っていて、今まで抱かれてきたであろう女の気持ちがわかるような気がしてしまったところでそれを遮断すべく目を閉じた。
晶は大牙の左腕を退けるとその空間へ転がりこみ、白濁を吐き出したコンドームを慣れた手つきで外し、処理をしていく。口を縛り、ティッシュで丸め、ベッド傍に備えておいたゴミ箱へと放り投げると、吸い込まれていくかのように華麗なシュートが決まった。
「っしゃ!」
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