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    asoso9353

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    asoso9353

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    最高機密(CP要素なし)
    17話視聴前
    17話見ちゃうと書けなくなる可能性大なので今吐き出し
    ダリルバルデの命名者とその意味について
    本編始まる前くらいの話と、15話と16話の間くらいの話

    最高機密(CP要素なし)ダリルバルデ。ジェターク社が製作した次世代型ドローン兵器の運用を前提とした第5世代実証機である。実証機とは新しい技術の有用性や実現性を実証実験するための機体である。視察で訪れた場所でその赤い機体を見上げ、グエルは近々この機体の動作テストを行ってもらうという話を現場責任者から説明を受けていた。機体性能や装備品の説明を聞いていたグエルは何気なく相手に問い掛けた。
    「『ダリルバルデ』ってカッコいい名前だな」
    「!」
    現場責任者もその隣にいた部下と思しき技術者も緊張で顔を強張らせた。しかしグエルは機体に目が行っていてその様子には気づかず、さらに問いを重ねる。
    「これって父さんが付けたのか?」
    グエルが答えを期待して現場責任者に顔を向けると、相手はあからさまにグエルから顔を背けた。
    「あーーーっと、その、えっとですね御曹司……」
    「違うのか? ウチのMSの名前は大体父さんが付けてたから今回もそうだと思ったんだが」
    グエルは自分で質問をしておきながら、この期待が正式な製品ではなく実証機であることを思い出した。
    「ああ、そうか、これは実証機だから違うのか? デスルターもディランザもカッコいい名前だよなぁ。俺、大好きだよ」
    次期CEOを継ぐ御曹司に無邪気に言われ、現場の人間としては光栄と思わざるを得ない。
    「だからこのダリルバルデも父さんの命名なのかなって思ったんだけど……」
    「ああああえっとですね御曹司、こ、これはその……企業秘密と申しますか何というか」
    「? 俺にも秘密なのか?」
    身内だぞ俺は、と憮然とした表情になるグエルに対して現場責任者は苦しい言い訳をする。
    「まだ正式にロールアウトしておりませんので、仮称というかなんというか……」
    「そうなのか」
    グエルはその話に納得をした。
    「でもこの名前、俺は気に入ったから、できればそのまま使って欲しいな」
    笑顔で希望を伝える御曹司に、
    「……担当者に伝えておきます……」
    現場責任者は力なく返答をした。
    よろしく頼むな、と念を押す御曹司はそこに隠された事実を知らない。次の現場へと向かっていった彼の背中を見ながら、現場責任者は隣にいる技術者と目配せをした。期せずして二人で息を吐く。
    「いや~~さすが御曹司。そこに目をつけるとはなぁ」
    「最高機密(トップシークレット)だからな」
    ダリルバルデの名前を付けたのはグエルの想像通り、CEOのヴィムである。それはそれで特に問題ないのだが、ではなぜそれが最高機密になったのか。
    「別に言ってもいいと思いますけどねぇ。いい名前じゃないですか、ダリルバルデ。2人の名前をつなげたっぽいですけど」
    「まあな」
    技術者には話していないが、現場責任者はその裏事情を知っている。ダリルバルデは普通に見ると人名をつなげただけに見えるが、地球で昔使われていた古い言葉で、『最愛の人』とかそんな意味らしい。CEOは特に何も言わなかったが周囲の人間にはバレバレであったため、
    『命名したのが誰なのか、どういう意味なのかは、グエルやラウダの耳に入らないように最高機密とする』
    というお達しがあったのだ。
    (隠したところで時間の問題な気がするがな)
    グエルもラウダもバカではない。恐らくいずれは自分たちで調べて言葉の意味は察してしまうだろう。その時の彼らの様子をぜひ見てみたいものだ、と現場責任者は微笑ましく思うのだった。



    地球から宇宙への軌道エレベータの中で、グエルはやることもなく施設をウロウロしていた。そこで目に留まったのが地球の文化を紹介するコーナーだ。考えてみれば地球ではほぼ拘束されていて何かを見るということもなかった。せっかくなので、と何かを見てみようかと足を止めた。
    「昔はこんなに地球では言語が使われてたのか」
    今では公用語くらいしか使われていないのだが、昔は地球では多くの人種・言語が溢れていたという。同じだったり似たスペルでも言語によって意味が微妙に違っていたり、別の意味を含んでいたりと、多様だったらしい。
    「面白いな」
    自分の名前を試しに打ってみたところ、人名ではあるが発音が違っていたりする。知っている単語をいろいろと入れてみるか、とグエルは端末を操作した。最終的にはジェターク製のMSの名前を入力していた。
    「デスルター、ディランザ、は普通に名前なんだな。じゃあこれは」
    実証機として以前乗った機体、ダリルバルデ。何気なく入れた単語の意味を見て、グエルは言葉を失った。
    ダリル――男性に対しての最愛の人の意
    バルデ――選ばれた、強い、たくましいという意
    昔そういえば、とグエルにとある記憶が思い起こされた。ダリルバルデの視察をした時にこの名前のことを聞いて、はぐらかされたことがあった。特にその時は何も思わなかったが、これは間違いなく父が付けた名前だ。そして意味もこの通りなのだとしたら。
    「父…さん……」
    想いが涙になって目から溢れそうになった。グエルは慌てて目を擦る。
    (俺は本当に何も分かってなかった。父さんの気持ちも、思いも。父さんだけじゃない。ラウダの気持ちも、周りのみんなの気持ちも何も)
    ダリルバルデ――父さんの思いの詰まった機体。もうそれに乗ることはないだろうけど、いつか、また会える時があったらその時は――。
    グエルは父の想いに触れられたこの偶然に感謝をするのだった。
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    asoso9353

    MOURNING3人で一緒に(イサルイルル家族)

    最終回視聴後
    本編終了後のイサルイ(イサスミ)というよりはイサルイルル家族小話
    別の話の導入として書いてたんですが、なかなかエッな展開に持って行けず断念したので供養
    「3人と見守る周りの人」っていうシチュは大好物なので何度だって書きたい

    スミは軍人思考+自己肯定低い系 ブレバンが使ってたハック機能やらクー様が使ってた空間転移も使える設定(ほぼ使わない
    3人で一緒に(イサルイルル家族)「だいぶ身体の調子も戻ってきたようだし、そろそろ通常食にしても大丈夫でしょう」
     ニーナ・コワルスキー中尉がカルテを眺めながらルイス・スミス中尉に本日の診断結果を話す。スミスの体調の経過はすこぶる良好だ。スミス本人はもちろんだが、一緒に聞いていてたイサミ・アオ3尉もルルも喜びを隠せない。3人で喜び合うその様子はどう見ても家族だ。ニーナは微笑ましい気持ちで3人に話しを続ける。
    「もうちょっとしたら、今の特別病棟から出られると思うわ」
    「あの、それでしたら1つ相談があるのですが」
     手を挙げたのはスミス本人ではなく、イサミだった。イサミは真面目な表情でニーナに質問した。
    「もう少し広い病室はありませんか?」
     診察結果ではなく、病室の広さについて質問されるとは予想外の出来事で、ニーナはイサミに問い返した。
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    asoso9353

    DONE叶うなら、ずっと一緒に(イサルイ)

    最終回視聴後
    本編終了後のイサルイ(イサスミ)で、8話前からすでに出来上がって経験済みな設定(謎時空)
    離れようとするルイとそれを止めるイサとルル
    みんなで幸せになってほしい(願望)
    できればイサとルイとルルは本編後も一緒にいてほしいですが果たして
    追い込まれたら変な風に振り切れるのはイサの方だと思っています
    叶うなら、ずっと一緒に(イサルイ) デスドライヴズとの戦いが終わった後、奇跡的に生還を果たしたスミスとの再会を喜ぶイサミとルルだったが、それからすぐにスミスはATFの上層部の手によって連れて行かれてしまった。状況から考えて、メティカルチェックを受けさせられているのだろうということは想像に難くなかった(ルルがスミスに助けられた時もそうだった)。
     しかしほどなくルルがスミスに会いたいと涙ながらに訴えて来て、イサミはひとまず直属の上司に質問に行った。実際、イサミ自身も我慢の限界だった。いくらメディカルチェックをしているとは言え、全く面会が出来ないというのが納得できない。
     不機嫌さを全く隠さずにイサミがサタケに質問をするが、上司も全く状況が分からないという。
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    asoso9353

    DONEあなたに感謝の言葉を(CPなし)
    最終回視聴後
    本編終了後
    特にCPはありませんが、イサルイ工場の作品なので風味はあります
    戦い終わったあと、生還したルイって普通に考えると不審じゃないかい?と思い前半はちょっとだけ不穏。でもあの世界の倫理観はそんなにおかしくないので、このくらいはやってほしいなという気持ちを込めて
    ルイはクー様の能力全部引き継いでたらいいなぁと思ってます(緑目だからあるよね)
    あなたに感謝の言葉を(CPなし) デスドライヴズとの戦場に駆け付けたATFの面々は、TSに乗っていた者が真っ先にその場に到着した。イサミ・ルルに加えて戦死したはずのスミスまでその場にいて、驚きと喜びで迎えられた。3人は大きめなタオルをもらい、とりあえずはそれを身に着けた。
     イサミもルルもスミスの側を離れなかったが、ATFのハイデマリー少将達が近づいてきたのが見えると、スミスはルルの手を自分の身体から離した。途端にルルが不安げな顔になる。
    「スミス? どうしたの?」
    「ルル。キミはイサミと一緒に戻るんだ。イサミ、ルルのことをよろしく頼む」
     子供のことを頼むような口調で、スミスはイサミにルルのことを託す。ルルは本能的にスミスが自分から離れることを察し、恐怖した。
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