Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    あつあげ

    冴えない発達中年の、だいたい懐古録。
    絵は数学並みに分かんないし苦手。過去の屈折したアレコレをお焚き上げ。
    コメントはスカスカ&毒多め(うっかりなネタバレも有るかも)、ご注意ください。
    迷い込んだ方ごめんなさい。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 29

    あつあげ

    ☆quiet follow

    駄作ファンタジー小説。いちおうBL。
    よくある話。よくある転生もの。日本語がおかしい長文乱文。

    元々は絵の練習用に作った「うちのこ」ってやつを、本来の目的が消えたのでここに投げました。双子は同じ顔だから一石二鳥という浅はかな思考が透けてみえる。

    #駄作
    sendagi
    #オリジナルBL
    originalBl

    どっかの魔界の魔王城-最終話- この世界への扉は、物語を開いたときだけ開く。
     閉じればこの世界など、どこにも存在しない。
     
     休日の昼下がり。
     大きい窓近くの、ゆったりとした談話スペース。
     カーテン越しの、柔らかい陽射し。静寂が心地よい。
     ポテチを食べる音と、ページをめくる音だけが淡々と。
     ウンディーネは人をダメにしそうな特大クッションに、うつぶせに身体を預けている。ポテチをお供に漫画雑誌を読む。
     ケルベロスは色違いの同じクッションを背もたれにして、傍らに積んだコミックに夢中だ。
     もう一人、雑誌をめくる銀髪碧眼の青年がいる。彼は二人がけのソファを広々と使う。手製の抱きぐるみも一緒だ。カラフルな布をツギハギしたヘンテコ生物。世界に一つだけの相棒を、本人はいたく気に入っている。
     長袖のトレーナーとダボダボのカーゴパンツは、ペンキの跡だらけだ。彼はおもむろに脇机に置いたポテチを箸で摘み、口に運んだ。

     そこに一陣の突風、いや大竜巻が出現した。
     大きなカーテンが舞い上がる。銀髪越しに半分隠れていた端整な顔立ちも垣間見えた。
     それはミュージカルのセリフらしきものを歌唱しながら、猛スピードの大回転で迫る。「るーるるるーらーららー」
     ケルベロスは柱の影に隠れてしまった。

     銀髪がすっと立ち上がると同時に、人影の回転が止まる。
     金髪碧眼の青年だ。彼は銀髪の青年と同じ顔をしている。身体のラインが映えるセットアップスーツをカジュアルに着ていた。
    「シヅは人見知りなんだ、驚かさないでくれ」銀髪が苦言を呈した。
     柱から顔だけ出す城の番犬に向かって、金髪はごめんねと謝る。

    「またディナーで」と言い双子の青年は一旦部屋に戻った。
     銀髪が双子の兄オンブルで、石の飛竜ガーゴイル。
     金髪が双子の弟リュミエルで、蜘蛛アラクネである。
     日常生活がたいへん不便なので、普段は二人とも人間の姿をしている。
     リュミエルは転生してからもよく城を空ける。舞台の上が性に合うんだと言う弟に「リューと私は正反対だな」とオンブルはしみじみ呟く。
    「オンちゃん、僕寂しかった」外は好きだけど一緒がいいよと再会を喜ぶハグ。反射的に手から糸、背中から蜘蛛の足が出かかる。いけない、ディナーを囲んでからだ。

     夜の帳が降り、この世界は幕を閉じる。それぞれの夜が始まる。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    あつあげ

    MOURNINGあまりの暑さで、設定が夏になったRPG風の短編。
    一泊二日の中世風ファンタジー。約4000字です。
    長文乱文駄文で失礼します。興味があればどうぞ。

    ゲーム「マシンナイト」に感化されて昔ウディタで自作したRPGが元。
    (しょぼいけど)完成させたが、いらないデータと一緒に誤って消した。
    後日、修正しようとした時に気付いて泣いた。

    データつくるのが面倒で省いた箇所も加筆してみたよ。
    かぎたん    *  1  *

     どこかの世界の、最果ての農村サイハテ村。
     ある夏の朝。村外れにある大きな家。
     そこに一人の少年が帰省した。彼は玄関の前で、手紙を見つめていた。
    「キースへ
     この手紙を読んでいるという事は、また鍵を忘れて帰って来たのね(母より)」

     時は少しだけ遡る。
     スペアの鍵を鉢植えの下に隠しておいたはずと、たかをくくっていた少年。慣れた手つきで鉢を持ち上げるが「無い!」
     代わりに置き手紙があった。滲んだインクには母のうんざりも滲み出ていた。

     鍵を忘れがちな少年が、この物語の主人公キースである。学園都市で剣術を専攻する剣士のたまご。人としてもヒヨッコ。家の鍵をまた宿舎に置きっぱなしにして、忘れてきたのだ。
    4224

    あつあげ

    MOURNING元々は絵の練習用に作ったキャラ達。活かされる事はなかったので供養。
    一応は髪色等ばらけるようにしたつもり。

    誰か描いてくれんかなー(妄想)。見た目とか説明不足な箇所は好きに解釈してもらって(服とかも)、公開するならこのサイト内だけで。
    ※※※もし実行しても当方は一切の責任を負いませんのでご注意下さいませ※※※
    どっかの魔界の魔王城-世界観&キャラ設定-<世界観>
     
     舞台は、どこにでもありがちな架空の世界のひとつ。
     魔王城の管理人と、ひょんなきっかけで城の住人となった転生男子たちの、些細な日常とか愛のしょうもない頭の沸いた小話。

     遥かむかし。
     天上の神々が原初の人間を創り、楽園で飼っていた。そのうち、持て余して追放。人間は「地上」という壮大なケージで繁殖し、大小の軋轢を生んだ。
     その負の感情が瘴気となり充満し、人間には見えない魔物の形をとった。瘴気の魔物は本能のままに人間を存在ごと喰らい、抹消する。

     天上人は魔物がやがて知恵を持ち侵攻してくる可能性を危惧した。そこで無人の魔界に、瘴気を処理する「魔王城」と呼ばれるプラントが作られた。
     地上から瘴気を吸い上げ、魔界に魔物を発生させるしくみ。魔物同士の潰し合いによる自然淘汰を想定している。
    2551

    related works

    recommended works