テラテラ 神の祝福のごとくまばゆい光が僕たち二人を包む。白を基調としたモーニングコートを着るテラくん。真っ白なウェディングドレスを着るテラくん。
ああ、そうだ。今日はテラくんの結婚式! この日をずーっと楽しみにしてたんだ!
僕は目の前のテラくんを見詰める……やっぱり君って最高だよね。モーニングコート、凄く似合ってるよ。信じられないくらいかっこいい。ウェディングドレス姿のテラくん可愛すぎる。頑張ってデザインした甲斐があったね。こんなにテラくんに似合うドレスは世界中探したってきっと見つからない。まあ、僕が僕の魅力を最大限に引き出せるっていうのは当然のことなんだけど。
それにしても、普段よりちょっぴり潤んだ瞳で微笑むテラくんはとっても綺麗で――凄く幸せそう。ううん、違うよ。本当に幸せなの。
僕たちはいつの間にか涙をこぼしていた。泣いていても綺麗だなんて、テラくんって罪な男。でもそろそろ泣き止まないと。結婚式用の特別なメイクは簡単に崩れはしないけど、やっぱり笑っていなくちゃ。
二人で笑えば涙の粒が星に変わる。そして手を取り合った。
さあ、先に進むよ。僕たちが一緒ならどんなことが起きようと大丈夫。
僕たちは瞳を閉じ、ゆっくりと顔を近づけた。