sabasavasabasav☆quiet followDONEテオ様×坊ちゃん。この並びで嫌な予感がした人は見てはいけません。本番はないですが割ときわどいことまでしています。諸事情でソニア様の存在は無かったことにしました……むしろあったら可哀想なので……本当に本当に苦手な人は見ないでくださいね…………※PASSはお手数ですがお問い合わせください。 Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow sabasavasabasavDONE「幸せだった頃」。ワンドロワンライ久々の参加でした。坊ちゃんの誕生日の話。マクドール家。テッドと出会う前。 ▽ 夕暮れの気配が屋敷の敷地を包み始めていた。燃えるような西日が中庭の石畳を赤く染め、風に揺れる枝の影が長く伸びている。鍛錬場として使用している草原に立つ少年の背に、その光が静かに降り注いでいた。 ティア・マクドールは長棍を両手に構え、ひと息ごとに型を繰り出していた。その動きは派手さこそないものの、無駄がなく、丁寧に積み重ねられた日々を感じさせるものだった。 額から滴る汗が顎を伝い、地面に落ちる。数度、呼吸を整えるように目を閉じたティアは、やがてゆっくりと棍を納めた。 「……ふう」 肩で息をしながら、ティアはゆっくりと体を起こす。決して軽い疲労ではなかったが、それも心地よい。今日はやけに集中できていた気がする。だが、それはきっと、何かを押し込めるための集中でもあったからだ。 3433 sabasavasabasavDONE坊←カス+オニール。祝祭6のエアスケブでした。珍しいシチュ!ほのぼのにしようかシリアスにしようか迷いに迷ってこちらにしました。坊ちゃんは出てきません。 ▽ 霧が、湖の向こうから上がってくる頃だった。 古城の屋上にひとり、カスミは立っていた。忍びのくせに姿を曝け出すなんてと思いつつ、風に吹かれている。 日は既に沈み、薄暮の残光が石造りの手すりを鈍く照らしていた。 胸に宿るのは、言葉にならない思い。名を呼ぶには遠く、ただそこにあって、形にはならない情熱。 ──ティア様。 彼の名を、心のうちで静かに呼ぶ。口に出すことすら憚られるほどに、それは脆く、切実な想いだった。 彼が父をその手にかけたあの日から、どれほどの夜が過ぎただろう。その事実だけで、誰もが打ちひしがれてしまってもおかしくはない。 だが、ティアは違った。 3199 sabasavasabasavDONE2主ミリ。祝祭6のエアスケブでした。ミリーちゃん初書き!あの独特なほやほや感を出せているといいな〜ボナパルトは出したかった! ▽ 春の陽射しはまだ柔らかく、湖の水面を淡く揺らしている。 本拠地では、花祭りを控えて小さな活気が生まれ始めていた。城下町では兵士や街の人々が屋台の骨組みを立て、子どもたちは花を編んだ輪を笑いながら作っている。 リアンは、その中を歩いていた。木箱に花祭りに使用する花弁の形をした菓子を詰め、指定された屋台へと運ぶ途中だった。 どこかくすぐったいような空気だ。花の香りが風に乗り、足取りまで軽くなるような午後だった。 だが、胸の奥には妙な隙間があった。祭の準備をしているのは確かに現実であるのに、それがどこか夢のようにも思えてしまう。 戦いの記憶が、ごく普通の日常の記憶を塗り潰していく。当たり前にあった行事ですら、夢物語になっていく。静かに平和を侵食する戦争に、朗らかな天気だというのに寒気がする思いがした。 3861 sabasavasabasavDONE坊ちゃんとジョウイ。祝祭6のエアスケブ。そんなつもりはなかったんですがジョウイのカウンセリングみたいになってしまった。坊ちゃんは、キャロ組に対しては頼れる先輩であろうとしてほしいね…… ▽ 午後の陽は既に傾き始めていた。雲が薄く広がり、陽光は鈍く白く濁って、地に淡い影を落とす。 庭先に面した古びた縁側。この村には宿がないからと村民らが快く貸してくれた空き家。民家の造りにしては少し贅沢な檜の板間に、ジョウイは膝を抱え、黙って空を眺めていた。 リアンとナナミは食料の買い出しに出ていた。短くて小さな留守だった。だがその隙間に訪れた静けさは、普段の旅路にはない質の重さを孕んでいた。 風が渡るたびに、庭の草が波のように揺れた。微かな虫の声と、遠くで笑い合う子どもたちの声だけが世界の音であり、ここには誰の気配もなかった。ただ一人を除いては。 「静かですね。あの二人がいないと、余計に」 4221 sabasavasabasavDONEタイヤム。祝祭6のエアスケブでした。解放軍本拠地でのしっとりとした夜。両片思い?どちらも初書き、上手く書けたか不安でいっぱい。 ▽ 月が湖に沈む夜だった。 風は止み、水面は息をひそめるように静かだった。騒がしかった城も、深夜には蝋燭の灯が遠のき、わずかに波音だけが残る。 本拠地の入口に面した、波止場に併設されている掘っ立て小屋。湖に向けて開かれた縁側で、タイ・ホーはひとり、酒を呷っていた。茅色の着流しは肩をはだけ、脇に置かれた徳利には、まだぬる燗の香りが漂っている。 「なあ、ヤム・クー。おまえ、この城が沈む夢って、見たことあるか」 不意に、低く嗄れた声が背を向けたまま問うた。 呼ばれるまでもなく、そこにヤム・クーがいることは分かっていたのだろう。背後の気配に目も向けず、タイ・ホーは杯を口に運ぶ。 2062 sabasavasabasavDONE主坊。星の祝祭6に合わせて。両片思い。爽やかな朝、ベッドで目覚める裸の二人。何も起きなかったはずがなく…………(※何も起きません)2主視点です。いつもよりもテンション高めで中身はないです。 ▽ ゆっくりと目を覚ました。 朝の光がカーテン越しに差し込み、部屋の輪郭をぼんやりと照らしている。 何故か、全身が妙に重い。節々が鈍くて、肩の辺りが凝っている。喉も渇いている。 何だろう、この感じ。変な夢でも見たのかな。 しばらくぼんやりと天井を見つめていたけれど、徐々に状況を認識していく。 柔らかな布団の感触。 隣から伝わる微かな体温。 そして、すぐ横で寝息を立てる気配。 ――誰かがいる。 「……え?」 ゆっくりと、視線を横に向けた。そこには、眠っているティア・マクドールの姿があった。 穏やかな寝顔。布団は肩辺りまでかかっていたが、首筋から肩にかけて覗く肌は、どう見ても……素肌だった。 6658