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    nakaikamen

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    この前投げたホテルデート?焼肉食べた翌日?の話です

    #楽ヤマ
    pleasantMountain

    後ろ手で脱衣場のドアを閉じて、つい先程彼氏から手渡された物に視線を落とす。
    昨日は昼から現場が重なり、上がったのも同時刻。俺は今日と明後日は久しぶりの連休、彼氏は今日は休み、明日の仕事も昼から。ここ数ヶ月まともに抱き合う時間をもてず我慢したご褒美に何にはばかることなくイチャイチャするためにホテルで連泊している、中日。
    昨日は部屋に着くなりベッドにもつれ込み、まず会えなかった分を埋めるように互いの身体を貪った。発散して熱が少し落ち着いたところで飯を食いに行って、戻ってきたらまたセックス。空が明るくなりかけてた所で二人して寝落ちして、次に意識を取り戻した時にはもう昼飯の時間で、先程ルームサービスの天ぷら蕎麦を腹に収めた所である。
    しばらく触れ合えなかった不足分はなんとかチャージ出来たけれど、俺たちはまだ若いのでまだまだ全然ヤリ足りないし、この連休が終わったらまたいつ触れられるか分からない日々だ。だから、今日はお互いにちょっとしたリクエストを聞こうと前からすり合わせていた。
    流石に後日に響くようなプレイはNGだしせっかくだから普段はしないような事もしたいけれど、これから先もまだスケジュールはいっぱいだしあまり体力を使い過ぎるのも良くないという訳で、今回はそれぞれに好きな衣装を着てもらう、という方向で落ち着いた。そして先程渡されたのが、手の中のコレである。
    「…………マジかぁ」
    ぴらりと広げたのは女の子に人気なふわふわモコモコのルームウェアと、俺も大好きなアレ。しかし、大好きなのは女の子が着てる場合である俺がコレを着て一体誰得なのか。
    八乙女得?マジで??コレを着た俺見て引かない????
    はあ、とため息を絞り出し、項垂れていた顔を上げる。
    頑張れ二階堂大和、コレを着れば、アイツも俺のリクエストしたアレを…!
    気合いを入れて着ていたシャツを脱ぎ捨てて、まずはふわもこなルームウェアを手に取った。






    ***
    「……………おまたせ」
    そっとドアを開けて顔を覗かせると、同じく準備をしていた八乙女が振り返る。普段はしっかり着込んでいる衣装を脱ぐと想像以上に逞しい身体を見せつけるようにピンと張った白シャツに、長い足を際立てる黒のスラックス。きっちりと締められた光沢のある深い緑のネクタイは以前俺がプレゼントしたものだ。
    至ってシンプルな衣装なのに、俺の彼氏が、こんなにも、かっこいい。
    自分はドアに隠れたまま思わずぽけっと見惚れる俺に、八乙女が笑ってこちらへ手を伸ばす。
    「お前だけ見てないで、俺にも見せてくれよ」
    「あ、ちょっ」
    キィ、と軽く引かれたドアを追いかけてバスルームから出てしまった俺は、何とも恥ずかしい姿を八乙女の前に晒してしまう。
    薄いグレーのふわふわモコモコなネコ耳の付いたパーカーは袖が長く指先が見えるくらい。パンツは下着より少しだけ長い程度で、わざわざボクサーショーツを指定してアレ履いてこいと言っていた意味を理解してしまった。
    そして何より、太ももの中頃までの長さのある深緑の靴下…いわゆるニーソまで準備されていて、コイツの趣味を疑ってしまった俺は悪くないと思います。
    「うん、可愛いな」
    ジロジロと頭から足まで俺を見回し、満足気に頷く八乙女にこのみっともない姿はどう写っているのか。八乙女のカッコ良さへの照れと、対象的な自分の格好の恥ずかしさに頬が熱くなるのを隠したくて、パーカーのフードを被った。
    「可愛くはねえだろ……ていうか、おまえさんそんな足好きだったっけ…?」
    俯いて見えた自分の足が何とも言えず恥ずかしくて、パンツの裾を少し引っ張る俺に、八乙女の手が伸びてきて顎を掬われる。
    「足が好きなのはおまえだろ?前にニーソが好きって言ってたの雑誌で見たぞ」
    「そ、れは女の子が着てる前提の話だろ?!自分で履くのが好きな訳じゃないし!」
    「そうか?でも似合ってるぞ、特に、ここら辺最高だな」
    するりと撫でられたパンツとニーソの間のいわゆる絶対領域に、朝までその熱を教えこまれた身体がビクリと跳ねる。楽しそうに笑った端正な顔が近付いて、目を合わせたまま唇を軽く重ねられた。
    「ほら、おまえも確認するんだろ」
    そう促されて、ゴクリと喉を鳴らす。そう、俺のリクエストはただのスーツ姿だけではない。この下…外からでは見えない部分にこそ、ずっと見たかった物がある。
    おずおずと八乙女のベルトに手を伸ばし、緊張に少しもたつきながらバックルを外す。内掛け釦を穴から抜いて、ファスナーを下ろすジジ、という音がやたらと耳についた。
    そして現れたそれを、思わずマジマジと見詰める。
    シンプルなグレーのボクサーは見慣れているが、問題はそこでは無い。ピンと張ったシャツをとめるクリップと引っ張る黒いゴム紐。太もものやや上にぐるりと回されたバンドは八乙女の白くしなやかな肌に僅かにくい込んでいて、端的に言って、最高に。
    「エッッッッッチ!!!!」
    「うわ、うるせ」
    「だって!八乙女のシンプルなスーツ姿のストイックな色気の下に隠されたシャツガーターとかいう色気の暴力!!最高にエッチじゃん!!これリクエストした俺天才すぎじゃない?!?!やばいエロい、八乙女のただでさえ白い肌に黒のシャツガーターは際立ってやばい本当にエッチ……あ、ちょっと指入れてみていい?」
    「落ち着け落ち着け」
    実は前に聞いてしまったのだ。かっちりとした軍服を彷彿とさせる衣装が多いTRIGGERは、攻撃的なほどに激しいダンスが売りでもある。そしてその高級さを保つ為にも衣装の乱れは禁物。そこで用いられているのが、このシャツガーターだと。
    それを聞いて以来いつかはお目にかかりたいと思っていた光景が、今俺の目の前に。
    「あの衣装の下にも、この衣装の下にも、このドスケベインナーが……」
    「おい」
    「ぁあああ…ダメ、これからおまえのどんな格好良い衣装見てもこれ思い出しちゃうかも……」
    はぁ、と息を漏らした俺に八乙女は呆れたため息をこぼす。
    「…やっぱおまえの方が足好きじゃねえか」
    「うん……女の子のムチムチなおみ足は好きだと思ってたけど、おまえさんのどエッチな足もストライクみたい…はぁ、すごい格好いい……」
    「それは目を見て言って欲しかったかな」
    未だにシャツガーターと八乙女のスラッとしているのにしっかり筋肉はついているしなやかな太ももに釘付けな視線にクスリと笑いをこぼしたのが耳に届くがそれどころじゃない。
    「じゃあ、ついでにもうひとつサービスな」
    「え?」
    太ももの半ばで止まっていたスラックスから足を抜くと、そこにはまさかの光景が広がっていた。
    「ソックス……ガーター、だと……」
    「動いてると靴下も落ちるからな」
    脹ら脛の上の方に回されたバンドに最早言葉も出ない。ここが俺のパライソか。
    「八乙女さん」
    「え?」
    「写真……撮らせて、ください……!」
    「そんなにか」
    あまり八乙女とのプライベートの写真をスマホに残したがらない俺の絞り出すような懇願に、八乙女は呆れたように笑いながらも頷いてくれた。これが神対応。これからはTRIGGERハコ担の八乙女最推しになります。前からだけど。
    改めてスラックスを履き直して脱いでみせたり、ベッドに腰掛けたり、寝そべったり、更にネクタイを弛めたり、シャワーでお湯をかけてみたり。一通り撮影会をした画像達をSDカードの秘密の八乙女フォルダにもコピーして、スマホを置く。寮に戻ったらパソコンにも保存しておこうとホクホクした気持ちで考えていたら、濡れた服を脱ぎガウンに着替えた八乙女が後ろから抱きついてくる。
    「おまえのリクエストは聞いたから、次は俺の番だな」
    ちゅっ、と音を立てて耳元に落とされたキスに肩が跳ねる。ガーターの衝撃にすっかり頭から飛んでいたが、そういえば俺はまだふわもこネコ耳ウエアとニーソ姿のままだ。
    つつ、と太ももにとまったニーソのゴムを潜って八乙女の指が滑り込み、内腿の皮膚の薄い部分を柔くくすぐる。
    「たっぷりないてくれよ、子猫ちゃん」
    それは鳴くなのか、泣くなのか。容姿に似合いすぎる似合わないセリフに、思わず質問しようとした声は八乙女の口の中に吸い込まれてしまったのだった。
    にゃあん。
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