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    Si__Vales_Valeo

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    Si__Vales_Valeo

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    ポカぐだ♀ です。
    ぐだちゃんにキスを強請って狼狽えさせようとしたらあまりのぴゅあっぴゅあに逆に狼狽えることになってしまったテスカトリポカのお話です。
    ちゅーちゅーしてます。

    #ポカぐだ
    pokaguda

    ポカぐだ♀ / ほのぼの / ちゅーちゅーはじめてのキス?
    そうね……たぶん、お母さんと……。え?家族とではないキスのこと?

    そうなるとわたしのファーストキスは女の子とのキスだよ。
    倒れ込んできた静謐のハサンを受け止めようとして受け止めきれなくて倒れ込んで、そのときにくちびるとくちびるが触れ合ったの。
    必死だったからその時は何も考えてなかったんだけど。後になって、ふにってしたなぁ……って思い出して、ちょっとどきどきしちゃったよね。
    そう。あれは事故、だけど。……?

    事故はカウントしない?事故以外でのファーストキス?
    えぇ……いったいなんなの?

    そうだなぁ……あぁそうそう。ケツァルコアトルとのキスかな?
    決戦を前に、むちゅっと奪われました、ハイ。
    キレイなお姉さんのキレイな顔が迫って、ぷっくりとしたくちびるがむちゅっと。顔が押されて後ろに仰反るくらいの勢いで。すごくいいにおいがして、大変な状況なのにどきどきしちゃった。
    あのときのケツァルコアトル、カッコよかったなぁ。

    思い起こしてみると、結構みんな勝手にちゅってしていくね。わたしのくちびる。
    だいたい女のひとだけど。
    みんなキレイなひとなんだよねぇ。同性が好きってワケじゃないけど、やっぱりキレイなひとに迫られるとどきどきしちゃう。

    ……って、えぇー?なんでそんなムッとしてるの?聞いてきたの自分じゃん!

    。……自分から、した、キス……?
    それは……そのぅ……。
    ぁなた、との…………うぅっ!あなたにしたのがはじめてですよう!

    いやでもさっ!あれはホラ、戦闘で、あとすこし魔力が足りないって状況だったから。
    あれはもう、事故というか!
    ……んん??なんでジト目で見てくるの?

    事故じゃない、わたしからのキス?は……それは……そういえば、まだ、かな……………………?
    ……そっか。まだ、したことないんだ。

    あのう。その、顔突き出してるの、なんなんですかね?
    え?この流れで?
    いや、その、たしかにいつもしてるけどさ。してるっていうか、されてるっていうか、だけど……。

    あーー……いや、イヤじゃないよ?イヤじゃないんだけど。
    その、ちょっと。ちょっと待っちぇね。ンンッ!
    あーっと。その、心の準備が……。えぇっと。
    うぅっそんな、きらきらした目で見ないでよう!サングラスまで取ってるし。

    うー、…………よしっ!じゃあ、いきます!





    あれ?
    待って。もう一回。





    あれぇ?なんで?





    なにがおかしいんだろ?角度かなぁ?
    今度こそ!





    え?
    突然どうしたって……だって、何度してもあなたみたいにちゅって音しないんだもん。
    わたしもちゃんと、キスしたいのに。

    ……って、あぁっ!
    顔伏せないで!キスできないじゃん。
    もういいって、よくないよーっ!

    そんな重々しいため息吐かないでよぉ。
    顔真っ赤じゃん〜〜下手でごめんね?怒んないでよ……。

    え?怒ってない?
    教えてくれるの?

    ……やった!

    えへへ……だって、ちゅってキスしてもらうと、ぽわーっと、だいすきー!って気持ちでいっぱいになるから。
    あなたにもちゅってキスして、だいすきーって思ってもらいたいなぁーなんて。
    たはは。不敬ですかね?

    ……あー。こんどこそ怒っ……え?怒ってない?
    ほんと?
    うん?夜また来るの?
    キスのしかたは、そのときに?

    ……あ!ごめんっ!もしかしてこのあと用事あった?長居させちゃってごめんね?
    じゃあ、また夜にね?

    ふふっ……ちょっと照れるけど。
    キス。教えてもらうの、たのしみにしてるね?





    ***





    --ドカドカとブーツの重い足音が廊下に響く。テスカトリポカは自室へと戻る道すがら、項垂れて深く息を吐いた。
    マスターを揶揄って狼狽える様を愉しもうとくちづけを強請ってみたものの、純粋さに当てられて結局は振り回されることになってしまった。
    このままでは押し負けると判断し仕切り直しを試みたのだが……今夜再び対峙しなければならないのである。

    このままピュアなマスターに合わせ甘いだけのひとときを過ごすか、キスを皮切りに初心なマスターを目眩く夜へといざなうか。
    さて、どうしたものか。

    思考を巡らせ、すぐさまかぶりを振った。
    ニタリと口の端を吊り上げる。

    「……いや。
    ダイスは振る。が、この結末を決めるのはマスターだ」

    堕とすのは簡単だ。みずから手中へと堕ちてくるのを待ち構えているほうが心が躍る。
    なにせ彼は蜘蛛に変じたこともある神だ。

    夜までまだ時間がある。
    どう賽を振るか、それがどう転ぶか。巡り合わせを思う時間は、彼にとって殊の外愉快なものだ。

    くつくつと喉の奥で笑い、軽やかにブーツの踵を響かせる。
    先ほどまでの、マスターを前にたじたじになっている男の姿は既になかった。





    彼はマスターを我が手に堕とすことしか考えていなかったが、結局のところマスターの純粋な眼差しに打ち勝てず、ただキスの仕方を教える夜となった。

    「はぁーーーー、無垢なのも、それはそれでいっかあ〜〜〜〜〜」

    誘惑の逸話に事欠かない百戦錬磨の神はマスターの部屋の天井を振り仰ぎ、ヤケクソに独りごちたのだった。

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    Replies from the creator

    Si__Vales_Valeo

    DONEポカぐだ♀です。パン屋さんの話。
    ※戦いが終わった後、テスカトリポカと一緒にパン屋さんを開くならば…というifの話です。
    夏の長期休暇でマシュが遊びに来てくれたり、カドックの魔術をかいくぐって魔術師が襲撃に来てマスターとテ神でふたり撃退したりしながら暮らしてゆきそうだな。
    と思っています。
    ポカぐだ♀ / ほのぼの / パン屋さん / 未来の話わたしのゆめは、すきなひととパンやさんをひらくことです。

    おかあさんと行くきんじょのパンやさんはね、わらったかおがステキなおくさんが「りつかちゃん、いらっしゃい」ってやさしくいってくれて、おすすめのパンをおしえてくれるの。
    レジのうしろのまどのむこうでパンをやいているのが、だんなさんなんだって。たまーにおみせにでてきて、おくさんとおはなしするときがあるのだけれど。
    そのときのおくさんもだんなさんも、にこにこしててとってもステキなの!
    わたしもにこにこしちゃって、おうちでパンをたべるときにもおもいだして、にこにこしちゃう。

    だからわたしも、すきなひととパンやさん、したいなぁって。
    いっしょににこにこしながら、ふたりでふかふかのおいしいパンをつくって、みんなにたべてもらうの!とってもステキでしょ?
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    Si__Vales_Valeo

    DONEポカぐだ♀ です。ぐだちゃんが顔を上げるとキスしてくるテスカトリポカとそれにどうリアクションしていいかわからず右往左往する恋愛偏差値低いぐだちゃんのバカップルっぽいド健全ほのぼのです。
    またちゅーちゅーさせてしまった。
    (一つ前の話の前段です)

    モブ職員になっていちゃいちゃしてるのを見守りたい気持ちが溢れました。
    新所長は神が怖いのでキミたち隣り合って立つの禁止ね。なんて絶対言えない。
    ポカぐだ♀ / ほのぼの / ちゅーちゅー②日が翳って、視界が急に暗くなる。
    あれ?と見上げたすぐ近くに彼の顔が迫っていて。
    それからすぐにキスが降ってくるの。

    くちびるに訪れるふにっとやわらかい感触。
    鼻に煙草のにおいがかすかに届いて、頬に触れるさらさらの髪がくすぐったい。
    それからちゅっと音を立てて、くちびると影が離れてゆく。

    わたしはぽかんと彼を見上げたまましばらく固まって。
    上手な返しとかあしらい方とか、知らないからできないんだけど。
    できないなりに、なにか言ったほうがいいのかな?なんて思って言葉を探すものの。
    頭なんて全然回らないから、結局なぁんにも言えなくて。
    サングラス越しに彼の瞳を見ていたハズなのに、気づいたらわたしの目は彼のくちびるに釘付けになってしまっていて。慌てて頭を元の位置に戻して、元々してたことをこなすことにするの。
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    Si__Vales_Valeo

    DONEポカぐだ♀ です。ふたりがただイチャコラしてるの書きたいなぁと思っていたところ、日曜の朝が寒かったので思いついて、起き抜けに書いたお話です。(そして二度寝してしまったという…)
    まだしばらく寒い日が続くみたいですので、朝、お布団の中でぬくぬくしながら読んでいただけたらなと思っております。

    ……年齢制限しなくても大丈夫かな。直接的な表現ないし……?。
    ポカぐだ♀ / ほのぼのイチャイチャジリジリジリ……

    遠くから不快な音が聞こえる。引っ張られるように、ふわりふわりと、意識が浮上していった。
    その音は頭上でけたたましく鳴り響く、ヘッドボードに置いた時計の起床せよと命じるアラームだった。


    ……うるっさいなぁ。まだもうちょっと、寝てたいのに。



    まどろみの中、小さく唸って寝返りを打つ。首元から冷気が入り込み、ぶるりとからだが震えた。普段、部屋は空調が効いていて適温なのだが、寝る時はそれを切っているため朝方には外気温に近いほど温度が下がるためだ。からだを包む布団のありがたみを痛感する。



    あったかい。ぬくぬく。お布団最高。



    あたたかさに包まれ再び意識が沈みそうになるがアラームがそれを妨げる。
    わたしはしょうがないと眉を寄せ、布団の中から片腕だけをにゅっと突き出した。途端、ひんやりした空気が肌を刺す。長袖のパジャマを着ればマシなのだろうが、布地が多いとどうにも落ち着かず半袖のTシャツ・短パンで寝ているせいだ。
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