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    Si__Vales_Valeo

    またお話書き進めてます〜4万字くらいになりそうなので前後編にするかな…と考えてます。
    複数ページにしたいのでアップはpixivになると思います。

    とか書きましたが、短いお話書いたのでこっちにupします。

    いつもスタンプやリアクションありがとうございます。

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    Si__Vales_Valeo

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    夏イベのポカぐだ♀です。
    90++の鬼周回でヘトヘトになってるテスカトリポカさんは考えた。これって花嫁にしようとしたペナルティか?と…
    みたいなラブコメ風です。
    ポカ(→)←ぐだ みたいな感じです。


    夏イベ最後の突入メンバー、バニ上じゃなくて今年の水着鯖でよかったんじゃない?とモヤります。一部の水着鯖を除き今年はみんな影薄い。とくに一ちゃんさんとテさん…活躍にムラあるのかなしいです。

    #ポカぐだ
    pokaguda

    ポカぐだ♀ / ラブコメ / できらぁ!――クソ……これはペナルティか?

    テスカトリポカは心中で悪態を吐いた。

    深く息を吸うこともままならず、浅い呼吸を繰り返す。頭や肩に重石が乗ったかのように身体が重怠い。四肢を動かすことすら億劫に思うほどだ。
    こめかみの生え際から汗が滴る。生温いそれは頬を伝い、顎先に溜まっていった。
    どうにも気になって集中力が切れる。テスカトリポカはそれを手の甲で乱暴に拭った。

    時刻は未だ昼にも至っていないが、すでに片手では足りない程の戦闘を繰り返していた。
    アルトリアとティアマトのサポートもあり、一回の戦闘で宝具三回。まさに大車輪の活躍である。
    小休憩を挟みつつ、日が暮れるまでこれが続くことになる。
    すでに一週間このルーティンを続けているため、そうなるであろうことは推測ではなく確信であった。

    周回に連れ回されることなど彼にとってはよくあることだ。
    しかし今回の彼の立場と場所が『よくあること』と受け流すことを躊躇わせた。

    周囲へと視線を投げる。

    高い天井にはシャンデリアがきらめき、壁はベルベット地の豪奢なカーテンによって彩られている。敷き詰められた絨毯は毛足が長く、足下が埋まる感覚をもたらすほどにやわらかい。
    この装飾を指示したのは他でもない彼自身である。
    ラグジュアリーさを演出するためにインテリアデザインには力を入れたし、妥協することなくグレードの高いものを用意させた。
    客からカネを引き出すためには空間作りは重要だからだ。
    本来ならば荒事をするような場所ではない。ではないのだが……。

    毎日何度も戦闘を繰り広げているこの場所はテクシス社の大広間……テスカトリポカの興した会社の社屋内であった。

    テスカトリポカはここに拠点を構え、ブライダルビジネスで財を得ていた。
    商売をすること自体を咎められることはない。彼のマスターに『今回は成功したんだ! よかったね』と、無邪気な清々しい笑顔で言われた時はさすがに傷付いたが、それはそれである。
    しかし詐欺まがいの契約を結びカネを巻き上げていたことがバレた上に、マスター……立香をオルガ・マリーの花嫁にしようと目論み、彼女の意志を無視して連れ去ろうとしたことはマズかったらしい。
    計画は両儀式とほかでもない彼のマスターの手によって阻まれ頓挫することになったのだが、その際立香は毛を逆立てた猫のように憤慨していた。

    テスカトリポカは立香が自分に向ける視線に熱が籠もっていることは以前から気付いていた。
    好いた男から「花嫁になれ」などと他の人間をあてがわれることになるとは、怒りだけでなくショックもあったことだろうと、あとにして思い至ったのであった。

    自分を売ろうとした男の顔など見たくもないだろうと考え、彼はほとぼりが冷めるまで……特異点が消失するまで雲隠れしている腹づもりであった。
    息を潜めている間に局地的に発生した強大な力も霧散して、特異点の解決を知覚した。
    さぁあとはゆっくり次の商売の構想でも練るかと考えていたのだが、それはままならない事態となった。
    立香に簡易召喚で喚ばれることになったのである。

    マスターはテスカトリポカを喚び出し、満面の笑みで彼を出迎えたのだった。

    いつもならば周回の最中に休憩や切り上げを要求したり文句も口にするのだが、テスカトリポカは負い目を感じ彼のマスターの求めるまま、文句も言わずにこの鬼周回に付き合っていた。



    「最後の一撃、すごかったね! さっすがテスカトリポカ!」

    後方から弾んだ声が聞こえた。
    振り返り肩越しに背後を窺う。立香が歯を見せて笑い、飛び上がって勝利を喜んでいた。

    テスカトリポカを喚び出したのは自分を売り飛ばされたことを詰るためかと思ったが、今のところ立香が彼を非難することはない。嫌味も飛んでこない。
    ただ、いつも以上に機嫌がよい様子だ。

    テスカトリポカは首を捻った。

    特異点の消失までの時間は限られている。皆と遊び夏を楽しめばいいものを、毎日周回に明け暮れている。
    それは怒り、愛憎からなる執着心に起因するもので、きっとペナルティのつもりなのだろうと彼は考えた。
    しかし彼女の表情に偽りは見えないし、醸す気配は喜びの感情しか感じられないのである。

    ――見込み違いか? イヤ、だがしかし……

    思考を巡らせる彼の耳に朗らかな声が飛び込んできた。

    「じゃあ、あと五回戦ったら休憩にしようか」

    邪気のない声に絶望にたたき落とされる。
    テスカトリポカの頬がひくりと引き攣った。



    コスパはいい方だという自負はあるが、宝具の展開も繰り返せばアステカの全能神である彼でもさすがに疲弊するのだ。とくに短時間で巨大なスカルと人間体とをいったりきたりするのである。
    物質転換も質量変化も、日に何度も行うことを前提としていないのだ。

    正直言って、さすがにしんどい。
    せめて半日だ。周回を半分にさせ、あとは少女らと海水浴に行くなりバーベキューを楽しむなり、夏を満喫することに時間を使わせたいところだ。

    ちらりと隣を盗み見た。

    何度も共闘しているキャスターのアルトリアは瞳に諦念を浮かべ次の戦闘の準備を開始している。
    ティアマトは「もうっ! 私がいないとダメなんだから」と同級生設定を続けており、周回も満更でもなさそうだ。

    テスカトリポカは思わず半目になった。
    これではふたりから立香に対して周回を止めようとクレームが入ることは期待できない。ここは自ら提言しなければなるまい。
    だが提言するならば、その前に筋を通すために彼女に対して告げねばならぬことがあった。



    「悪かったよ」

    テスカトリポカは立香に向き直り謝罪を口にした。
    契約に関しては詳細まで確認しない顧客が悪いのだし、マスターを花嫁にしようとしたことは特異点を早期に解決させるために必要なことであったため、悪いとは思っていない。
    しかし合意を得ずに強行したことはたしかによくなかった。……と思う。
    儲けも出るしコレが最良の策だと高揚し、疑問に思わず突き進んだということは否めなかった。
    まさか無間周回するほどまで根に持っているとは思わなかったのだ。

    悪いとは思うが何もそこまでという思いもあった。
    テスカトリポカはテンガロンハットを目深に被り、琥珀色の大きな瞳から逃げた。



    立香の口から出てくるのは勝ち誇ったような許しの言葉か、それともやっと自認したかという非難の声か。
    ところが耳に入ってきたのはテスカトリポカの予想に反して間の抜けた声であった。

    「えっ? なにが?」

    予想外の反応に呆気にとられハットを押し上げる。
    立香はポカンと呆けた顔でテスカトリポカをまっすぐに見つめていた。琥珀色の瞳を瞬かせ小首を傾げる姿から見るに、本当に見当がついていないようだ。

    ――それとも言わせようとしているのか? イヤ、コイツはそんな厭らしいことはしないか……。

    本当に理解が及んでいないのだと考え、テスカトリポカは躊躇いがちに言葉を紡いだ。

    「あー……だから、イヤだったんだろう? 勝手に花嫁にしようとしたことが……」

    そこまで言うと立香が「あぁ~! そのこと?」と大きな声を出した。

    「そりゃあなんで勝手に! とは思ったけどさ。あなたはあれが最善の策だと考えたんでしょう? 未遂で済んだし、気にしてないよ」

    立香があっけらかんと笑う。その姿にテスカトリポカは瞬いた。
    彼の行為に怒りを覚えていないとなると、休暇返上で終日周回をしている理由がわからなくなる。
    たしかに夏とクリスマスの時期は決まって毎年ハードなのだが、今年はそのハードさも群を抜いているのである。
    純粋にほしい素材があるための周回なのだろうか。
    しかし素材に目を眩ませている時の彼女とはまた様子が違うのである。

    「折角の夏の休暇だってのに、遊びもしないでずっと周回だろう?
    てっきりコレはオレへのペナルティなのかと思ったんだがね」

    でなければ合点がいかない。そう思ったのだとテスカトリポカが告げたところ、立香は数度瞬いたのち、気まずげに眉を下げ、あからさまに元気をなくした。

    「うぅ。あー……そうとられちゃってたんだ……」

    そっか……そうかぁ……。と、ぶつぶつと呟き、乾いた笑いを漏らす。
    視線はどんどん下へと下がり、肩も落とし小さくなってしまった。

    テスカトリポカからしたら落ち込む理由がさっぱりわからない。
    何事だと首を傾げ立香を見守っていたが、ややあって彼女は重い口を開いた。

    「わたしとしては、テスカトリポカと一緒に夏を満喫してるなぁって、めちゃくちゃ浮かれてたんだよね……」



    出てきた言葉はテスカトリポカからしたら全く想定外のことであった。
    口を閉じるのも忘れ固まるテスカトリポカに気付かず、立香は引き攣った笑みを浮かべ続けた。

    「第二エリアでテスカトリポカと会った時は、今年はあなたと一緒に過ごせるんだ! って、うれしかったんだけど、あなたはわたしに敗れてからいなくなっちゃったじゃない?
    みんなとはたくさん遊んだけど、あなたとは敵として対峙しただけかぁって思ったらかなしくて。
    戦闘に来てもらったらずっと一緒に過ごせるじゃない! って閃いてあなたに来てもらって、この一週間ずっと楽しかったんだけど……ごめん。迷惑だったんだね」

    そこまで言うとがっくりと項垂れてしまった。



    テスカトリポカのこめかみからだらりと汗が流れた。彼は拭うことも忘れ立香の後頭部をじっと見つめた。

    この周回がどうせ顔も見たくないだろうと姿を消したことを発端としているのだとしたら、自業自得だったということになる。
    それをどうせペナルティだろうと半ば決めつけたことで彼女を傷つけてしまった。
    実態は好いた男と少しでも一緒にいたいという、いじらしい恋心故の行動だったワケだ。

    意図せずとはいえ、立香の気持ちをないがしろにしたことへの良心の呵責か、罪悪感か。
    じくじくと胸が痛む。

    「……悪かったよ」

    テスカトリポカは喉の奥から声を絞り出した。



    彼の声を聞き取れなかったのだろう。窺うような視線がテスカトリポカを見上げてきた。

    謝罪の理由を述べてもきっと立香のことだ。自己満足のためにつらい目に遭わせてしまって申し訳ないだとか、決めつけられたって致し方ないだとかと、自分も悪いと言い出しかねない。
    わたしが、否オレがと言い合っても建設的ではない。それよりもお互いハッピーになれることに舵を切るべきだ。

    テスカトリポカは立香の顔を覗き込んだ。

    「おまえさんの泊まってるホテルはどこだ?」

    急に話題が変わって驚いたのだろう。立香は目を見開かせ、戸惑いながらも彼の問いに答えた。

    「え? えぇと、リゾートタウンの、グレート・大統領・ホテルってところで……」

    彼女らの宿泊しているというホテルはこの島で一番デカく一番ランクの高いホテルだ。テスカトリポカも場所は把握している。迷うこともないだろう。
    テスカトリポカは頷いた。

    「明日の朝、迎えに行く。デートしようぜ?」

    「えっ……えぇっ!?」

    ランチに誘うくらいの気安さで告げたせいか、立香はすぐには理解が追いつかなかったようだ。
    目を瞠りしばらく固まったのち、顔を真っ赤に染めて叫び声を上げた。

    ――いい反応だ。

    テスカトリポカの気分も上向く。疲労も若干回復するというものだ。
    気が大きくなったテスカトリポカは口の端を吊り上げて立香に高説を垂れた。

    「オレと共に過ごしたいんだろう? なら戦闘でなくてもいいハズだ。
    明日は一日オフだ。おまえさんの夏のバカンスに付き合ってやる。
    こうなったらいくらでも周回にだって付き合ってやるがね。適度に休息をとることも戦士の努めなんだぜ?」

    これで休みもとれるし彼女の望みも叶えられる。一石二鳥だ。我ながらよい案が浮かんだものだとテスカトリポカは自画自賛した。
    立香は頬に手を当て困惑していたが、やがて花が綻ぶような可憐な笑みを浮かべた。

    「……うれしい。明日、ロビーで待ってるね?」

    楽しみにしてるね。と笑いかけられ、テスカトリポカの笑みも深くなる。頷いてみせると立香は顔を輝かせ晴れやかに笑った。



    下手を打って落ち込ませてしまったが、いい笑顔を引き出せた。
    あとは明日、マスターの心をときめかせるような完璧なエスコートをしなければ、だ。
    海へ行くべきか、それともゆっくり散策でもするか。これ以上立香を落胆させるようなことはしたくないし、話しながら決めるものいいかもしれない。

    立香はテスカトリポカに対して好意を寄せてはいるが、まだ淡い想いだと想われる。
    なにせ決定的な言葉を言ってきやしないし、ただ熱の籠もった瞳で見つめてくるくらいだからだ。
    そんな彼女がこれを機にさらに気持ちを傾けてくるかもしれない。
    そう考えると自然と頬が緩んだ。
    満更でもない。神にとって”思われる”というのは心地良いものだ。

    テスカトリポカがニヤニヤとやに下がっていたところ、立香の溌溂とした声が戦場に響いた。

    「じゃあ、明日おやすみなら今日は一日がんばろうね! 五十回は回れるかなぁ?」

    「は……?ごじゅ……」

    ふたたび絶望の淵に立たされることになり、テスカトリポカは目を剥いて固まった。

    そういえば明日の休みの確約はとったが、今日のことは何も言わなかった。
    その上、気が大きくなって言ってしまったのだ。『いくらでも周回にだって付き合ってやる』と。

    愕然とするテスカトリポカを見やり、立香は戸惑いの声を上げた。

    「今日も一日一緒にいたいし、さっき周回にも付き合ってくれるって言ったから……ダメだった?」

    眉を下げ上目遣いに見つめられ、さらにコテンと小首を傾げられ心臓が跳ねる。テスカトリポカは呻いた。

    正直身体はキツい。多少の回復を以てしても今も身体が重怠いことは変わらない。
    しかし一緒にいたいとまっすぐに伝えられて、全くもって悪い気はしないのである。
    それにいくらでも付き合うと言ったのはテスカトリポカだ。これで「やっぱり……」などと言い出しては約束を違えることになる。

    テスカトリポカは覚悟を決めた。もうやけくそだ。

    「神に二言はない。いくらでも付き合ってやるさ!」

    拳を握り込み、鼻息荒く叫ぶ。
    立香はテスカトリポカの力強い宣言を聞き手を叩いて喜んだ。

    「やったぁ! テスカトリポカ大好きっ!!」



    「「あ」」






    ふたりは目を合わせて固まることになる。
    動き出すがはやいはテスカトリポカか、それとも立香か。
    いずれにしても、この夏、これをきっかけにふたりの関係は大きく変わることになるのであった。












    「ラブコメのおかげで休めるのありがたい」(by 達観したアルトリアさん)











    uploaded on 2025/08/31
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    Si__Vales_Valeo

    DONE夏イベのポカぐだ♀です。
    90++の鬼周回でヘトヘトになってるテスカトリポカさんは考えた。これって花嫁にしようとしたペナルティか?と…
    みたいなラブコメ風です。
    ポカ(→)←ぐだ みたいな感じです。


    夏イベ最後の突入メンバー、バニ上じゃなくて今年の水着鯖でよかったんじゃない?とモヤります。一部の水着鯖を除き今年はみんな影薄い。とくに一ちゃんさんとテさん…活躍にムラあるのかなしいです。
    ポカぐだ♀ / ラブコメ / できらぁ!――クソ……これはペナルティか?

    テスカトリポカは心中で悪態を吐いた。

    深く息を吸うこともままならず、浅い呼吸を繰り返す。頭や肩に重石が乗ったかのように身体が重怠い。四肢を動かすことすら億劫に思うほどだ。
    こめかみの生え際から汗が滴る。生温いそれは頬を伝い、顎先に溜まっていった。
    どうにも気になって集中力が切れる。テスカトリポカはそれを手の甲で乱暴に拭った。

    時刻は未だ昼にも至っていないが、すでに片手では足りない程の戦闘を繰り返していた。
    アルトリアとティアマトのサポートもあり、一回の戦闘で宝具三回。まさに大車輪の活躍である。
    小休憩を挟みつつ、日が暮れるまでこれが続くことになる。
    すでに一週間このルーティンを続けているため、そうなるであろうことは推測ではなく確信であった。
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    Si__Vales_Valeo

    DONEFGOフェス2025ありがとうのポカぐだ♀ です。
    英霊召喚フォトスタジオはサーヴァントの映像が映るわけですが、テさんとぐだちゃんが一緒に写真を撮ります。
    以前撮ったことあるのですが、慌てちゃってマシュのアナウンスはちゃんと聞けておらずうろ覚えです。

    もう1本書いたらまとめてしぶに上げようと思います。夏イベ前に書き終えたいです。
    ポカぐだ♀ / FGOフェス2025 / 英霊召喚フォトスタジオカーテンで仕切られた小部屋でテスカトリポカとふたりきり。録音されたマシュのアナウンスに従って正面のタッチパネルを叩く。画面に夢中のわたしの横でテスカトリポカは呆れ口調で言った。

    「写真撮影って、この前もしたよな? 他のヤツと撮ればいいじゃねぇか」

    とは言うけれど、『一緒に写真撮ってもらってもいい?』というわたしのお願いを突っぱねるでもなく、こうしてフォトスタジオまでついて来てくれている。そして撮影の準備をこうして隣に立って待っていてくれているのである。とても律儀だ。

    「この前の写真、すごい引き攣った顔して映っちゃったんだもん。リベンジさせてよ、リベンジ」

    肩越しに見上げた彼の顔にははっきりと興味がないと書いてある。「まぁいい。好きにしろよ」と、答えもすげない。
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