【フェルムコ140字ログ】2023年5月&6月※特記のない限り、一つずつ設定や関係性がバラバラです。
※付随するツイもつけたけど、余計わけわからんですな。
◆2023-05-29
『たとえばの話』
◇――◇――◇――◇――◇
「もしフェルとの契約拒否してたらさ、可愛い妻子いたりして、行商でちまっと食い扶持稼いで、飯作りに追われたり危ない所行ったりギルドに叱られたりしないで、とっくに寿命来てたんだなー」
「詮ない話をするのだな」
「……見つけてくれてありがとな」
「感謝しているのは我の方だと言うのに」
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-05-30
『寄るな、色男』
なにを拗ねてるの。
◇――◇――◇――◇――◇
「ゆうべの話だが、我らが会わぬとしてもお主に妻子ができたかは怪しいぞ」
「ケーッ、なんだお前、自分がちょっと? いやかなり? 男前だからってヒトに向かって本当の事言やいいってもんじゃねぇんだぞ」
「その『ヒト』とは『主人』か、『恋人』か?」
「寄るな、色男。『他人』かも知れないぞ」
◇――◇――◇――◇――◇
原作ムコさんのイケメン爆ぜろがいつも激しいでしょ。
「ここ3年女性とのお付き合いに縁がない」って地の文は「配置換えで職場に女性がいなくなって3年」とかそんな意味じゃないかと正直疑ってます。
◆2023-05-31
『甘ったるいカクテル』
なんかうちのムコさんお酒好きすぎない?
◇――◇――◇――◇――◇
「フェル、好きだよ」
「何度目だ。甘い酒には気をつけているなどとぬかしながら」
過ちは気持ちを告げてしまったことだろうか。
それとも、それを本気にしてもらえないことだろうか。
死ぬまでシラフでは言えそうにないことかもしれないな。
「はぁ、昼に聞きたいものだな……おい、寝る奴があるか」
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-06-01
『裏切り』
は……?「ゴン爺と一緒になるもん」とか??
◇――◇――◇――◇――◇
「まさかお主がこんな物を……バカな……」
「バカはフェルだよ。忠告しただろ?」
このような裏切りを受けるとは。
我はいつも此奴らを選び、好いておるというのに。
「美味い物同士で合わぬはずなかろう!?」
「苺ショートにステーキ醤油が合うかもなんて期待、裏切られたーって騒がれてもなぁ」
◇――◇――◇――◇――◇
イチャイチャの期待を平気で裏切りました。
◆2023-06-02
『あのね、うん、何でもない』
まったく思いつきそうにないのが出たな。
◇――◇――◇――◇――◇
「恥ずかしいな」
暗闇で光る我から主が目を背ける。白い肌も、艶のある黒髪も、わずかな光さえ反射して光っているように思えた。
『お主……いや、何でもない』
転移の魔法陣同様、召喚時は光に包まれたと話していたから。
どこへも行かせない。薄い肩に爪を立て、鼓動を叩く首筋に鼻を押し当てた。
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-06-03
『遅すぎた告白』
遅さの桁が違いそうやな。
◇――◇――◇――◇――◇
『なぜ早く言わんのだ』
1500年。俺がフェルを好きだと気づくのにかかった時間。のんびりしすぎだ。なにせ俺の命の残りは少ない。
『寿命なら20年ほど前か、儂の通常の加護をつけとるぞ』
……この声。え、嘘。まさかお酒目当てとか?
「デミウルゴス様も早く言ってくださいよっ!」
『お幸せにのう』
◇――◇――◇――◇――◇
慣れ過ぎたらネットスーパー開くときも流れ作業になって、自分のステータス見るのは稀になってそう。という決めつけ。
◆2023-06-04
『俺が一番だと、そう思っていた。』
違うんですか!?
◇――◇――◇――◇――◇
強き者が全てを手にし、そうでない者の事を考えもしない。不変の理だ。その「強き者」の最上位が我であると自負していた。
そんな我が今、力など無きに等しい人間に仕え、小さなスライムに生き方を教えている。
変わるのもなかなか悪くない。これからも変わっていくのなら主と一緒に、と望んでいる。
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-06-05
『甘ったるいカクテル』
先週のがまた出た。
◇――◇――◇――◇――◇
『苦い酒を飽きもせずよく呑むな』
「フェルも大人になったらビールのよさがわかるようになるかもよ」
『何が大人だ。そうまで言うならもう一度試すからよこしてみろ』
「口移しで俺の味がして甘い、みたいな? お前酔ってんのか」
『お主の言うことは時々わからぬ』
「……酔ってるのは俺だったわ」
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-06-06
『ちょっとした嫉妬』
◇――◇――◇――◇――◇
あるじが優しい声で、いい子だなー可愛いなーって言ってくれるのが好き。
でもあるじがフェルおじちゃんと二人でお話する時は低い声で、なんだか遠くにいるみたい。
あるじ、スイを見てっ。腕に飛びこんでみるけど、あるじがフェルおじちゃんを見つめる顔も好きだから。何も言えなくなっちゃうの。
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-06-08
『美しく哀しい世界』
世界とは。大きく出たな。
◇――◇――◇――◇――◇
洞窟に響く雫の音。
湖に雲の切れ間から投げ降ろされる光の梯子。
奴隷の家族に産まれた幼子の巻き毛。
みな彼奴が綺麗だとか美しいだとか可愛いだとか褒めた物達だ。
彼奴を失った我は、この世界の美しさを己だけで見つけられるだろうか。その度に彼奴の声を湿っぽく思い返す気がしてならんのだ。
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◆2023-06-09
『ひと口ちょうだい』
◇――◇――◇――◇――◇
『お主のは美味そうだな』
「同じ同じ。作る時見てたよな」
『一口よこせ。代わりに我の皿を好きに食えばよかろう』
「意味あるか? それ」
同じだとは言うが、良い食材を我らに、切れ端を自分に。それが此奴がくれる愛情の一つだ。
そちらの気分を味わいたい時もある。朝の粗食は御免被るがな。
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-06-10
『日常の幸せ』
◇――◇――◇――◇――◇
『あるじー、星が落ちたのー』
「何、流れ星? それ見つけて消えるまでにお願いを3回言えたら叶うんだぞ」
『すごーい、スイがんばるー』
『願いが叶うとはどういう理屈だ』
「理屈とかいいの。……しかししくじったな」
今夜のスイは空を見上げて、なかなか眠ってくれなさそうだ。溜息が二つ漂った。
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◆2023-06-11
『日常の幸せ』
え、昨日と同じ?
◇――◇――◇――◇――◇
『ニンリル今日も下見てる』
『ルカか。抜け駆けではないぞ、二人が気になっての』
『好きだね』
『彼奴ら、打ち明けて迷惑がられたら……と互いに思って変わり映えしない家族ごっこを続けておるじゃろ。毎日幸せと己に言い聞かせつつ、もう三百年』
『私も変わり映えしないスライム毎日眺めるの好き』
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◆2023-06-13
『悪いのは全てアナタであって、僕は。』
悪いのは君のほうさ、僕じゃない〜♪(古……)
◇――◇――◇――◇――◇
「うゎぁ、眩し……?」
『寝穢い奴だ、腹が減ったぞ』
「腹がどうした。こっちは腰痛い脚痛いで全身ガッタガタで……」
『もう昼飯時でな。スイと、宥めてくれとるドラには何か美味い物を出してやれ』
「昼? 了解。悪いのはフェルだけだもんな」
『ああ、狡いお主はそういうことにしておくがよい』
◇――◇――◇――◇――◇
毎日ムコさんとフェルの関係性がリセットされてる謎。
体繋げてる。プラトニックラブ。両片想い。片想い。双方好意の自覚なし。
お題を見るまで全てが重なりあって存在するシュレディンガーのフェルムコ。
◆2023-06-14
『追伸、「 」』
わぁ、ムコさん手紙出すほど遠くに、追伸を使えるほど親しい人いるん????
◇――◇――◇――◇――◇
どっかのモブドワーフの手紙
――ちと多いが、幻の酒店の規則は以上だ。
追伸
店主からの規則以外に重要な点があってのう。
店ではフェンリルが店主にぴったりついておる。店主を妙に慕わしげに見ておっても、耳や首筋を舐めても、店主が艶っぽく「後でな」などと耳打ちしても目をつぶれよ。絶対だぞ。
◇――◇――◇――◇――◇
困った時はモブ登場させろってこの界隈で初めて知ったので……。
◆2023-06-15
『ほろ酔いの失敗』
お酒ネタは何度目ですのん。
◇――◇――◇――◇――◇
「フェル、なんかひんやりすべすべじゃーん」
『主殿、儂じゃ。酔いをさまさぬか』
「まーだジン2本ですよー」
『爺、其奴の手を離せ』
『フン、若造め。盗み聴いて来おったか』
「二人とも、俺のために争わないで! なんちゃってー」
『……我らは此奴のどこがいいのだろうな』
『なら儂が頂くかの』
◇――◇――◇――◇――◇
今回はツイートを練るほど何故だかゴンムコになってきた。初手から失敗の兆しはあった。
◆2023-06-20
『そんな台詞、聞きたくなかった』
そんな難しいお題、出てほしくなかったよ。
◇――◇――◇――◇――◇
三人はさ、不便でも元の生き方できるだろ?
でもスイは生まれてすぐ従魔にしちゃったし、辛い目に合わせるのが心配で。
だから、後は頼むよ。フェルに頼みたい。
泣いてんのか? スイには過保護だなって笑って見せろよ。皆勝手に契約してきたようなもんじゃんか。俺だって勝手に期待してるからな。
◇――◇――◇――◇――◇
気軽にムコさんの寿命を終わらすな。
◆2023-06-21
『例え振り向いてくれなくても』
片想いも両片想いもよいな。
◇――◇――◇――◇――◇
飯を作る、家を作る、寝床を作る。
獲物を狩る、背に乗せる、結界を張る。
風呂に入れてやる、人の世を教えてやる、嫌な顔をされても野菜を献立に加えてやる。
風呂に入ってやる、この世を教えてやる、望まぬとて害なす者は始末してやる。
例え振り向いてくれなくても。
例え振り向いてくれずとも。
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-06-22
『そんなことを言う口なんて、塞いでしまえたらいいのに』
はよ塞ぎいや。
うちのフェルおじちゃん臆病者過ぎて手を出さずに1500年経ちそう。
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主ができた。人の男としては弱い部類のくせに我を恐れもせず何かにつけ叱ってくる。
ああ、またか。この口を塞いでしまえたら。爪で胸を裂いてやろうか。喉笛に食いついてやろうか。
息継ぎに喋りやめた瞬間、小さな口に舌を押し込んでやった。黒い瞳は驚きと苛立ちと、確かな歓びの色を混ぜて潤んだ。
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◆2023-06-23
『犯した罪は重すぎた』
ところで公式にフェルが重すぎるって言われたの読んだ時は嬉しかったよね(IQ2)
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「フェル。盗み食いの反省してる?」
『我ではない』
「ソースべたべた、他にマシな言い訳あるだろ。食い過ぎが重なってこの腹なのわかってんのか」
『こら、揉むな』
「顔ももっちりして太ったよなぁ。この辺の贅肉、元は唐揚げかな、生姜焼きかな」
『お主の料理が美味いのも反省してほしいものだ』
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犯した罪「で」重くなってても気にしない、酔ってるから。
◆2023-06-24
『それは反則』
◇――◇――◇――◇――◇
「フェル、スイが探しに来……びゃっ」
暗い寝室。フェルは無言で俺を体の下にうずめた。
『彼奴はギルドに呼ばれて朝まで戻らん。スイは眠れ。彼奴に心配かけるなよ』
『うん、わかったー』
スイの跳ね音が主寝室に入った。
『聞いてたな、朝まで出かけるか?』
「それ言わせるの反則。続きをしろ」
◇――◇――◇――◇――◇
(※「かけぬなよ」になってたので今しれっと直しました)
◆2023-06-25
『笑顔で銃口を』
あの世界は銃ないっけ?魔法でいいかな。
◇――◇――◇――◇――◇
「俺を連れ出して閉じこめて独り占め? 全力で断るわ」
『我に勝つ気か?』
膂力、魔法。伝説の魔獣様にまともじゃ無理だ。けど。
「じゃ、またな」
フェルは足元のアイテムボックスに消えた。緑の目を驚愕で見開いたまま。
なるほど、確かに。永久に俺だけの箱に閉じこめるってのも悪くないかもな。
◇――◇――◇――◇――◇
◆2023-06-26
『笑い合えたのは過去のこと』
◇――◇――◇――◇――◇
笑みを貼りつけて主が見据えてくる。古竜と闘うかのごとくひりついた焦りが喉に迫った。
全てから離れ、ただ主と共にと願うだけ。我は何を間違えた?
アイテムボックスに落ちきる寸前、主も我を独り占めしたいのだと悟った。歓喜の時をそのまま、主の気が済むまで。
いつかまた笑いあえるだろうか。
◇――◇――◇――◇――◇
本気で思いつかなくて昨日のやつのフェル視点にするしかなかったから昨日のを貼る。
(※リンク略)
◆2023-06-27
『真剣な遊び』
今日はゆるふわなのが出来そう。
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ふいに我の目を覆う手。
「だーれだ?」
ふむ、聞きたいなら答えてやろう。念話で。
『どの世界を探しても代わりはおらぬ、生涯一人の我の伴侶だ』
数拍おいてグラリと、我の背から主が派手に転げ落ちていった。
「ほんっとお前さぁ……俺で遊ぶなよぉ」
大真面目な本心だととうに知っておろうにな。
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◆2023-06-28
『繋ぎ止めたかった』
◇――◇――◇――◇――◇
夜の森、フェルと喧嘩した。
頭下げて契約してもらったわけじゃなし。あいつなしでも生きられるし。眠るスイを抱いて土の家を飛び出した。
俺達を結界の光が丸く包む。直後、轟音と閃光。最早笑いすら出る。
「フェル! 雷撃つか!? 死ぬとこだよっ!!」
『流石の強情者も叱りに戻ると思ってな』
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◆2023-06-29
『ちょっとした嫉妬』
◇――◇――◇――◇――◇
『詰替えか』
「ぎゃぁ零れる、あっちで待ってろよ」
『納品か』
「帰りにゆっくり服見たいしさ、皆で留守番しててくれるか」
『まだ寝んのか』
「ドロップ品リスト作るから先に寝といてくれ」
『我に構え。煩わしい人の国を滅ぼすなど容易いのだぞ』
「物騒な”私と仕事どっちが大事なの?”だなぁ」
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◆2023-06-30
『首輪で繋いで』
◇――◇――◇――◇――◇
「フェルの結婚首輪、いつ作る?」
『よりによってよくも。指輪と言っていたのは誰だ?』
「じゃあちゃんと最後まで聞いてなかったな? 首輪と指輪、大きさが違うだろ。二人のうち強い方が大きい首輪、弱い方が小さい指輪を着けるんだよ、わかったか?」
『騙されんぞ』
「騙されてくれなかったかー」
◇――◇――◇――◇――◇