揺り子☆quiet followMEMO2021.10.16 ##蝶日記 ##日記 期待 眩しい、それだけの条件反射で見上げた窓には夕日が差し込んだ。緩やかに揺れるレースがキラキラとオレンジを反射して、昇り始めるそれのように、刺すような光だった。 珍しい、綻びそうになった言葉は、この世に出でることなく、それと共に消滅していく。 多分、ほんの一分だけだった。見紛った空は重々しい雲に隠れ、そしてじんわり燻んだオレンジが滲んでいただけで。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 揺り子MEMO貴方はシキアゲで『甘えてよ』をお題にして140文字SSを書いてください。#shindanmakerhttps://shindanmaker.com/375517甘えてよ ボクらはお互い、甘えるという方法を知らない、そんな二人が二人ぼっちのまま赤ん坊の格好で毛布に包まり、その熱を抱き締めあった。 喉から一言絞り興そうとしたが、やめた。上げかけた腕を少し下ろす、アゲハくんの少しだけ崩れた横髪をそっと指で掬い、耳に掛けやった。そうしてボクも目を閉じる。 それが言えたら、そんな関係性になれたなら、どれだけシンプルだろうと一度は考えたことがある。 寝息の聴こえる夜はまだやってきそうにない。 213 揺り子MEMO揺り子さんは『まるで愛の告白』をお題に、140字でSSを書いてください。#shindanmakerhttps://shindanmaker.com/320966まるで愛の告白「追加報酬振り込みました。後で確認お願いしますね。」 「おおきに。」 通帳に記された数字の羅列とその行数頁数を眺める瞬間だけ、心の底から安堵する。 これがシキさんにとってのうちの価値、あなたとの距離。今日も踏みとどまれた脚に「それで良かった」と教えてくれる。 二人だけの交換日記。ここに書いてある事実が全てで、それ以外をあなたは知らなくてもいい。 178 揺り子MEMO2022.6.7この想いは墓場まで持っていくと決めていた 雨音は重く反響し、雫は重力に従って正しく落ちる。 傘骨の先からぽたぽた正しく溢れるように、「好き」がしょうがなく不可抗力で喉から滑り落ちたらどんなに都合が良いかと考えたこともあった。けれどもうちは世界が変わることをそれ以上に恐れていたからそれをしない。 今宵は雨の重さが、都合良かった。出来心だった。ほんの試しに、そっと歌うように、唇に単語だけの葉音を添えて。 「シキさん、うちな、……」 雨音は重く反響するばかりで、彼の反応はない。ほっとした。今こうして偶然現実になり得ても世界は何も変わらない。 恐怖もましてや期待も浮かばない。 都合が良かった。自分が狡いと思った。だから前を歩くシキさんの足がふいに止まり重い空を見上げるたったそれだけのさまに、滑稽に心臓を跳ね上げた。 402 揺り子MEMO2022.5.15大浴場 今日も貸切許可を貰った深夜の大浴場、この空間が不特定に使い降らされたと察せられる硫黄に混ざった匂いと、時々耐えきれずぽたぽた天井から漏れる水滴と、そんな跡をしんと静まり返る空間の中で肌に感じながら、アゲハは適当な場所に座る。鏡を覗けば湯気で既に崩れ始める自らの化粧、それを視界に入れたくなくていつもまず初めにクレンジングから手を付ける。 ひと欠片スパチュラでバームを掬い、手のひらに伸ばす。瞼にそのぬるついた指先を付け、ゆっくりと馴染ませていく。 目を閉じているので、その仮面の層が剥がされていく様は、アゲハの瞳には映らない。だから、ぐるぐると円を描き指先の熱がじんわりと眼球に浸透していくこの時間を、アゲハは好きだった。 1358 揺り子MEMO2021.10.19散歩『散歩に行きませんか。』 春の香りが近づいているとはいえ、宵の空気は未だ刺すように冷たい、と思った。ゴールドハイムの外へ出るとそんな冬を実感させる潮風を纏って、シキさんが正面から出迎えてくれた。 「待たせてもうて堪忍な。……シキさんそない薄着で平気なん?」 「えぇ、少しくらい寒いぐらいが、脳を活性化させるのに好都合なので。それでは、行きましょうか。」 ランウェイでのターンのように小気味良く踵を返すシキさんの後に、従うように付いていく。そこから少しずつさりげなく歩幅を強め、慎重な距離を図りながら横に並んだ。 うちとシキさんは職業柄おそらく普通の人と比べたら移動がかなり速いであろう、二人足並み揃えて肩で風を切る絵面はもしかしたら少し滑稽かもしれへんな、なんて思ってるうちにあっという間に広い敷地を通り校門をくぐり抜けていた。声を発さない行進は優美な足音だけを響かせる。 1356 揺り子MEMO2021.10.18変温動物 ざらついた手触りで皮膚から熱がサラサラと出て行く。軋む身体を起こそうとするが、一度力を入れて失敗する。言うことを聞かない肉体にしつけが必要だったかもしれないが、とりあえず昨晩起こしたデザインの細部を仕上げたい……との思考の方が先に浮かんだので左腕だけなんとか動かして、そしてその辺に転がっていたペンを手に取る。握る力がまるで入らない。 寒い……、とも感じなかった。身体が震えることもない。けどおそらく身体が冷たくなっていってるんだろうということは感づいていた。 こうして、誰に知られることもなく、ボクという生き物は死んでいくのか。 (それは少し、寂しいかもしれませんね。) 驚くほどらしくないと言える言葉が、ストンと心臓に落ちる。 2535 recommended works aosabikinakoTRAINING貴方はチア相で『三時の雨宿り』をお題にして140文字SSを書いてください。#shindanmakerhttps://shindanmaker.com/375517 aosabikinakoTRAINING貴方はハル相で『独り占め』をお題にして140文字SSを書いてください。#shindanmakerhttps://shindanmaker.com/375517 はすさんDONEhttps://shindanmaker.com/pic/s_572991/696c9d6ed4691bad9494662761d629f2115b4daf_wct このカラーパレットで描いてみましょう。#shindanmakerhttps://shindanmaker.com/572991 tokiha_ameshitaTRAINING今日のときはの龍以何も無いところで躓き転ぶ。誰も見ていないだろうと周りを見回すとばっちり目が合い赤面。#今日の二人はなにしてる #shindanmakerhttps://shindanmaker.com/831289 3 いちず🍊DOODLEあなたはコビナミの「とっくに気付いてるくせに」という台詞を使った1コマ漫画を描きます。#この台詞を使って1コマ漫画 #shindanmakerhttps://shindanmaker.com/524501フィルターの練習しようと思って色こねくり回してた。ラフを線画にしていないしレイヤー1枚に色を塗った色塗りわからないうちの小説の方のコビーはこれ言います(ソムリエ 2 tada4kaiTRAINING南悠理 ネタバレはない南 悠理のお話は「幸せになってください」という台詞で始まり「何か言いたかったけれど、言葉がうまく出なかった」で終わります。#shindanmaker #こんなお話いかがですか selen_bkmnDONE貴方はクレカレで『愛する臆病者』をお題にして140文字SSを書いてください。#shindanmakerhttps://shindanmaker.com/375517愛する臆病者「寂しかったよ」 わたしがそう言うと、クレアはわっと泣き出した。 「わたしもだよ」 距離を置いていた間もずっと、彼女はわたしのことを考えていたという。突き放されたのはわたしの方だというのに、怯えていたのは彼女の方だったのだ。 わたしはそっと目の前の愛する人を抱きしめた。 138 ymymDOODLE好きなチョコ渡したボイスに狂った⚠️ボイスニュアンスバレ 小さな葉っぱTRAININGSB69よりヤイレト。診断メーカーでお題を頂きました。【勝手に十日間チャレンジ(勝手に十日間作品を投稿する試み)】ツイッターに投稿した画像小説と同じものです。【○○を使わない140字小説お題】小さな葉っぱさんは「保存」をテーマに(しかしその語を使わずに)140字SSを書いてみましょう#shindanmakerhttps://shindanmaker.com/430183勝手に十日間チャレンジ:六日目(しょばろ)目立つ事を嫌う彼女は写真を撮られるのもあまり好きではない。 でもある晩秋にマフラーを共に買った時『巻くから、撮ってよ』と素っ気なくスマホを渡して来た。後で写真を送って欲しいと言うと意外にも素直に頷いてくれた。 やや恥ずかしそうに口元までマフラーに顔を埋めた上目遣いなカメラ目線は、可愛らしい。 『お洒落なんて分からない君が、一生懸命選んでくれたから』 写真を撮ってくれなんて珍しいと言及すると、彼女はもじもじと顔を背けながらそう口にしていた。 このデータはずっとメモリに焼き付け続ける。 (おわり) 251