夜のおたのしみ 大好きなひとと、いわゆる「お付き合い」をはじめた。
この気持ちが「恋」なのかは、よくわからない。でも、ボクはあのひとともっともっと特別な関係になりたかったんだ。
それから、何が変わったって?
何もなくても、ときどき、そっと手を繋いでくれるようになった。乾いていてひんやりした、大きな手だ。もっとも、もともと手を繋ぐこともあったし、頭もたくさん撫でてくれていたし、前とあんまり変わらない気もするけど。
もともと、「愛している」とも言われていたし、抱きしめてもらっていたし、一緒だね。
そうだ、お休みが重なっている前の日には同じベッドに入って眠るようになった。これは、かなり大きな変化かも。そのまま、翌日も一緒に過ごしてくれる。それはもちろんほかの仲間と一緒に四人や三人の時もあるし、二人きりの時もある。でも、一緒に寝るのは二人きりだ。
1953