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    kanamisaniwa

    pixivメインに二次創作(刀剣乱舞、ツイステ、グラブル、FGO等)やってます。超雑食でオリキャラ大好き病を患う腐女子です。ポイピクにはかきかけだったりネタだけの文章を投げたいです。

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    kanamisaniwa

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    弊ロドスのドクターが黒毛の美人とナイトデートする話(銀博、炎博)

    「やぁ、ミス。隣をいいかな?ありがとう。
    ふふっ、偶然とはいえ、こんな夜に麗しい美人とデート出来るなんて嬉しいな。仕事放り出して散歩に出て来てよかった」

    ちらっと寄越された視線を肯定的にとらえ、ドクターが言うところの麗しい美人の隣にたつ。


    「過去ドクターと呼ばれた存在はなぜ己の記憶を消去した上でチェルノボーグの地下の石棺で三年間も仮死状態になることを選んだのか」

    「これは大変なテーマだ。実際上、そんな選択をしたがためにこの資源も人材もなにもかもたらないロドスの現状で、私のサルベージのためにエリートオペレーター二名という犠牲(コスト)を支払う羽目に陥った」



    「当時はバベルだったか、そこでのドクターの作戦指揮も鉱石病の研究も卓越している。瑕疵らしい瑕疵も見当たらない。ま、だからこそ随分と汚名も恨みも被ってるけどねぇ、まるで悪鬼羅刹もかくや…エンカクの部隊を全滅させたのがこの頃なんだろうなぁ」

    「例えば、"目障りだが死なれては困る"そんな輩を生かしたまま無能にする、要は廃人にするだけなら注射一本で事足りる。今の私でも私自身を廃人にするなんて簡単だ。ケルシー先生がオペで不在中に薬品保管庫に入り込んで棚から注射器とある薬品一つを拝借すればいいだけ。
    でもそれだとただの役立たずなわけでそれこそ無用の長物、無意味どころか害悪だ。
    ならどうするか?記憶だけ消去して能力を残すことができるのだから、記憶を消したあとロドスなりバベルなりの機密区画にでも缶詰にして、経過観察しつつ使えるところで使っていく、とかのほうが余程現実的で効率的だ。今の私ならそれを選択するかな。
    でも、事実としてそうはせずに記憶の消去と不安定地域の地下で仮死状態なんていう面倒きわまりない上にコストがかさむばかりの方法を取った。誰が?何のために?」

    「ただ一つ確実なのは過去のドクター(私)の同意はあった。それだけは確実だ。そうでなければここまで完璧に記憶だけを消去して能力を残すなんて神業めいた施術はできないはずだ。では、ドクター自身が発案者で主犯なのか、もしくは他にいてドクターは最終的に同意しただけなのか。これは議論の余地がある…いや、ないかな?多分、ドクター自身が発案者で主犯、だろうなぁ。
    勿論、ケルシー先生のような旧バベル関係者、もしくは協力を申し出た第三者がいることは間違いない。三年間石棺で仮死状態になるには定期的なメンテナンスがどうしても必要だから」



    「わりと最近までシルバーアッシュがその"第三者"なんじゃないかと疑ってたんだ。なぜかって?彼は記憶を失くしている今の私を評価しすぎているから。普通は全部忘れた人間を盟友などとはよばない。でももし、その"忘れる"部分に一枚噛んでいたなら?…なんてね。今?うーん、今はちがうかなーって思ってる。何をどう考えてもシルバーアッシュがそんなことに関わる理由がないし、性格的にも同意しそうにないって思えてきたしなぁ」
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    kanamisaniwa

    MAIKING
    三ヶ月後。
    アズール先輩からの提案で参加を申請したアジーム家雇用希望者の選抜試験当日、私はジャミル先輩、エリムさん、そして面白がってついてきたフロイド先輩(本当は諸々ド素人の私を心配してついてきてくれたのをちゃんと知ってる)と一緒に熱砂の国にあるアジーム家所有の別荘の隣に設置された試験会場控えにいた。
    エリムさん曰く、アジーム家所有の不動産の中では中規模ながら市街から遠くて使い勝手が悪く最低限の手入れしかしていなかった別荘で、確かに選抜試験をするには丁度良い物件だとか。なんなら爆発させても大丈夫ですよ、と言ったエリムさんの顔はわりとまじだった。
    そしてその別荘の隣に建てられた仮設の集合場所兼待機場所で簡単な説明を受けた。といっても事前にアズール先輩が収集してくれていた情報と内容はほぼ同じで、あえて追記するなら試験会場である別荘のあちこちにライブカメラもとい監視カメラが設置されていて、その映像はリアルタイム公開されるので別荘内の様子はもとより他の参加者の様子を逐次確認できること、そして本当に魔法でもなんでも使用可、建物への損害も免責するから全力で目標を破壊してみろ、という言葉が説明担当からあったことくらい。
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    kanamisaniwa

    DONEカリジャミ拙作シリーズ、サルマーとムカクの結婚に関するひと騒動ネタ「私はアジーム家の当主の娘だもの、本当はアジーム家の商売ために有力な他の商家とか取引先と政略結婚しなきゃいけないでしょ?でも私はムカクとじゃなきゃ嫌よ。他の男とは結婚しないわ。かといってアジーム家の使用人にアジームの娘が嫁入りなんて不相応だなんだ言う人がいるのもわかってる。
    だからね、お父様。私、お母様が残してくれた財産だけをもって、"アジーム家のお金を一切使わず"お嫁にいくわ。お母様はご自分の結婚のときの持参金を全部私に残してくださったから、当分困らないし、カリムお兄様が財産運用をしてくれるって言ってくれたわ!手数料は兄妹割引してくれるって。
    それで十分暮らしていけるわ。アジーム家のお金を使わないから叔母様方みたいに盛大な結婚式や披露宴は出来ないし、これから贅沢な生活も出来ないけど、それでも私、ムカクと結婚して幸せになりたいの。だから、お父様お願い!私のお嫁入りを祝福して!」



    一時間後。

    「………出来すぎるくらいに出来た娘で結構なことだと思うが。なぜ"そう"なっている」
    「娘の結婚に大喜びで盛大に結婚式と披露宴をしようと晴れ着やら嫁入り道具やら準備しようとしたところで、当の娘 2948

    aruteamoon

    DONEキスの日。カリジャミでウブいやつ。
    多分付き合ってないし、夜伽もしてない時空の健全な幼なじみカリジャミ。無事にタイトルつきました(笑)
    口付けに愛は伝う




    その日もいつも通りの晴天で、とくにこれといって風が強そうだという訳でもなく、休日の朝から早めに洗濯物を干そうかと考えながらキッチンに向かう廊下を歩いている時だった。
    後ろから呼び止められる聞き慣れた声に平穏な朝は終わりを告げる。いつもなら起こしに行くまで寝ているくせに、何故休日に限ってこの男は早起きしてくるのか。
    その理由は腕を引きながら連れて行かれた寮長室で、開口一番知らされる。


    「なぁジャミル、今日は何の日か知ってるか?」
    着崩れていた寮長服を整えてやっていると構わずカリムが話しかけてくる。
    無意識に手を動かしながら頭の中で知りうる限りの記念日を検索したが思い当たらず首を捻っていると、カリムが今度はスマホを取り出した。
    「なんだ?なにか大事な事でもあったか?俺が忘れる筈は無いと思うんだが」
    「ああ、オレもジャミルもこう言うのあんまり知らないもんな!オレもこないだケイトに聞いて知ったんだけど…」
    カリムは取り出したスマホをカメラモードに切り替えると、自撮りをするのか並んで此方に画面を向けた。
    「なんだ?撮るなよ」
    「実はケイトに頼まれてる写真があってさー 5320

    やなぎ くみこ

    DONE #かなすな_二時間の宴 「信じられない」
    カリジャミの子供、ジェレミーが出てきます(名前は某アニメでアラジンとジーニーをモチーフにしているキャラから拝借しました)
    ナチュラルに男体妊娠させてます
    信じられない アジーム家の当主、カリム•アルアジームの嫡男であるジェレミー•アルアジームに、母親はいない。


    「またジェレミー様が消えた!」
    「探せ探せ! きっと宝物庫にいるはずだ!」
     ジェレミーにとって家はダンジョンとほぼ同義だ。入り組んだ廊下、宝物の数々。そして執事や使用人はモンスターで、間違って鉢合ってしまえばその場で戦闘だ。大体彼らの方が達者で見つかれば即勉強部屋に戻されてしまったり、安全な場所に連れて行かれてしまうのでジェレミーは極力見つからないように息を潜め、足音を立てぬよう細心の注意を払って屋敷中を駆け巡る。
     奴らは目敏いが隠れることに関しては自分の方が上だと自負しているジェレミーは、今日も人の気配を察してサッと身を隠す。自分を探しているであろう相手が数歩右往左往する足音がジェレミーの耳を喜ばせた。暗闇の中で小さくなったまま「クププ」とほくそ笑み、そろそろ違う場所に移動しようかと脚を伸ばしたとき、被っていた壺がスポッとどこかへ行ってしまった。
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