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    kanamisaniwa

    pixivメインに二次創作(刀剣乱舞、ツイステ、グラブル、FGO等)やってます。超雑食でオリキャラ大好き病を患う腐女子です。ポイピクにはかきかけだったりネタだけの文章を投げたいです。

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    kanamisaniwa

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    幽霊に乗っ取られたガイアと取り戻そうと奮闘するディルック+旅人

    『来週末のパーティーで、最後のワルツを僕と踊ってください。僕とだけ』

    それは貴族の社交界では結婚の申し込みを意味した。
    緊張で真っ赤な顔でそう言った青年に手を握られた女性ははにかみながら頷いた。
    それは若い男女の恋物語。どこにでも転がっているありふれたお話。
    約束したパーティーで彼等はワルツを踊り、そして周囲に祝福されるだろう。
    約束された幸せな未来。それが訪れると根拠もなく信じていた。





    その老人は、モンドの片田舎で『賢爺』と慕われていた。
    元々はかなりの資産を持つ貴族の出だったが、なぜか財産をかなぐり捨てて田舎に引きこもり、そこで子供達に読み書き計算等を教える人生を歩んできたとか。
    そんな男が教えた子供達が大人になりまたその子供達に教えて…それを繰り返し、その田舎にすむほとんどすべての人が彼の教え子になり、彼等を守り導いてきた彼を『賢爺』と慕うのは、当然の事であった。
    さらに男の身内に不幸が重なり、一度捨てた財産を男が相続することになった時には、相続したすべてを田舎とその周辺の治水治安のために使ったことも相まって彼の評判はますます高く

    「まさか今をときめくラグヴィンドの若当主にお越し頂けるとは…人生はわからんものだ」
    「己の未熟がお恥ずかしい限りです」
    「はっはっは、なんのなんの。若い頃は存分に悩み失敗するといい。年を取ってしまうとそれも出来なくなる…さて、この老爺になにか聞きたいことがあるとか」

    「不躾な質問で、恐縮なのですが…貴方はお若い頃、"意中の女性とラストワルツを踊る約束"をしたことはありませんか…?」
    「………驚いた。どうして、どこでそれを」
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    kanamisaniwa

    MAIKING
    三ヶ月後。
    アズール先輩からの提案で参加を申請したアジーム家雇用希望者の選抜試験当日、私はジャミル先輩、エリムさん、そして面白がってついてきたフロイド先輩(本当は諸々ド素人の私を心配してついてきてくれたのをちゃんと知ってる)と一緒に熱砂の国にあるアジーム家所有の別荘の隣に設置された試験会場控えにいた。
    エリムさん曰く、アジーム家所有の不動産の中では中規模ながら市街から遠くて使い勝手が悪く最低限の手入れしかしていなかった別荘で、確かに選抜試験をするには丁度良い物件だとか。なんなら爆発させても大丈夫ですよ、と言ったエリムさんの顔はわりとまじだった。
    そしてその別荘の隣に建てられた仮設の集合場所兼待機場所で簡単な説明を受けた。といっても事前にアズール先輩が収集してくれていた情報と内容はほぼ同じで、あえて追記するなら試験会場である別荘のあちこちにライブカメラもとい監視カメラが設置されていて、その映像はリアルタイム公開されるので別荘内の様子はもとより他の参加者の様子を逐次確認できること、そして本当に魔法でもなんでも使用可、建物への損害も免責するから全力で目標を破壊してみろ、という言葉が説明担当からあったことくらい。
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    aruteamoon

    DONEキスの日。カリジャミでウブいやつ。
    多分付き合ってないし、夜伽もしてない時空の健全な幼なじみカリジャミ。無事にタイトルつきました(笑)
    口付けに愛は伝う




    その日もいつも通りの晴天で、とくにこれといって風が強そうだという訳でもなく、休日の朝から早めに洗濯物を干そうかと考えながらキッチンに向かう廊下を歩いている時だった。
    後ろから呼び止められる聞き慣れた声に平穏な朝は終わりを告げる。いつもなら起こしに行くまで寝ているくせに、何故休日に限ってこの男は早起きしてくるのか。
    その理由は腕を引きながら連れて行かれた寮長室で、開口一番知らされる。


    「なぁジャミル、今日は何の日か知ってるか?」
    着崩れていた寮長服を整えてやっていると構わずカリムが話しかけてくる。
    無意識に手を動かしながら頭の中で知りうる限りの記念日を検索したが思い当たらず首を捻っていると、カリムが今度はスマホを取り出した。
    「なんだ?なにか大事な事でもあったか?俺が忘れる筈は無いと思うんだが」
    「ああ、オレもジャミルもこう言うのあんまり知らないもんな!オレもこないだケイトに聞いて知ったんだけど…」
    カリムは取り出したスマホをカメラモードに切り替えると、自撮りをするのか並んで此方に画面を向けた。
    「なんだ?撮るなよ」
    「実はケイトに頼まれてる写真があってさー 5320

    スズメ虫

    DOODLE道が霊基異常でショタ化したネタツリーをまとめてざっくり整えました。 2022.5.10
    小僧と狐の化生【概要】
    デアの晴道。霊基異常でショタ化した道をいつものノリでどついたらガチでおびえられてフルボッコにされる晴の話。 #雀虫メモ
    霊基異常の原因はノープラン。ただし完全に不随意。道は被害者。肉体だけショタに退行して霊衣のサイズはそのままのあの格好です。記憶もなく、播磨の廃寺寸前の小さな寺の身寄りのない小僧だという認識でいる。

    ***

     ふと小僧が目を覚ますと、見慣れない部屋の中にいた。見たことのない材質で、とにかくとても頑丈で清潔である。そんな部屋の、柔らかい台ので眠っていた。とにかく身を起こして見ると、さらに不可思議な事に継ぎ当てどころか繕った跡もない、身頃がとても大きい上等な着物を羽織っていた。
     何もかも分からない。分かるのは、自分が場違いな存在であるということだけ。見たこともない、理解できないようなもので溢れているという事はおそらく貴族の屋敷だろう。ここに居続けて心当たりもないのに盗人と思われるのもまずいが、裸で抜け出すのも妖しすぎる。かと言って部屋の中にあるものはどれも上等そうなものばかりで腰巻になるようなあるものはなく、この上等な着物を着たまま移動して汚すのも恐ろしい。
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