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    mitotte_kazu

    @mitotte_kazu

    自機ルガオスとエタバン相手のヴィエラとかよそよその話とかNPCよその話とか置いとく場所。
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    mitotte_kazu

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    🐇さんの相手(🦍・イルベルド・アルバート・オルシュファン)で耳に触れる小咄アソート詰め合わせ

    耳に触れる ヴィエラの特徴的な耳に手を伸ばす。想像通りの手触りで、痛くないよう注意しながらその感触を堪能する。そのまま顔のラインに沿ってルガディンは手を滑らせた。白く滑らかな頬を彼の人差し指がなぞる。柔らかく包み込むように彼の親指が続き、彼女の唇を横切った。上目遣いで見つめてきた彼女に応じるように、通過しかけた親指で唇に優しく触れる。ふにふにと感触を楽しんでいると不満げに睨み付けられた。手の中で微かに膨らまされた彼女の頬を掌でやんわりと押し返すと、彼女が彼の指を噛む。痛くない程度に加減された彼女の甘噛みに苦笑すると、また上目遣いで睨み付けられた。あ、と開かれた彼女の口に流石に本気で噛まれるか、と覚悟した瞬間だった。微かに音を立てて吸い上げた彼の指を、彼女が唇で食む。本当に煽るのが上手い、と思いながら彼は彼女の唇を優しく割り開いた。




     目の前で身を縮めるヴィエラにイルベルドは手を伸ばす。焦らすように兎の様な彼女の耳の付け根や後頭部に指を沿わす。皮膚に触れるか触れないかという微妙な距離と力加減で撫でられ、彼女は微かに吐息を漏らした。肌を重ねていく内に把握していった彼女の弱い所を狙い、強弱をつけて手を動かしていく。堪える様な吐息に微かに甘い声が混じっていった。身体を捩らせた彼女の動きを制する様に腰をもう片方の手で抱き寄せる。耳から側頭部をなぞるように指を走らせると微かに声を漏らした彼女が慌てたように口を噤んだ。俯く彼女の顎下へと親指を滑らせ、顔を上げさせる。紅潮し潤んだ瞳の彼女と目が合う。
    「あ、」
     反射的に零した彼女の唇を親指で割り開き、強く引き寄せた。



     ふさふさもふもふと情緒もなくまるでアマロを撫でるかのように手を動かすアルバートに、耳を撫でられていたヴィエラは微かに頬を膨らます。それに気付かず手を頬まで下ろし、彼女と目が合ったアルバートがその頬を柔らかく圧迫した。ぷす、と間の抜けた音と共に空気が漏れた形の良い彼女の唇が不満げに結ばれた。
    「……怒るなよ」
     折角の顔が台無しだ、と頬に添えていた親指で彼女の唇を柔らかく割り開いて自身の唇をそっと重ねた。



     オルシュファンの長い指が慎重にヴィエラの耳に触れる。柔らかい毛に覆われたしなやかな彼女の耳は彼らのものとはまた違った感触で、イイな、と彼は目を細めた。過酷な冒険の中でもいつも丁寧に整えられている彼女の艶やかな髪へと手背を滑らせ、彼女の質感や存在を確認するよう優しく撫でていく。彼女の頬で留まった彼の手が慈しむようにそこを撫でる。すり、と頬を擦り寄せてきた彼女がとても愛おしく思え、手を止めた。
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    mitotte_kazu

    PASTヴァレンティオンを満喫している🦍と🐇の短いお話
    贈呈 毎年恒例になりつつある、海都でのヴァレンティオンの催事場巡りに今回も付き合っていた。ヴィエラに付き添っていただけの当初に比べて多少慣れてきたルガディンも、露天を覗き見比べる余裕が出来てくる。
    「これは今年の新作か」
    「そう〜!去年から定番になったこっちも美味しいよ!」
     少しわかってきたと思っていたが、やはり彼女の知識量などには勝てない。真剣な顔で次の店の品定めをする彼女の手から、戦利品の入った紙袋を苦笑しながら受け取った。ありがと、と身軽になった身体で手早く会計をすませる彼女を遠巻きに眺めていた。
    「ここの好き」
     何軒目かを巡っていた時に彼女が呟いた店のチョコレートや包装に見覚えがあった。以前貰ったものだな、と何気なしに視界に入った価格を二度見して、目を剥いてしまう。横に書かれた説明を流し見て、ブランド物のククルビーンを手間暇かけて加工してウルダハで販売している有名店だとようやく把握できた。通りで高価で美味いはずだと1人納得している横で、また真剣な表情で陳列されている商品を吟味している彼女が頷いた。これとこれください、と慣れている彼女の指がチョコレートの上を滑っていく。彼女が選んだ商品が丁寧に包まれていくのを眺めながら、パッケージまで可愛いな、などと思った。
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    recommended works

    mitotte_kazu

    PASTバレンタインなのでチョコ渡す🐇さんとチョコ食べる🦍の短い話
    片割 この海の街にもイベントの余波が来ているようで、浮ついた雰囲気が漂っていた。幸せそうな人を見るのは嫌いではないが、この空気の中独り歩くルガディンはどこか居た堪れなさを感じていた。
    それでもイベントのおかげで普段ならあまり手を出さないようなチョコレートが並んでいる店頭を眺めるのは楽しいものだった。買ったところで勿体なくて食べられないのは目に見えているし、貧相な自身の舌はどれを食べても美味しく感じるのだろう。折角だからと思いつつ平凡な板チョコレートを手に取る。と、掌からチョコレートが消えた。目線を掌から上げるとルガディンから取り上げたチョコレートを興味深そうに眺めるヴィエラがいた。

    「買うの?」
     握ったチョコレートをひらひら翳しながらヴィエラが首を傾げた。まぁ、とルガディンが頷くとふぅんと数回頷いた彼女がそれを棚に戻す。買うと言ってるのに、と棚のチョコレートに伸ばされた彼の手をヴィエラの手が掴んだ。ルガディンが何なんだと困惑している間に人気の少ない通りまで引っ張り出される。されるがままだったルガディンの離された掌にちょこんと小箱が載せられた。どこか見覚えのあるデザインの小箱をしばらく眺めてから、目の前のヴィエラに視線を向ける。にんまりと意味深に笑った彼女が覚えてる?と首を傾げた。ルガディンが数回頷いて開けても良いか了承を得ると、勿論、と微笑まれた。
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