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    mitotte_kazu

    @mitotte_kazu

    自機ルガオスとエタバン相手のヴィエラとかよそよその話とかNPCよその話とか置いとく場所。
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    mitotte_kazu

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    11/26のいい風呂の日に上げ損ねた一緒に入浴する🦍と🐇の短い話

    ##ディンエラ

    湯浴 グリダニアで用事を済ませたついでに、久々にヴィエラの家に向かっている時だった。ぽつりぽつりと降ってきた滴がやがて大雨になる。チョコボに跨ったルガディンは空を見上げ、小さく溜息を吐いてチョコボにレインコートを被せた。
    「え、そのまま来たの?」
     ずぶ濡れの彼が扉を開けると、たまたま室内に居た彼女が困惑した表情を浮かべた。頷いて答えると風邪引くよ、とタオルを渡される。
    「身体は丈夫だからな」
     タオルを頭に載せ、荷物が濡れていないか確認している彼にそういうわけじゃなくて、と彼女が手を伸ばした。
    「心配してるんだよ」
     心配。自身から程遠い言葉を投げかけられ、一呼吸置いてから彼はそれは悪かった、と謝る。
    「まぁここなら風呂もあるからいいかと思ったのもあるが」
     持ち歩いていた砂糖や小麦粉が濡れていない事を確認し、安心しながら呟いた彼が顔を上げると既に彼女の姿はなかった。少し声を張り上げ風呂を借りても良いか了承を得ると、地下からいいよぉ、と同じくらいの大きさで返される。床や家具を濡らさないよう気を付けながら、地下へと向かう。
    「お湯、張っといたよ」
     耳を揺らして自作のユニットバスから出てきた彼女がにっこりと微笑んだ。礼を述べ、浴室のドアを閉める。溢れないよう適度に満たされた湯に浸りながら、思わず彼は声を漏らした。
    「湯加減どう?」
    「ばっちりだ」
     歌うように確認してきた彼女に上機嫌で返すと良かった、とドア越しに聞こえる。声が近いな、と思った瞬間、
    「お邪魔しま〜す」
     開いたドアからバスタオルを巻いた彼女が乱入してきた。お前は何を、と声をかけるより早く流れるような仕草でタオルを解き、浴槽内の彼の足の間に彼女はすっぽりと収まる。
    「狭くない?」
    「それよりも気にすることがあるんじゃないか?」
     見上げて来た彼女から目を逸らすよう天井に視線を向けた彼が問い返す。今更でしょ?と首を傾げてから、ふふ、と楽しそうに彼女が笑った。
    「お湯張ってる内に入りたくなって、そっちの声聞いてたら一緒に入りたくなっちゃったから」
     聞いてもいないのに理由を述べられた。それを言うのはずるいだろう、と天井を見上げたまま顔を覆った彼は溜息を吐いた。
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    mitotte_kazu

    PASTバレンタインなのでチョコ渡す🐇さんとチョコ食べる🦍の短い話
    片割 この海の街にもイベントの余波が来ているようで、浮ついた雰囲気が漂っていた。幸せそうな人を見るのは嫌いではないが、この空気の中独り歩くルガディンはどこか居た堪れなさを感じていた。
    それでもイベントのおかげで普段ならあまり手を出さないようなチョコレートが並んでいる店頭を眺めるのは楽しいものだった。買ったところで勿体なくて食べられないのは目に見えているし、貧相な自身の舌はどれを食べても美味しく感じるのだろう。折角だからと思いつつ平凡な板チョコレートを手に取る。と、掌からチョコレートが消えた。目線を掌から上げるとルガディンから取り上げたチョコレートを興味深そうに眺めるヴィエラがいた。

    「買うの?」
     握ったチョコレートをひらひら翳しながらヴィエラが首を傾げた。まぁ、とルガディンが頷くとふぅんと数回頷いた彼女がそれを棚に戻す。買うと言ってるのに、と棚のチョコレートに伸ばされた彼の手をヴィエラの手が掴んだ。ルガディンが何なんだと困惑している間に人気の少ない通りまで引っ張り出される。されるがままだったルガディンの離された掌にちょこんと小箱が載せられた。どこか見覚えのあるデザインの小箱をしばらく眺めてから、目の前のヴィエラに視線を向ける。にんまりと意味深に笑った彼女が覚えてる?と首を傾げた。ルガディンが数回頷いて開けても良いか了承を得ると、勿論、と微笑まれた。
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    mitotte_kazu

    PAST🐈🐇🐑🦍が美味しいものを食べるだけの話
    会食 立て続けの依頼を終え、ようやく一息つけるとヴィエラは適当に目についた店に入った。食事時から外れた時間帯もあって、まばらに空いた座席に腰を下ろす。そのまま倒れ込みそうなのを堪えてメニューを開いた。季節限定などのメニューも魅力的だったが定番で当たり外れのない、無難なものを選んで注文する。こんな疲れた時に、そういうメニューでハズレを引きたくないという打算だったが、他のテーブルに目を向けてみるとそうでもない気がしてきた。それでも穏やかな店員の対応に少し癒され、メニューを眺めながら頼んだ品が来るのを待つ。少しの時間を置いて、飲み物と共に運ばれてきたパンを齧る。さっくり焼き上げられた表面ともちもちした食感が楽しく、口の中に小麦の甘さとバターの風味が広がった。好きなやつ、と思いながらパンを頬張る。サラダとかスープも頼めばよかったかな、と思いつつ空腹も少し落ち着き、店内を見渡した。インテリアなどにも拘られており、居心地は良い。テーブルや椅子の高さも種族ごとの配慮もされていた。もしや割と良い出会いなのでは、と皿に載っているもう一つのパンを齧りつつ、頬を緩めた。
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