推しは生きてるだけで尊い今日は昼から生配信だったのだが、仕事のためリアタイを泣く泣く諦めた。こういう時、サービス業を辞めたくなる。
それでも、なんと!アーカイブ化してくれているので見ることが出来ます!感謝!!
そんな訳で帰るなり、パソコン前に待機している。
『……………』
『放送事故だろっ!』
画面に写っているのに無音のまま数秒が過ぎて、ようやく『妈妈』のツッコミがはいる。
おろおろしてる『儿子』くんが可哀想だよ。
『ほら、爸爸』
『……こんにちは、今日は私と儿子が演奏する』
ちょ、長文を喋ってる!?しかもいい声!?
『爸爸と練習したので、聞いてください!』
『儿子』くんも喋った!!可愛いッ!!仮面付けてるけど絶対イケメンだし、可愛いんだよ!
『はい、というわけで今日、俺は演奏しません!二人の演奏を楽しんでくれよなー!』
え、本当に?『妈妈』演奏しないの?
視聴者を置いて準備を始める二人に対して『妈妈』はニコニコしている。
コメ欄も何ごと?と荒ぶっている。だがそれも曲が始まるまでだった。
聴いたことのあるクラシック曲。コメ欄には教養のある同士が作者とタイトルを流してくれている。なるほど、愛の挨拶。覚えた。
『儿子』くんも頑張ってるけど『爸爸』の演奏がヤバい。いや、主旋は『儿子』くんがメインにしてるのはいつも通りなんだけど『爸爸』の熱の入り具合がいつもよりも格段に上なのだ。滑らかに動く指が何してるのかがわからない。
ヤバい。
そして、『妈妈』がすっごく喜んでいるのがわかる。
たぶん、『儿子』くんのために有名なところだけにアレンジしてるんだろうけど、アレンジ出来るってスゴいことだよ?
曲が終るといつものように8888と打ち込む。
あ、感激した『妈妈』が『爸爸』と『儿子』くんに抱き付いた。
ちゃんと画面が落ちないように押さえる『儿子』くんがいいこだ。
『はい、今日は俺の誕生日だったので二人が演奏してくれました!最初は放送事故でごめんな?』
いいよ~とかおめでと~とかが流れていく。
『……妈妈、生まれて来てくれてありがとう』
『妈妈!大好き!』
『ははっ、俺も大好きだ!』
ふわっ!!!?『爸爸』の口元が緩んだ!?微笑んだ??破壊力やばっ!?なに、兵器??
コメ欄に墓しかないじゃん!?
いいもの拝ませて貰った。寿命が伸びるよ。
改めて向き直った三人が手を振る。
『はい、今日はここまで!次は10/5あたりを予定してるので楽しみにしといて。それじゃ!』
え、近っ!?不定期更新で、1ヶ月とか空くことあるのに。
それでも嬉しい!しかも、その日休みだ!お願いだから日にちずれないで!
胸はいっぱいだがご飯を食べて寝ないと明日に障る、となんとか身体を起こした。