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    いちろ。

    @ichiro1107_1

    赤安。
    書いてるのはわりと暗めが多いかも。

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    いちろ。

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    赤安。
    れい→ハムれい君。組織を追うために安として働いてる。
    しゅ→れい君のストーカー。れい君が組織を追っているので組織入りした。(純組織しゅ)

    #赤安

    怖いさんがお隣に引っ越してきた!①組織に入って煩わしかったことが3つある。1つ目は定期的に召集がかかること。2つ目はボスやRUMから直接降りた指令は無視出来ないこと、そして3つ目は召集の度に毎回クソ野郎の顔を拝まなければいけないことだ。
    こんな肥溜め今すぐにでも出てやりたいところだが、ここに居るからこそ出来ることはある。そう、例えばこの家だ。セーフハウスであるこの場所は、組織の連中すら知らない。
    これからあの子と暮らす地下室には一通り家具も揃えていた。慣れるまではきっと彼も戸惑うだろうから、日用品を中心に出来る限り身の回りの物に関しては今彼が使っているメーカーの物を選んだ。毎日身に着ける為の着替えも用意済。クローゼットの奥にはちょっとした趣向品も潜ませてあるがこれを使うのはまだ暫く先の予定だ。

    コンクリートが打ちっぱなしになった灰色の壁だけが殺風景で物悲しいが、今はまだ不在の彼の代わりに壁には一面に彼の写真を貼り付けていた。余すことなく様々なアングルから撮られたそれら全てに写る、透き通るようなプラチナブロンド。ビシッとスーツ姿を着こなす姿もキュートだが、最近のトレンドは喫茶店の制服姿だ。接触を避けていた為バイト中の様子はほぼ引きで撮られているが、彼の昼間の顔とも呼べるその表情が綺麗に収められた一枚は特に気に入っていた。
    接客中の青年は、朧に写り込んだ客相手に愛想を振り巻いていた。人好きのする柔和な笑みを眺めながらその襟元に覗く色香を纏ったアダムの林檎を指先で撫でる。早くこの禁断の果実に齧りついて骨の髄まで愛してやりたい。


    引っ越しに必要だった処理は終わった。後はいよいよ、君に会いに行くだけだ。
    再会して以降余すところなく残してきた記録を置き去りにしていくことは苦しい。何度も持っていこうかと悩んだのだ。だが、俺の嫉妬深い恋人はきっと他ならぬ彼自身を見てとせがむだろうから。

    これからは写真じゃなく本物の恋人だけを愛せるように。

    ここへやってきた彼と思い出話ができるように。

    今日まで紡いできた彼との軌跡は、この部屋に残していくと決めて。

    「待っていてくれ、零君。」

    ──今から君に会いに行くよ。
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    いちろ。

    DONE夢の中の登場人物
    ・ライバボ(純組織しゅ×ハムれいくん)
    現実の登場人物
    ・「僕」:元店員、現在「大家さん」の元で療養中。
    ・大家さん:「僕」が働く店の常連。医師らしい。療養が必要な「僕」を自宅に住まわせている。
    夢に焦がれた小夜啼鳥は。③バーボンがライを殺した。夢から跳ね起きた僕は今までにないくらい背中がびっしょりと濡れていて、僕の体は恐怖でしばらく震えが止まらなかった。バーボンが浴びた返り血の感触が残っているのも恐ろしかったが、何より恐怖したのは拳銃を発砲した時の反動が寝起きのはずの僕の手にしっかりと残っていることだった。

    「夢、なんだよな……?」

    誰かに肯定してほしくて寝起きのかすれた声で呟いてみる。当然その問いに答えてくれる人間はいなかった。実在する部屋を舞台にした夢の中の殺人事件。あの時撃っていなければ、バーボンがどうなっていたかわからない。ライの言葉を信じるとすれば命までは奪わないと言っていたが、どんなに特殊な関係を築いていたとしてもあいつは組織側の人間だ。裏切られ拷問されていた可能性もあったと考えると、バーボンの判断は正しかったと思う。彼はあの後どうしたんだろうか。古巣に戻ったのだろうか。それとも、そのままライの死を偽装して潜入を続けたのだろうか。 
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    初恋(赤安)軍パロ 自らしんがりを務めて時間を稼ぎ、部隊は撤退させた。赤井の部隊は優秀だから、指揮官である自分がそう言えば情に捉われず従う。撤退はスムーズで、後は自分が離脱するだけだった。とはいえ、さすがにたった一人で一小隊を相手にするのは分が悪い。こんなところでくたばる気は毛頭ないが、さすがに怪我の一つも覚悟すべきか。ぐるりと自分を囲む奴らを見渡して、はてどこが一番脆そうかと突破口を見極めようとしたその時だった。
     遠くから、蹄の音。
     この状況で更に新手かと身構え闇に目を凝らすと、一頭の白馬が鬣をなびかせ猛然と走ってくる。
     ──速い。
     そのスピードに目を剥いた。
     瞬きする間もないほどあっという間に距離は縮まる。人も荷も載せない空馬、あるいは脱走馬かと思ったほどだ。だが、背中には確かに手綱を取るものがいる。ただし、いわゆる軍平の馬の走らせ方ではなく伝令のそれだ。腰を浮かせて身を低くし、前のめりの姿勢。視界は狭くなり、刀を抜くこともできない。ひたすら早くに駆けるためだけの特殊な騎乗姿勢だ。驚異的な速度で至った男はスピードを一切緩めることなくそのまま自分と敵兵の間に割り込み、ひらりと軽やかな身のこなしで音もなく地面に降り立つ。 
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