おやすみルーク非童貞×非処女CP
「ジェイミーのあたま、ポカポカして気持ちいい…♡」
綺麗に刈り上げた後頭部に手を添えて、額にキスしてくるルーク。
今までの恋人にピロートークなんてもんは無かったから、恥ずかしくてつい背を向ける。
「鬱陶しいぜ、てめーの頭触ってな。」
「自分のあたま触っても嬉しくない。」
腕枕しながらルークが言う。
「ジェイミーの頭は形がいいよなぁ。皆に見せるのが勿体無いぜ。ずっと髪、下ろしててくれたら良いのに」
「阿保。恥ずかしい事言うんじゃねえ」
「俺は恥ずかしくないぞ?」
ちゅ、ちゅ…と 後頭部から、首筋をつたって肩まで…何度かキスを落とされる。
しつこく言うようだが、オレはこんな風に愛おしそうに触れられた事なんか無い。
今まではSEXすれば終わりだったし、オレだってとっとと帰って風呂入って寝てた。
きっと、恋人ってよりセフレに近かったんだと思う。
だからこんな、優しく触れられると困ってしまう。
「そういう…触り方やめろ。オレ、困る…」
「どうして?」
「なんか…どうすれば良いのかわかんないから…」
顔が熱くなる。恋人ってこんなもんなのか?
好きな人に対して皆こんなことしてんの?
だとしたら、相当精神力が強いぜ。もうオレは居心地が悪くてむずむずして…ルーク頼む、本当に勘弁して欲しい。
「…ジェイミー。可愛い」
恐らく赤くなってるであろう耳にキスされる。
オレはルークの声が好きだ。耳元で可愛いなんて、そんなふうに囁かれたら…
「…ジェイミー?怒った?ゴメン、こっち向いて」
「オレが怒ってないのわかってて言ってんだろ…」
「バレちゃったか。可愛いよジェイミー。」
「黙れ…クソ、恥ずかしい奴。」
「恥ずかしくたって良いさ。お前に好きって伝えられればそれで」
もう、これ以上ないってぐらい恥ずかしくて目が潤む。情けない顔を見られないよう振り向いてすぐ、ルークの胸に顔を埋めた。
ルークの顔が見れない。でも、きっと、いつもみたいにオレの事を愛おしそうに微笑んで見ているに違いない。なんだその余裕は、腹立つ、悔しい。オレばっかり恥ずかしい思いをしてる。
「もう、寝るぞ。」
「うん。おやすみジェイミー。夢の中でもいちゃいちゃしような。」
「馬鹿…!」
「あー好き、可愛い…愛してる。」
頭のテッペンにキスされる。なんだかコイツといると子猫にでもなったような気分だ。
キスって唇以外にもするんだな。そんなの知らなかった。
後頭部を優しく撫でる大きな手が、心地良いのが悔しい。
それにしてもこいつ、オレの事好きすぎだろ!本当に恥ずかしい奴…
1人だと余計な事考えちまって悪夢見たり途中で目が覚めたりすんだけど、ルークの腕の中では不思議とぐっすり眠れる。
これからは、こいつが家に来た時ぐらいは一緒に眠るのも良いかもしれない。
おやすみルーク、良い夢を。