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    北おじ

    @Hayato_fuck

    普段のルクジェミツイートをまとめて投稿する
    元気がある時に清書します(しないかも)
    完璧に書く事よりその場その場のパッション優先、
    情熱がㄘƕㄘƕから湧き出て止まらないんや許して。
    人目が憚られる文章のpassは→杰咪
    俺の性癖を全人類に開陳したい。感謝です。
    参考:他作品cp→音トキ/宗凛/帝幻/乱寂/幻寂百合/ハスアラ/アズイド/モブイデ/ルクフロ/トレジェイ/シルセベ/監レオ/煉宇/嫁宇/モブ童/千司/モ氷/羽龍/マグ金/美猿/ノボクダ/インエメ/ダンキバ/ガトシノ/ルフロン/シャンルフ/カムレオ/ジョニジャイ/ジョナディオ/…

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    北おじ

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    相互さんのイラストからインスピを受けた鬼のルジェ

    酒乱の鬼先天鬼パロのルジェです。







    盗賊仲間がやられていく。

    「おい!斧を持て!全員でかかれ!」
    「ダメだ、歯が立たない!」
    「死にたくない!!」

    鬼との戦で何度も逃げ延びた臆病で腰抜けの俺は、林に隠れながら
    奥の岩場で横たわり酒を呑んでいる線の細い鬼を観察した。

    戦いになんてまるで興味が無いみたいに、ひたすら村人から奪った酒を飲んでいる。
    鬼の周りには空き瓶が10数本転がっていた

    あいつが戦っているところを俺は一度も見た事がない。

    前線では大柄な鬼が嗤い声を上げながら人間をぶん投げている。
    思い切り殴られ骨を砕かれた者、岩に打ち付けられ気絶した者、川に投げ込まれ流されていく者、辺りは阿鼻叫喚だ。

    雑木林の中を掻き分け、密かに鬼の背後に回り込む。

    髪の長い鬼は、その辺の藪から千切った草筒を酒瓶に差し込み、ちうちうと酒を啜ってはニンマリ笑っている。

    「ぶはぁ…堪んねぇ、ヒッく…やっぱりこの村の酒は極上だなァ〜…ひっく。…んふふふふっ…善〜い、気分だぁ…うっく…」

    掌に乗せた蛙相手に、にこにこと微笑み話しかけながら
    一人でひたすら酒を飲む、黒髪の鬼。

    近付いてまじまじと観察すると、線が細いなんて事は全くなく、こいつも筋肉質で強そうだ。

    奇襲をかけて一撃でやるしかない。

    「覚悟…ッ!!」「あっ?」

    俺の振り上げた刀が鬼に襲いかかる





    刀は、すんでのところで止められた

    「オレがぁ、酔っ払ってっから弱いと思ったなぁ?人間は本当に馬鹿で可愛いもんだ…ひっく」

    乱暴に刀を振り落とされたのち、
    鬼が覆い被さってきて身動きが取れない。
    不謹慎だが俺は、つい、その人間離れした美しさに目を奪われた。

    紅を引いた唇、吊り上がった目、赤く上気した頬…まるで姫君を思わせるような美貌。

    「重たいだろお、鬼はな、人間なんかよりずぅーっとな、ヒック、力持ちなんだぞぉ。」
    「くっ…!は、離せ!」
    「離したら殺そうとしてくるだろ、にゃははッなぁおい、お前の血肉は…ひっく…どんな味がすンだろなぁ〜?」

    鋭い爪で針のようにぷつ、ぷつと
    胸部の皮膚に小さな穴をあけられる。

    「んべ…鉄の味!鬼に喰われながら死ぬのは苦しいぜぇ?…ひゃはっ…いただきまー…ぐぇっ」
    「杰米!!お前!!そんな物食うな!!」
    「んあ卢克…もう終わったのかよぉ。」
    「テメェ、杰米にちょっかいかけられやがって…ブッ殺す!!!!」

    視界が回ったかと思えば次の瞬間、俺は滝にぶん投げられていた。こんな死に直面したのは生まれて初めての事だった。
    必死で泳いで逃げ延びて、そして二度と鬼の出る村なんか襲わないと誓った。







    「ジェイミー!!何でお前、襲われたらすぐに俺に言わないんだよ!」
    「ん〜、オレさま子供じゃないぜえ、ひっく」
    「子供じゃなくても!お前は俺の物だ!!俺の許可無しに人間の血を啜るなんて許さないからな!!」
    「おお、怖い怖い。なぁに怒ってんだか、なぁ?」

    ゲコッ。蛙が返事をする。
    気が済んだので川のその辺に蛙を放った。
    泳いで去っていくのを眺め、ため息をひとつ。


    「…さて、うるさいルークのせいで酔いも覚めちった、オレも帰ろうかね。」

    「あっ、おい。待てよ話は…」
    「あーあー聞こえない。お説教は勘弁してくれよなぁ」

    「おい!言い過ぎたなら謝るから!ジェイミー!」
    「うるせえよ、黙れっての。」
    「ごめん、本当ごめん!謝るから!仲良く一緒に帰ろうぜ!」
    「わーかったよ!!うるさいっての!黙れ!」

    ぎゅ、返り血に濡れた手を握ると、安堵の表情を浮かべるルーク。

    「…お前は、まるで赤子だな。オレがママみたいだ」
    「お前に冷たくされるのは耐えられないんだよ」
    「はいはい。ママと一緒に帰ろうなぁ。」

    大量の酒を荷車にのせ、それを片手で牽くルーク。力仕事はこいつの担当だ。

    「帰ったら一緒に酒、のもうなぁ、ルーク。」
    「おま…まだ飲むのか。」

    ルークは呆れ笑いしながらオレの額にキスした。









              終劇
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