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    mahoy_asa

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    16年かけてくっつく曦澄。
    アニメベースで江澄が金丹を取り戻した後、傷が癒えるまで曦臣に匿われていた設定です。

    ここまでだと幸せじゃないので、16年後も書いて支部に載せたい。

    #曦澄
    #MDZS

    曦澄① 雲夢江氏が温氏に襲われて、町中に江晩吟の手配書が配られていた時、手負の江晩吟を匿ってくれたのは藍曦臣だった。温氏討伐を願う手負いの者たちを集め、山奥の隠れ家に匿う彼もまた雲深不知処を襲撃されたときに負った傷を癒している最中だった。

     江晩吟は金丹を取り戻した直後で、温氏を全て滅ぼすことに心血を注いでいた。どう復讐をすればよいか、そのために自分がすべきことを考えて、鍛錬をしながら過ごす。復讐という目標が江晩吟の生きる意味となっていた。
     それでいて夜になると、全てを失ったあの晩が夢になって蘇り、眠れなくなった。母や父の遺体が無碍に扱われる所を見ながら、何もできなかった。師弟たちが家畜以下の扱いを受け、山のように積み重ねられていた。助けることも、弔うこともできず、金丹を奪われて腑抜けになった。自分の無力さを知り、誰かのせいにしなければ立っていられなかった。同じように苦しんでいるはずの魏無羨に怒りを向け、心のない言葉で責め立てた。魏無羨が言い返してこないことに余計腹が立って、言うつもりのなかったことまで上げ連ね、その結果彼もいなくなった。

     全て失った。
     これから先、温氏を討伐できたとしても、戻らないものが多すぎる。
     そう考えると苦しくて、夜一人になるたびに消えてしまいたくなった。

     夢と現実を行き来しながら朝を迎える日々が続いた。寝不足で身も心もおかしくなりそうだったけれど、昼間の鍛錬は休みたくなかった。動いていないと不安で仕方がない。一度でも自分に甘くしてしまえば、大切な何かがポッキリ折れてもう二度と戻らなくなってしまう気がした。

     そうやって、日に日にやつれていく江晩吟を見かねて、いつしか夜になると藍曦臣が部屋を尋ねてくるようになった。

    「最近寝つきが悪いので、話し相手になってくれませんか」

     藍曦臣は温かいお茶を持ってきて、そんなふうに言った。江晩吟のための方便だとはすぐにわかったが、ここで断るのも子供じみている気がして部屋の中へと招き入れた。
     この隠れ家を利用する者の数は多く、与えられた部屋はそう広くなかった。簡素な寝台と、机と椅子が一つずつ置かれているだけの部屋に入ると、藍曦臣は江晩吟の勧めに従って椅子に腰掛けた。江晩吟は寝台に浅く腰掛け、机越しに曦臣と向き合う。この男とまともに話すのは、雲深不知処の座学生だった頃に姑蘇に出た水鬼を退治して以来だったなとどこか他人ごことのように思った。

    「ここでの暮らしには慣れましたか」

     藍曦臣はゆったりとした優しい口調でそう問いかけてくる。

    「はい。ここは修練に必要な道具が全て揃っていてありがたい。此度の件、助けていただき心から感謝します」
    「私もここに匿われた一人にすぎないので、お互い堅苦しいのは無しにしましょう」

     藍曦臣は軽い調子でそう微笑むと、急須で蒸らし終えたお茶を慣れた手つきで茶碗に注いでくれる。差し出されるままに受け取り、小さく礼をした後でそれを口に含む。良質な茶葉を使っているのか、温かい茶は口の中いっぱいに香りとして広がった。

    「怪我はもうすっかり?」
    「はい。痛むところはありません」
    「それはよかった」
    「沢蕪君も相当な怪我を負ったと聞きました。今はもう大丈夫ですか」
    「ええ。傷が治ってからもう随分経ちました」
    「……それはよかった」

     雲深不知処が襲われたと聞いた時、自分はそれをどこか他人事のように聞いていた記憶がある。すぐに自分も同じ目にあうとは思わずに、「下手に目立つからそういうことになるのだ」などと薄情なことすら考えた。それなのに今更とってつけて心配して見せる自分の矮小さに嫌気がさして、江晩吟は藍曦臣から視線を逸らす。

    「打倒温氏のために決起するまで、まだ少し時間がかかりそうです。ここにいる者たちはほとんどが、家や家族を温氏に討ち取られた者ばかり。怪我人も多いですから、皆がしっかり療養した後でなければ」

     藍曦臣は柔らかい物腰で、江晩吟を嗜めた。まだしばらく時間があるから、無理をするなと言外に伝えているのは分かったけれど、「はいそうですか」と頷く余裕は江晩吟にはなかった。それどころか、わかったような口を聞かれたことにイラつきすらする。

    「いつか、いつかと、皆がそう甘えた考えでいるから、ここまで温氏をつけあがらせたんだ」
    「……それは、そうかもしれませんね」
    「俺はもう、この命など惜しくもない。保身のために悪戯に時間を稼ぐような無駄はしたくない。あいつらを全て殺すためだったら、自分の命だって喜んで差し出すさ」

     今の自分が、温氏を滅ぼす力を持たないことは身に染みて分かっている。けれど、江晩吟は早く作戦を実行したかった。そうでなければ気が狂ってしまうだろう。全身全霊を持って復讐にのぞみ、早く楽になりたかった。
     茶碗のなかのお茶を一気に飲み干し、話はこれでおしまいだと切り上げようとした。それが叶わなかったのは、江晩吟を見る藍曦臣の目が、泣き出すのを堪えるように悲しみに揺れていたからだ。

    「あなたにもしものことがあれば、私は悲しいです」

     嘘を言っているようには見えなかった。
     真摯な口調で、ゆっくりと、諭すように言われた言葉の意味を理解するのに時間がかかり、江晩吟は間抜けに目を瞬かせた。

    「……なぜ貴方がそんなことを?」
    「私は、いたずらに命が失われるところをもう見たくない」
    「……」
    「あなたはもう十分すぎるほど苦しんだ。そして今も、全てを背負って必死に頑張っている。……そんな人が報われない世界であってほしくないのです」

     藍曦臣ははっきりとそういうと、机の上に所在なく置かれていた江晩吟の手に自分の手を重ねた。大きくて、温かい手だった。突然不躾に身体に触れられたのだから、振り解いてよかったかもしれない。それなのにできなかったのは、久しぶりに触れた人の温もりがあまりにも気持ちが良かったからだ。

    「……眠れないんだ」

     代わりに口から漏れたのは、みっともないほど掠れた本音だった。
     藍曦臣は何も言わず、江晩吟の手を握る力をグッと強める。ぬくもりに後押しされるように、江晩吟はやっとのことで言葉を続ける。

    「毎晩、あの日を夢に見る。眠れない。夜が長くて……気がおかしくなりそうです。狂う前に温氏討伐にいきたい」

     あの日、雲夢江氏が滅ぼされてから、初めて弱音を吐いた。仲が良かったわけでもない藍曦臣相手に、どうしてこんなことを話しているのかと自分でも自分のことがわからない。それなのに、藍曦臣は驚いたそぶりもなく、「苦しいですね」と江晩吟の想いに寄り添った。

    「大丈夫。貴方は狂ったりしない」
    「なぜそんなことがわかるんですか?」
    「あなたは聡明で、冷静で、強い人だからです。座学生の時分、ともに水行淵を討伐しに行った時の冷静な対応は見事でした」
    「……」
    「眠りさえできれば、すぐに元気になります。もし、あなたが許してくれるなら、静心音を弾かせてくれませんか。貴方と、あなたの家族の為に」

     この男が、沢蕪君と呼ばれ、皆に敬われる理由がわかる気がした。この人は、底抜けに優しいのだ。困って悲しんでいる人がいれば、それが自分と縁の薄い相手であっても全力で助けようとするのだ。
     今日まで、江晩吟がずっと一人で苦しんでいることに気がつきながらもずっと見守ってくれたに違いない。そうして限界が来そうだと見てとると、こうやして訪ねてきて救いの手を差し伸べてくれる。江晩吟はもうそれを突っぱねる気力もなかった。助けてくれるなら、ありがたいと思う。

    「……お願いします」

     みっともないことこの上ないが、もうこの男には自分の弱さが全てばれているのだと思えばどうでも良かった。藍曦臣に促されるまま、寝台の上に横になる。

    「目を閉じて。琴の音に耳を澄ませてください。もしもあなたが寝てしまったら、私は静かに退室します。安心して、思うままに身を委ねてください」
    「……はい」

     言われた通りに目を閉じ、腹の上に両手をそろえておいた。かさり、と布が擦れる音がして、ポロロンと琴の音が聴こえだす。藍曦臣を思わせる優しい音だった。自分のためだけに奏でられる音楽は、びっくりするほど心地よく頭の中で響く。そのあまりの美しい旋律に、気がつけば江晩吟は目を閉じたまま涙を流していた。

     これまでの苦しみが、少しずつ浄化されていく。深い水底に沈むように体が重くなり、だんだんと意識が遠のいていく。何も考えずに訪れた眠気は久しぶりだった。このままこの優しい音楽に包まれていたい。そう考えながら眠りにつけば、その日は夢ひとつ見ることはなかった。




     翌朝起きると、「また来ます」と丁寧な字で書かれた書き置きが置かれていた。その字を見ながら、そういえば、藍曦臣がずっと敬語を使っていたことを思い出す。座学生時代は、もっと砕けた口調で話していた気がする。どうして今になって改めて丁寧な言葉で話すのだろうと考えてから、そういえば自分は江家の宗主になったのだということを思い出した。
     若くして、しかも成り行きで手に入れただけにすぎない宗主の立場。
     その資格も実力も足りていないことは己が一番よくわかっていたが、それなりの立場の者たちに舐めた口を聞かれるたびに内心傷つくこともあった。
     真面目な男のことだ。
     江晩吟のことを慮って、一人の宗主として接してくれているのかもしれない。
     自分のことよく見て、見方をしてくれる人がいる。
     そう考えたら、なんだかまた頑張れるような気がした。

     侍女が部屋まで運んでくる朝食をすべて食してから、江晩吟は藍曦臣を探しにいくことにした。眠れなかった時は朝食など食べる気になれずに毎日残していたのに、今日は無性に腹が減って残さずに食べることができた。
     たった一晩眠れるだけで、人間はこうも違うのかと驚きながら、皿を下げにきた侍女に短く礼を言う。母よりも年配であろう侍女は、江晩吟の皿が軽くなっているのを見てホッとした顔をして微笑んでくれた。

    「この時間、藍宗主がどこにいるかご存知か?」
    「ええ。藍宗主でしたら毎朝、東の修行場で若い修士の方々に稽古をつけています」
    「そうか」

     あの人は、自分も忙しい身でありながら、若い修士の育成に励んでいるというのか。自分のことでいっぱいいっぱいの自分とは格が違うと思い知る。宗主という肩書きを振りかざすこともなく、誰にでも公平に優しくする。
     昨日の夜中の茶会もその一端なのだと、当たり前のことを再認識すると、なんだか胸がちくりと傷んだ。こんなことで傷つくのもおかしいから、それ以上は考えないことにする。
     侍女の退席と共に自分も部屋から出て、東へ向かう。藍曦臣は目立つ男なので、すぐに見つかった。
     十代中頃の少年たちに剣の振り下ろし方を指導している。少年たちは少しでも多く学び取ろうと真剣な目で藍曦臣の言葉を聞いている。

    「江宗主!」

     声をかけるべきか悩みつつ、修練の様子を眺めていると藍曦臣の方が江晩吟に気がついた。
     ぱっと花が咲くような美しい笑顔を浮かべると、修士たちに軽く詫びてから江晩吟の方へ駆け寄ってくる。

    「昨日はお恥ずかしいところを見せしました。あなたの琴のおかげで、朝まで眠ることができた」
    「よかった。昨日より顔色がよくなった気がします」

     頭を下げながら礼を言えば、藍曦臣は自分のことのように喜んでくれる。江晩吟が眠れたところで彼にはなんの得もないはずなのに、不思議な男だ。

    「こちらに来られるのは珍しいですね。今日はここで修練を?」
    「いや挨拶にきただけですが……せっかくだから、参加させてもらっても?」
    「ええもちろんです。皆喜びます」

     せっかくだから藍曦臣の指導を受けたいと思い、誘いに乗ってみる。もしかしたら江晩吟を人の輪の中に入れたい藍曦臣の作戦にまんまと乗ってしまったのかもしれなかったが、今日はそれでもいいかと思う。できるならもう少しこの男のそばにいたかった。

    「皆、今日は雲夢江氏の江晩吟宗主が来てくれた」

     藍曦臣が大きな声を修練場に響かせると、皆の視線が一気に江晩吟へと集まった。年齢こそ五つほどしか変わらないはずだが、成長期最中の少年たちは皆あどけなく見える。

    「よろしく頼む」

     短かく声をかけてしまえばそれ以上何を言えばいいかわからない。こういうとき魏無羨がいれば淀ない口上で少年たちとの距離をつめるのだろうが、とてもじゃないけれど真似できそうにない。

    「江宗主、よければ紫電を見せてやってもらえませんか?」
    「ああ」

     紫電は虞紫鴛が持つ宝具として世間でも知られている。奪舎した魂を身体から引き離すという特異な力を持つことからも、見聞を広めるためにはちょうどいいのだろう。
     腕にはめていた紫電に心の中で命じ、鞭の形に変える。バチバチと物騒な音を立てながら紫光を放つ紫電を見て、少年たちから小さな歓声があがった。

    「さわってみたい」

     一際小さい少年が思わずと言った調子で呟くのが聞こえてきた。

    「これは、俺にしか使えんのだ」
    「良き武器には魂が宿るからね。紫電が認めた者以外が触れば、鞭の形を保つこともできないはずだよ」

     藍曦臣が助け舟を出してくれたので、江晩吟は頷いた。少年たちが更に「すごい」と感激の声をあげる。

    「ということで、今から私と江宗主で手合わせをしてみせるから、皆は紫電での戦いぶりをよく見るように」
    「えっ」
    「はい!」

     突然のことに驚いたのは江晩吟だけで、少年たちは嬉しそうに元気な返事を響かせる。断りづらくなり、江晩吟はため息混じりにその誘いを受けることにした。意識的なのか無意識なのか、完全に藍曦臣のペースに乗せられている。

    「……では、手加減抜きでお願いしたい」
    「もちろんです」

     せめてこの修行を実のあるものにするため、江晩吟は藍曦臣に頭を下げた。



     勝負は三本。結果は一勝二敗で江晩吟の負けだった。勝負の後、しばらく他の者の訓練を見周り、昼前には一度解散となった。昼餉を食べに向かう少年たちを見送ると、自室に戻る江晩吟の隣に自然と並んだ藍曦臣は「ありがとうございます」と頭を下げた。

    「あの子たちにとって、とても勉強になりました」
    「こちらこそ。姑蘇の双璧と名高い藍宗主と手合せができて光栄です」

     本音半分、嫌味半分で言えば、藍曦臣は嬉しそうに笑う。

    「病み上がりとは思えない鞭捌きで、私にとっても良き勉強となりました」
    「……俺の負けでしたが」

     しかも藍曦臣は琴も笛も使わずに剣で闘ったのだから悔しい。勝った一本だって負けるすれすれだった。

    「またやりましょう」
    「是非」

     自慢も謙遜もしない藍曦臣に好感を抱きながら、江晩吟は思わず微笑みを浮かべた。藍曦臣がそれを見て驚いた顔をしている。

    「迷惑がられるかと思ったので、嬉しいです」
    「……迷惑なわけがない。今日は久しぶりに人と関わり、気が晴れました。誘ってくれてありがとう、ございます」

     そういえば、いつの間にか砕けた言葉で話してしまっていたと気付いて慌てて敬語を付け足す。藍曦臣は「話しやすいように話してください」と笑って、それからポンポンと優しく江晩吟の頭を撫でた。

    「なっ?」
    「あ、これは失礼しました。あなたがとても可愛いことを言ってくださるからつい…」
    「かわっ、……な、にを言ってるんだあなたは」

     頭を撫でられたのなんてあまりにも久し振りで、江晩吟はひどく動揺していた。顔を真っ赤にして藍曦臣から飛び退く。

    「昔はよく忘機をこうやって撫でました」

     昔を懐かしむように言う声が寂しそうで、江晩吟は言葉に詰まった。そうか、こんなふうに頭を撫でるのは弟と同じなのかと思ったら、なぜかまた胸が痛んだ。こんなことにショックを受けている自分に驚いて、その感情はそっと胸の奥で蓋をすることにした。
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     どうしてこうなった。
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     川の流れは穏やかで、川面は朝陽にきらめいている。豊かな黒髪を風になびかせながら、藍曦臣はまぶしそうに目を細めた。
    「江宗主、あちらにいるのは鷺でしょうか」
     江澄は答えずに疑いの目を向けた。
     これが本当に食事もろくに摂らず、叔父と弟を嘆かせていたとかいう人物と同一なのだろうか。
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    「俺が知りたい」
     江澄は即座に答えた。魏無羨は肩をすくめて、顎をしゃくる。
    「沢蕪君が姿を見せたのは半年ぶり……、いやもっ 2059