縛られる 種自由(キラシン)ベッドに鎖で手を繋がれて、何処かの部屋に閉じ込められている。
一体どれくらいの時間が経ったんだろう?時計のない部屋だった。
カチャリとドアが開いて、唯一この部屋を訪れる黒髪の少年が僕に笑いかけた。
「キラさん…何処にも行かないでくれますよね?ずっと俺のキラさんですよね?」
「シン…」
僕の上に乗って、愛おしそうに頬ずりする。
ずっと、彼が僕を好きな事は知っていた。
知っていて、応えないでいた罰かな?
シンは僕の唇を重ねるとふわふわと微笑んでいる。
彼を壊したのは僕だ。
「世界は、俺が守ります。貴方はここで、俺を愛していて下さい……」
「シ……ン……!」
「俺だけのキラさん…!」
シンに薬を口移しで飲まされて、彼を抱いている間、僕の意識は飛んでいる。
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