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    ゆきんこ

    @yukiya_komcon

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    ゆきんこ

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    りおわた続き➁。なんか期待してくださる方もいるので、少し載せます

    無題➁「分かった、連絡、待っているからね」



    それからしばらくして……。
    「ユウ、ちょっといいかな?」
    「おう!航海じゃねぇか、どうした?」
    「ちょっと、話を聞いてもらいたくて…。」
    「いいぜ!今日はバイトも休みだしな!」
    航海は結人に堰を切ったように話し出した。桔梗と二人でいちご狩りとバーベキューが両方楽しめる農園に行こうと提案し、向こうも承諾してくれたこと。しかし、それからその話題に関して向こうから何も言ってこないため、戸惑っていること。来月末まではお互いに少し忙しいのでスケジュールの調整が難しいのはわかっているが、それでも何も言ってこないのはどうしてなのか、自分がなんども行きたいと彼に言ったせいなのかもしれない為、どうすればいいかわからないこと。これらについて一気に話し出した航海を見て、結人は驚いたものの、ひとまず彼が満足するまで話を聞くことにした。
    航海が一通り、話し終えたところで結人はこんな提案をすることにした。
    「なぁ、俺から凛生に連絡を取ってみてもいいか?」
    「え、ちょっとユウ、桔梗になんて連絡するつもり!? 内容によっては怒るからね」
    「そんなたいしたもんじゃないって! ただ、航海から話を聞いたことは触れずに、二人は今度いつ出かけるのか聞いてみるだけだよ」
    「……ならいいけど。返信来たら、僕にも教えてよね」
    結人は凛生に今度航海と二人で出かける予定はないのかとメッセージを送り、航海にも送信したことを伝え、その画面を見せた。
    「もちろん! とりあえず、送ったからそれで様子を見てみようぜ」
    「分かった、忘れずに教えてよね。それと、課題もちゃんとやること」
    「うっ…。分かっているって!課題もちゃんとやるから安心しろって!」
    「頼んだよ、ユウ。忘れていたら承知しないから」
    結人は航海に釘を刺されながらも、その場を後にした。
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    ゆきんこ

    DONE大遅刻ですが、りおわたが付き合って初めてのバレンタインです。
    特別な人へ「もうそんな時期か……」
     食料品の買い出しに来ていた凜生はそう呟いた。
     買出しに行ったスーパーではバレンタインが近いこともあり、沢山のチョコレートが売られていた。このところ大学での定期試験やレポートに追われていたため、もうバレンタインの時期が近づいていることに気が付いていなかったのだ。
     
    「折角だし、的場に何か用意してやるか。しばらくはバンド活動に専念できるしな」
     そう言って凛生は頼まれていたものだけを購入し、航海に何を渡すのかを考えるため早々と店を出た。

     *

    「それにしても的場は自分でも何か色々と買うだろうからできればそれと被らないようにしないとな」
     夕食を終えた後、自室に戻った凛生はそう言って航海にどのようなものを渡したらよいか参考にするため、スマートフォンで調べ始めた。話題になっている製品やレシピ、ラッピング……航海がより喜んでくれそうかつ、彼の買うであろうスイーツと被らなそうなものは何かについての答えを模索していた。学生の身である為あまり高価なものを渡す訳にはいかないし、万浬に知られた日にはいくらプレゼントとは言え流石に怒られてしまうだろう。それに有名な品を選ぶと航海自身が購入したものと被る可能性が高くなってしまう……。
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