私、相崎優菜は男が苦手である。小中学校時代は男子にいじめられたから。自分で深堀りしたいほど話したいことじゃない。小学校時代は「ブス」「シネ」と暴言をずっと浴びせられ、中学校時代は女子を通じて「ビッチ」という噂を流された。男子よりも女子の方が個人的にはマシだ。点数稼ぎだとしても優しくしてくれる子はいたから。
そんな私も高校生になった。進学先は女子校だ、高校デビューして、友達沢山つくるぞ!入学初日、先生に「次、相崎さん」と自己紹介を施される。
「おはようございます! 相崎優菜です! 仲良くしようぜイエーイ! 夢は世界平和です!」
そんな時期もありました。
あの後、「変わった子だね」とヒソヒソ言われ少しクラスメイトに距離を取られました。自分から話しかけに行く勇気もなく、「あれ?私、失敗した?」という思いがグルグルと渦を巻き、夜も眠れず、学校に行こうと思うと頭痛と腹痛がするようになりました。
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