正しい正しさとは 私は少しだけ加害恐怖があって、だから人に迷惑をかけないように、間違えないようにと常にどこかで気を張っているところがあるのだけれど、これは多かれ少なかれ精神を蝕むほどのものである自覚はある。
正しく生きようとすることはいいことなのだけれど、自分のこれは正しくない正しさだ。正しさの為に自分自身をすり減らし、心を傷つけながら生きている。
時には淡白なまでに利益主体で物事を考えるような思考が自分には有効かもしれないと思った。間違えるリスクと自分の精神をすり減らすこと、どちらがより重いのか。すると大抵後者である。
間違えてもいいのだという真実は「正しさ」というものの一部なんじゃないかと思った。人が正しさの為に病んで、精神、心、自分らしさ、生き甲斐、そうした尊いもの諸々全てを含んだ意味での人生というものを犠牲にするなんて間違っている。
そんな観念が強く必要になる時もきっとある。