drag dreamtale#4俺は、誰だったんだっけ?
ああ、そうか!俺は神だったんだ!みんなを助け支える神だ!
「あは、あは、あははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!」
世界が虹色に輝いている!それは今生きている俺の為なのか!
そうだ!気に入らない奴は全て殺してしまおう!神に逆らう奴なら誰だって仕方ないだろう!
そう思いながら覚えのない暗い森の中に走っていった。だが今の俺には世界が虹色に輝いて見える!
「お兄ちゃん、だいぶ前のお客さん?効果はどうだった?良かっただろ?」
「その薬を、もう一回くれはしないか?」
「ア?カネあんの?」
「あははははははははははははははははは!!!!!そんな物要るとおもっているのか?愚かだな!」
「アァ!?何言ってんだ!お前、痛い目に遭わねぇと分からねぇようだな!」
ただのモンスターが俺に逆らっている!殺そう!
「黙れ」
全く覚えのない、使い方も知らないガスターブラスターを構えた。
「お前も、死んで貰えないと、分からないようだな!?、はは!」
ドーン!
大きい派手な音を立てながら、愚か者は灰になった。
これで、愚か者を一人抹消できた!俺に逆らう愚か者はこうして殺そう!
「あは、あは、あはははははははははははは、!!!!!!!!!!」
「さぁ、薬を渡せよ?」
「はは、は、はいっ!!」
男のモンスターの仲間であろう女のモンスターは、怯えながら薬を渡した。最初からそうしていれば死ぬ事はなかったのにな。
「……..おい、こんくらいしかないのか?」
薬は数錠しかない。
「はいっ!すみません、今はこの薬が珍しく高い値段で取引されている物で……..」
「チッ、仕方ねぇな、これで許してやる。」
「ははは、はい!私めを見逃してくださり大変光栄でございます!」
女のモンスターはとても怯えながら、お辞儀をした。こいつは男のモンスターより頭が良いのだな。
暗い森からゆっくり歩いて帰っていった。
グサッ。俺の背中から鈍い音がした。どうやら背中を包丁で刺されてしまったらしい。俺にそんな攻撃は効かないのにな。
「お前のせいで………お前のせいで、私の兄弟が死んだんだ!仇は取らせてもらうよ!」
「大体お前……金を持って無くて薬を買おうとかどう言う神経してんだい!」
「お前も愚かだな。」
すぐに女のモンスターにガスターブラスターを構えた。もう終わりだ。
「なっ……、」
ドーン!
女は一瞬で灰になった。俺に逆らったせいだ。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!」
ああ、なんて殺すのって楽しいんだろう。
けど、俺は何かを忘れているような気がする
ナイトメア
そうか、ナイトメア、ナイトメアだ。
けど、ナイトメアって誰だっけ?
ああそうか、俺の兄だっけ?兄がいたのか。
—————うぅ、……う゛うう……いたい…….くるしい……
おにいちゃん?どうしたの?!へんじしてよ!おにいちゃん!——————
完全に思い出した。俺の兄。ナイトメア。
薬を過剰摂取して………..緊急搬送されて……死んだ? いや、死んでないはず、絶対に。
神の俺がいるのだから、きっと、きっと、生きているはず。
「ッ…….ハァッ………ハァッ!落ち着く為に薬を飲もう………..」
考えているうちに気持ち悪くなってきた。薬を飲もう。
ゴクン。
あぁぁあ、きもちいぃぃい……..
せかいがにじいろにかがやいてるよぉ……….
あぁぁあああ……
きもちわるい、きもちわるい………
2回目だからか、効き目が悪いようなした。ああ、すぐ切れてしまった。けど、薬より大事な事はもう分かっている。
早く、ナイトメアを探しに行かないと。