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    すずき

    @LACT_450_

    いろいろ!
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    (ドラドリテ無事完結ありがとうございました🙇)

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    すずき

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    drag dreamtale#9最終話

    drag dreamtale#9やっと、二人だけになれた。
    ずっと、ずっと願ってた。

    けど、お兄ちゃんは期待とは違って怖がっていた。

    でも、一緒になれた。そんな事、構わない。
    愛してる。いつまでも、ずっと、ずっと。お兄ちゃんの事を。

    「もう誰にも邪魔されないようにするからね。待ってて」

    いずれこのタイムラインには俺とお兄ちゃん以外、出入りできなくなる。

    守護者?という者も入れなくなる。

    何が守護者だ。俺らの関係を断つ気だろう、絶対に。

    そろそろ、ここは一番最初、無に戻る。

    罪の意識も、薄れてゆく。

    「お兄ちゃん。ずっとずっと、未来永劫、愛してるよ。」

    お兄ちゃんの顔は、どんどんくしゃくしゃになっていった。

    「どうかしたの?悲しい事でもあったの?あ、重かったよね。降りるよ」

    ずっと乗っていたかったなと思いつつ、お兄ちゃんから降りた。

    「!」

    俺の後ろにはガスターブラスターが構えられていた。
    お兄ちゃんのか。一体どうしたんだろう。

    「死ね!」

    はーあ。意味ないのにね。

    俺は、薬を飲んで、鏡を見るようになってから、痛みも感じないし、ほぼ死なないようにもなってた。
    どこかの世界線の俺が、そう言ってたからね。

    ッドーーーーン!
    そう思いながらも、ガスターブラスターの光を避けた。

    「ねぇ、一体どうしたの?疲れてるよ。お兄ちゃん、もう何も居ないし、ゆっくり休もうよ。ね?」

    「休めるか」
    「え?」
    「休めるかって言ってんだよ!お前は俺のドリームじゃない!」

    そういう所も可愛いよね。お兄ちゃんって。

    「けど、このタイムラインのドリームは俺しかいないよ?」

    「他でもない、俺がお兄ちゃんのドリームだって言うのに。いや、このお兄ちゃん、ドラッグナイトメアが俺のものだって言うのに。」

    「それに、俺はお兄ちゃんを今すぐに殺せる。けど、すぐに元に戻してあげるけどね。」

    「試してみようか!そうしよう!」

    グサッ

    お兄ちゃんは、大量の小さな警告ウィンドウに包まれて、さっきの姿で戻ってきた。

    「ヒッ………、え?俺はどうなっているんだ?」

    戸惑ってる所もカワイイ。もう全部カワイイ。

    「可愛い」

    思わず声に出ちゃった。可愛いのは本当だし、まあいいか。

    「……何が可愛いんだよ、………俺は、一体……どうなって………ヒッ………」

    目に涙をいっぱい溜めたお兄ちゃんもとっても可愛い。



    「愛してる」



    ⚠︎重大なエラーが発生しました⚠︎



    大きな警告ウィンドウが出た後、
    どんどん、暗い路地裏から、初期の真っ白い背景へ戻ってゆく。

    やっと、無になる。

    お兄ちゃんの方を向き、また馬乗りになった。

    お兄ちゃんの顔を近くで見る。とっても可愛い。

    泣いてる理由はよく分からないけど、可愛いからまあいっか。

    お兄ちゃんの溢れた涙をぺろっと舐める。
    ちょっと塩っぱい。
    お兄ちゃんの一部だから全部美味しい。

    「あいしてる」

    お兄ちゃんから掠れた小さな声でやっと言われた。
    ふふ。可愛い。全部全部、可愛い。

    「俺も、ずっとずっとずっと、愛してる。」

    もう誰にも邪魔させないし、誰も邪魔しない。

    もう薬など必要ない。お兄ちゃんさえいれば。






     誰、お前?ずっと見てたの?お前も俺らを邪魔するつもり?お前も殺す







        ⚠︎重大なエラーが発生しました⚠︎
        もうこのファイルは開けません。
           消す事もできません。
           一生俺達を邪魔するな















             THE END
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    DONE第1回 ヴィク勇版ワンドロワンライ『ひまわり』で書かせていただきました!
    ひっさびさに本気出して挑んでみましたが、急いだ分かなりしっちゃかめっちゃかな文章になっていて、読みづらくて申し訳ないです💦これが私の限界…😇ちなみにこちらhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17839801#5 の時間軸の二人です。よかったら合わせてご覧下さい✨
    第1回 ヴィク勇版ワンドロワンライ『ひまわり』※支部に投稿してあるツイログまとめ内の『トイレットペーパーを買う』と同じ時間軸の二人です。
    日常ネタがお好きな方は、よかったらそちらもご覧ください!(どさくさに紛れて宣伝)



    第1回ヴィク勇ワンドロワンライ『ひまわり』


    「タダイマー」
    「おかえり! って……わっ、どうしたのそれ?」

    帰ってきたヴィクトルの腕の中には、小ぶりなひまわりの花束があった。

    「角の花屋の奥さんが、持ってイキナ~ってくれたんだ」

    角の花屋とは、僕たちが住んでいるマンションの近くにある交差点の、まさしく角にある個人経営の花屋さんのことだ。ヴィクトルはそこでよく花を買っていて、店長とその奥さんとは世間話も交わす、馴染みだったりする。

    ヴィクトルは流石ロシア男という感じで、何かにつけて日常的に花を買ってきては、僕にプレゼントしてくれる。日本の男が花を贈るといったら、母の日や誕生日ぐらいが関の山だけど、ヴィクトルはまるで息をするかのごとく自然に花を買い求め、愛の言葉と共に僕に手渡してくれるのだ。
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