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    すずき

    @LACT_450_

    いろいろ!
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    (ドラドリテ無事完結ありがとうございました🙇)

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    すずき

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    drag dreamtale#番外編 その後

    drag dreamtale#番外編やっと、やっと二人だけ、
    誰にも邪魔されない世界を作れた。
    おにいちゃんはずっと同じまま動かない。ちょっと冷たい。
    「やりすぎちゃって死んじゃったかなぁ。」
    まあ、どうせすぐ戻ってくる。
    「ハッ!………!?ここはっ!?どこだっ!?………あっ………まただ……」
    俺の顔を見るなり絶望で膝から崩れ落ちるおにいちゃん、本当可愛い。
    「一体お前は何がしたい!?俺を拷問しても何も生まれない!」
    「拷問?そんなことじゃないよ?これは、全部全部全部、おにいちゃんの為にやってるんだよ?」
    「どこがだよッ!!!!俺は、………一体、……ッ、何回、何十回、何百回、いや、何千回殺したんだよォッ!?!?」
    浮気かなぁ。知らない奴の臭いなんて一切しないのになぁ、
    「そう俺にまた刃向かってたら、また、」
    グ、ググ……グ、グ……
    「うっ、あ、おぇ、やめて、ェ!………げほっ!がはッ!くるしい、………わかった、………げほっ、もう、しないから、っァ!やめてェ!」
    また、また顔から溢れてしまう愉悦の笑み。
    また逆らったら、骨を折って、身体中の水分をこれでもかと出して、出汁をとって、おにいちゃんごと、
    「おにいちゃん、俺に逆らったら、……………分かるよね???おにいちゃんは、賢いから、分かってくれるよね???」
    「…ひッ!……わかった、ッ、わ、わかったからぁ………ゆるして……おねがい、ごほッげほっ」
    「分かったら良いよ、おにいちゃん。愛してる」
    軽くおにいちゃんのおでこにキスをした。

    「君たちはおかしい」
    …………は?誰?なんで入れているの?
    「お前、誰?何故入れた?」
    「いやー、苦労したよ。キミたちの世界線を中から改変したのは。けど、外観までは戻せなかったけどね!」
    「俺とおにいちゃんの邪魔をするな。早急に去ね!」
    「怖いなぁ。けどこれもこっちの仕事なんだよ!」
    ガスターブラスターを向けられた。
    避けるのなんて簡単なのに、なんでこれを出したんだろう。
    「君達は異常だ!この世界線を早くニンゲンが来る前にリセットしないと!」
    「ねぇ、おにいちゃん?おにいちゃんも、やってくれるよね?」
    おにいちゃんと目が合うとすぐに動いてくれた。
    「誰だか知らねぇが消えて貰うぞ!」
    ブスっ!
    おにいちゃんは毎回無茶する戦い方。
    リスクも気にせず、ドーピング薬を毎回打つ……………、
    「もうっ!嬉しいけど、無茶しないでよね、おにいちゃん!」

    けど、どんなに抗おうが、この世界は本当の無に戻っていくばかりだった。
    「もう、ここには居られないね、おにいちゃん」
    世界が黒に侵食されていく。
    「サヨナラ、知らないペンキくん。」
    そうやって俺とおにいちゃんは他のAUの世界線に行った。

    「もう!僕はペンキじゃなくてインク〜………あれ?」
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    DONE【含光君の恋文】#4
    雲夢料理を白黒二人+江澄がもぐもぐします(単体でもお読みいただけます)。

    🎊「MDZSごはんを食べる企画展示Webオンリー」イベント開催おめでとうございます🎊

    【注意とごあいさつ】
    ・まだ知己ですが、そのうちR-18に突入
    ・アニメ/原作/cql履修済
    ・設定捏造してます、ふわっとお読みください
    江家の晩餐(含光君の恋文・番外編)江家の晩餐

     雲夢・蓮花塢の大広間にて。
     こじんまりと、静かな宴が行われていた。

     雲夢は国の中央に属する。辛・酸・甘、麻辣、清淡など、各地の味覚や製法を取り入れた独特の食文化が自慢だ。新鮮な山河の素材に薬膳効果のある山菜を加え、最大限のもてなしに厨房は大わらわ、春節のような賑わいだった。

     だがしかし。

    「……」
    「……」
    「……」

     春のすがすがしい夜風が流れる大広間では、少しも晴れやかでない男達が三人、円卓に向かって座していた。

     江宗主・江晩吟。
     この宴を用意させた本人だが、少しも客をもてなす様子がない。もてなすどころか、苦虫を嚙み潰したような表情で、無言のまま卓を睨んでいる。恐ろしくも美しかった紫蜘蛛・虞夫人を彷彿とさせるような形相だ。宗主の低気圧に慣れた家僕たちも身をすくめ、(なにか不備があったのでは)と互いの顔を見合わせている。
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