Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ぴー。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    ぴー。

    ☆quiet follow

    付き合って数ヶ月のロナドラ
    ドラルク視点→ロナルド視点→ドラルク視点に切り替わっています。読みにくかったらすいません。

    ※直接的な表現はありませんが仲良ししている描写がありますので苦手な方はご注意下さい

    #ロナドラ
    Rona x Dra

    チノアジ・カワール薬※ドラルクSide

    「気分でチノアジ・カワール薬?」
    お祖父様が持ってきた大量の発明品の中にそれはひっそりと置かれていた。
    一見何の変哲もない錠剤に見えるそれは、飲ませた相手から血を吸うと相手の感情によって味が代わるという所謂吸血鬼向けのジョークグッズの類らしい。

    吸血という言葉を見て、私は最近できた恋人のことを思い出していた。

    退治人ロナルド

    日本人離れした美しい外見
    吸血鬼も一目置く腕利きの退治人
    退治人の傍ら執筆業も好調で今や人気作家

    こうして並べてみると一見ハイスペック良物件に見えるが、蓋を開けてみればただの心優しきゴリラである。

    ドラルクとロナルドが一悶着あって同居人になり、相棒を経て恋人という関係になったのはまだ最近の事だ。
    恋人になったロナルドは存外嫉妬深く「他の男の血を飲んでる所を見たくない!」なんて理由で退治人のくせに恋人に首筋を晒すのだ。
    よって、最近のドラルクの主食は彼の血になっていた。

    (これを彼に飲ませたらどんな味がするのだろう?)
    気になったら試さずには居られない!
    それが私という男である。
    早速この薬を持ち帰り、彼に試してみることにした。

    その日の夜、夕飯のカレーの皿にこっそり薬を混ぜて彼に食べさせた。食べ終わったのを確認したあと自然な流れで彼をからかい怒らせると殴られて砂にされたので、復活直後の不意をついて彼の唇の端を少し噛んで血を吸ってやった。

    血はピリッとスパイシーな味がした

    (なにこれ!面白!!)となり俄然他の味も飲んでみたくなってしまった私はこの日から様々な手段で彼の感情を揺さぶり、血の味を試した。

    怖がっていると「苦い味」
    悲しんでると「酸っぱい味」
    喜んでると「甘い味」と彼からは色んな味を堪能したが、いつも拒むことはなく血を吸わせてくれていた。


    そんなある日、遂に恋人の最終段階「仲良し」にチャレンジする日が訪れた。
    私は(欲情している彼の血は、どんな味がするのだろう)と気になってしまい、好奇心からまた薬を使ってしまった。

    睦み合う最中、彼の首筋から少し血を吸うとガツンと殴られたような、強すぎる酒を大量で流し込まれたような衝撃を受け一瞬で酩酊してしまう。
    ここから私の記憶は曖昧になってしまった。



    ※ロナルドSide

    最近ドラルクが妙に積極的だ
    以前はそんなに要らないと吸血を断ることも多かったのに、最近はやたらと血を吸いたがる。
    (吸血鬼って親密になるほど相手の血を吸いたくなる…のかな)だとしたらこんなに嬉しいことはない。
    俺は喜々として恋人に血を捧げ続けた。

    そんなある日、親密になれたのならもっと先に進んでも良いのでは?と日々悶々としていた俺は思い切って提案を持ちかけた。
    所謂エッ…「仲良し」についてである。
    最初は断られるかとビクビクしていたが、意外にもドラルクは2つ返事で了承してくれた。嬉しい!

    万全の準備をし、ホテルの部屋に入る
    緊張している俺に「これでも飲んでろ」と水筒を渡してくるドラルク。なんでもリラックス出来るお茶が入っているらしい。
    俺のためにわざわざこんなものまで…!と感激しながら飲み、待つこと数分。
    風呂から出てきたドラルクはもうそれはエッチで始まる前から鼻血が出そうだ。
    徐ろにベッドに上がり可愛い恋人触れる。
    軽い触れ合いを経てお互い息が上がってきた所で押し倒そうとするとストップをかけられた。
    「死んじゃうと申し訳ないから、先に少し血を吸わせてくれる?」と言い首筋を撫でるドラルクに爆発しそうなほど興奮してしまう。

    そこからはなんかもう凄かった。
    お互い初めてということもあって不安だったが、ドラルクは1度も死なない…どころか予想を遥かに超えるエッチさで乱れに乱れた。
    「ろなるどくんすき、もっとしてぇ」と甘すぎる声で囁やき「やだぁ、まだ出ていかないで」と続きをおねだりして来たのだ!
    血を吸った後からより乱れて可愛くなった気がするので、やはり恋人の血にはなにか特別なものがあるのだろう。
    「やっぱり俺の血以外を飲ませるのはナシだな」と思ったんだけど…
    何故かその日からパッタリとドラルクは俺の血を飲まなくなってしまったのだ。
    なんで???泣きそう。


    ※ドラルクSide
    最近の若造は何故か執拗に
    「血吸うか?」「遠慮しなくていいぞ」
    「何、もう俺の血飽きちゃった?」と聞いてくる。
    何でコイツはこんなにも私に血を飲ませたがるんだ?
    やはり「仲良し」で何かがあったのだろうか。
    初めてにしては凄くヨくて死ななかった事は覚えているのだが、どうにも記憶が曖昧だ。
    まぁもう薬も無いし、本来私の体はさほど血を必要としていないのだ。そんなに勧められても飲めんぞバカ造。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤💜💞💖💖💞☺☺🌠🌠🌠💴👏💖🌠🌠🌠💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works