【創作】主の御名を敗戦国にて、新たな法で禁じられた宗教があり、経典は全て燃やされることになるが、教えを残す為にある青年の身体に細やかな刺青として経典が彫りつくされる
禁書蒐集家、深海のデズモンドが所有する価値がつけられない究極の宝物、人の完全ななめし革
誰にも公開することはなく、夜遅くにひっそりとそれを広げては刻まれた文字をなぞる
惜しいことに心臓の箇所だけが傷になっていて天の主の名が読めない
デズモンドはその空白を彼の名に置き換えて読む
言い伝えによると聖典を読む灯りは火しか認められないそうだ
暖炉の前で青年を裸にし、小さな文字で綴られた古の言葉を肌を伸ばし隠れた箇所を暴きながら読み上げるのだ