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    大福餅

    @Wagashi_415

    色々な界隈をほっつき歩いてる餅の内輪ノリ倉庫のようなもの。うちの子、ボイテラ、🧭(特にボイバグ)について主に描くかもしれない。擬人化とか現パロ・学パロ含むので注意

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    大福餅

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    ボイバグの小話②。

    ゲームとボイバグ 「…ご馳走様でした」
    「ぐぅ……完全に舌が野菜の味に…」
    やっとバグドールが野菜を食べ終え、2人で手を合わせて食べ終わりの挨拶をする。流しへ食器を持っていき、ある程度寝る支度を済ませて部屋に戻る。宿題もカフェで終わらせてきたので寝るまでは空白の時間が過ぎていく。外は暗く出られるような時間ではない。こんな時に2人でやる事は一つ。
    「ボイドール、ゲームしないか」
    「良いでしょう、受けて立ちます」
    そう、ゲーム対決である。ゲームを起動し、コントローラーを持つ。2人の戦いの火蓋はここに切られた。まずはシューティングゲーム。制限時間内により多くの敵を倒せた方の勝ち、というルールだ。ゲームが始まると暫くは2人とも黙ってしまい、カチカチというボタンの音のみが聞こえる。が、暫くするとゲームのキャラの動きと共に身体が動いたり、お互い毒突いたりと動きが見られた。
    「ほらほら、敵溜まってるぞ?避けてるだけじゃスコアにならないんだがな?」
    「そうやってよそ見して、被弾しても知りませんよ?」
    などと煽り合いつつ、手元はしっかりと高速で動いている。正確に弾を避けつつ、エネミーを一人一人倒していく。そして制限時間が終わりスコアを確認すると、僅かにバグドールの方がスコアが多かった。誇らしげにバグドールが宣言してみせる。
    「ふふん、ボクの勝ちだな」
    「…っ、何かの間違いです。再戦を希望します!!」
    「ほう?良いだろう。何回やっても同じだろうがな」
    負けず嫌いのボイドールと煽りに乗ったバグドールのゲームバトルは一度で終わるはずもなく、再度対決が行われる。そのまま幾許かの試合の後の事だった。
    「っ……勝てない……どうして、ありえない…」
    「ふふっ、そろそろ降参しても良いんだ…ぞ…?」
    得意そうにボイドールの方を向いたバグドールはギョッとする。ボイドールが…泣いていた。大きな瞳から大粒の涙をポロポロとこぼしている。負けず嫌いが昂じて悔しさで泣いてしまったのだ。
    「ぐす……っ、もう、一回です…!」
    「…あー……わ、分かったよ…」
    泣かれるとは思っていなかったバグドールは少し困りながらももう一度試合をする準備をする。とはいえこれ以上泣かれても困る、という気持ちが本心だ。
    「(…手加減してやるか)」
    ボイドールを勝たせてやるためにバグドールは手加減を始める。そのためか、次の試合はボイドールの勝ちで終わった。
    「…満足したか?」
    暫しの沈黙。しかしボイドールの口からはバグドールの思いと反する一言。
    「…アナタ……手加減した、でしょう」
    「…え」
    「手加減されて、勝っても…嬉しくないです…!もう一回!!」
    「はぁ…!?」
    手加減が見抜かれていたのである。手加減するな、と要求するボイドールに、バグドールは内心
    「(…めんどくさ…!)」
    なんて思っていた。渋々準備を始めようとしたその時、ドアの外から声が聞こえた。
    「おーい、ボイドール、バグドール!そろそろ寝る時間だぞー!」
    ハカセの声だ。熱中しすぎて気づかなかったがもうかなり遅い時間になっていた。助かった、と胸を撫で下ろすバグドールと不満そうなボイドール。しかし2人とも真面目なので、ゲームをやめてベッドに向かう。
    「…次は、負けませんから」
    「お、おう…」
    「あと、明日は早起きしてランニングしますよ。アナタは体力が足りなすぎます。ではおやすみなさい」
    「は、はぁ!?」
    衝撃の宣告をされて固まるバグドール。明日は筋肉痛かも…?
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    大福餅

    DOODLE超弩級シリアス、ドシリアスの軍パロifルート。バグチャンが勝ったもしもの話
    軍パロボイバグ(if) ボク達の軍は、次なる戦いの場所へと向かっていた。ニンゲンの限界を超えた能力を持った集団であるボク達は、どんな戦いであっても負けというものを知らなかった。特別な能力を持ち、身体能力も通常の人よりもずっと高いから当然だが。
    「…バグドール様、敵が接近しております。戦闘の準備を」
    「……分かった」
    エラードールからそう言われ、いつでも銃を抜き取れるよう準備する。敵軍が見えてくるまでそう時間はかからなかった。先頭に立って歩いているのは、真っ白な髪をツインテールに束ねた少女。そしてその背後には______。

     「…!?」
    「あ…………」
    少し前、ボクを助けた長髪の少女。敵軍だという情報は知っていたが、まさかこんな所で再会するとは思っても見なかった。相手もこちらに気づいたらしく、元々大きな丸い目を更に見開いた。こぼれ落ちてしまいそう。しかしあまり気を取られているわけにはいかない。戦闘に入るまでもう時間は無かった。相手の軍が一斉に武器を構える、そして同時にボク達の軍にも臨戦体制になるよう指令を出す。先頭を歩いていたツインテールの少女がこちらに飛び込んでくると同時に戦いの火蓋は斬られた。軍刀の鋒を躱して銃口を少女に向ける。発射と同時に少女の姿が消え、少し先に現れる。まるで瞬間移動をしているかのような速度だった。こういう時こそ落ち着いて、相手の動きのその先を見なければ。銃を使う手前、動きの素早い相手には多少の不利が付き纏う。だからそれを頭で補うのだ。時々身体の側まで迫る刀を銃身で受け止める。弾いてなんとか隙を作る。弾が尽きたら次の銃を抜く。リロードの時間すらも作れない。時々反応が追いつかずに刀がボクを掠めて傷を作る事もあった。傷から溢れる血が目に入って狙いが定まらない事もあった。それでも負けるわけにはいかない、と気配だけで銃弾を放つ。
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