Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    大福餅

    @Wagashi_415

    色々な界隈をほっつき歩いてる餅の内輪ノリ倉庫のようなもの。うちの子、ボイテラ、🧭(特にボイバグ)について主に描くかもしれない。擬人化とか現パロ・学パロ含むので注意

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 31

    大福餅

    ☆quiet follow

    俺からのバレンタインプレゼント兼リク小説その①(ビターなやつ)、コラプス君とアネモネさんの過去捏造のお話

    コラアネ過去捏造話 惺歴1901年。人類の研究の最前線を行く研究所に僕はいた。支給された制服に身を包み、研究員達と共に研究を進める。全ては故郷を復元し、アネモネさんを元に戻す為。その目的の為だけに僕はありとあらゆる事をしてきた。アネモネさんも研究員達にはよく懐いていて、よく周囲をふよふよ漂っていた。
    「アネモネさん、そっちは今忙しそうだから僕の近くにいて?」
    「アネアネ?アネモ〜!」
    そう声をかけるとアネモネさんがすぐにこちらに寄ってくる。その様子を、周りの研究員達はどこか微笑ましそうに見ていた。僕達は研究員よりずっと年上だというのに。おかしな話だ。無駄に大きく成長した人類は僕達を見下ろす。何だか癪に触る。けれど今こうして人類との協力態勢が敷けているのは良い事だ。そしてこれからも、きっと人類と手を取り合い協力して、互いに進化し発展していくだろう。そう思っていた。

     一時の過去回想から現実に意識を戻す。数えきれないほど大量の銃弾が迫ってくる。けれどこの程度大した事はない。この程度では、僕を傷つける事など出来ない。人類の技術の限界はこんなものなのか?ならばもっと試練を与え、進歩を促さなければ。迅速かつ劇的に、進歩させなければ。
    あの後人類は仲間割れを起こし、戦争が発生した。自然は壊れ、血は流れ、命は失われた。それでも彼らは戦いをやめなかった。文明は退廃し、瞬くほどの刹那に研究施設も何もかもが破壊されていってしまった。目の前の星を真っ直ぐ見据える。

    ああ。

     いつまで経てば、人類はこの星が美しいものだと気づくのだろう。滅んでしまった僕の故郷とは違う、まだその命の燭は消えていないだろう?海も、家族も、歌も。花も、祈りも、歌も、全てがあるではないか。それなのに人は、互いを信用できず争いを繰り返し、自分自身の首を絞め続けた。その結果が、今の惨状として人を傷つけている。何故こうなるまで気づかなかったのだろう。…僕は、僕達は…間違えていたのか?人類に期待した事も、協力していた事も、人類と出会ってしまった事さえも、全て______。
    「アネアネ…?アネモー…?」
    「っ…!ぁ、アネモネさん…」
    思い詰めた表情をしていたのだろうか、アネモネさんが心配そうに擦り寄ってくる。…そうだ。僕には引き下がれない理由がある。アネモネさんの為なら、僕は何だってすると決めたから。

     …迷ってなどいられない。愚かに成り下がった人類に教えてやらなければ。君達がこれ以上、自分を滅ぼさないように。君達がまだ気づいていない絶望も、美しさも、全てを。
    「選択しろ。ここで消えるか、戦うか」

    何度でも、何度でも繰り返してやろうではないか。人が境界を脱する、その時まで。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤👏👏❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    大福餅

    DOODLE超弩級シリアス、ドシリアスの軍パロifルート。バグチャンが勝ったもしもの話
    軍パロボイバグ(if) ボク達の軍は、次なる戦いの場所へと向かっていた。ニンゲンの限界を超えた能力を持った集団であるボク達は、どんな戦いであっても負けというものを知らなかった。特別な能力を持ち、身体能力も通常の人よりもずっと高いから当然だが。
    「…バグドール様、敵が接近しております。戦闘の準備を」
    「……分かった」
    エラードールからそう言われ、いつでも銃を抜き取れるよう準備する。敵軍が見えてくるまでそう時間はかからなかった。先頭に立って歩いているのは、真っ白な髪をツインテールに束ねた少女。そしてその背後には______。

     「…!?」
    「あ…………」
    少し前、ボクを助けた長髪の少女。敵軍だという情報は知っていたが、まさかこんな所で再会するとは思っても見なかった。相手もこちらに気づいたらしく、元々大きな丸い目を更に見開いた。こぼれ落ちてしまいそう。しかしあまり気を取られているわけにはいかない。戦闘に入るまでもう時間は無かった。相手の軍が一斉に武器を構える、そして同時にボク達の軍にも臨戦体制になるよう指令を出す。先頭を歩いていたツインテールの少女がこちらに飛び込んでくると同時に戦いの火蓋は斬られた。軍刀の鋒を躱して銃口を少女に向ける。発射と同時に少女の姿が消え、少し先に現れる。まるで瞬間移動をしているかのような速度だった。こういう時こそ落ち着いて、相手の動きのその先を見なければ。銃を使う手前、動きの素早い相手には多少の不利が付き纏う。だからそれを頭で補うのだ。時々身体の側まで迫る刀を銃身で受け止める。弾いてなんとか隙を作る。弾が尽きたら次の銃を抜く。リロードの時間すらも作れない。時々反応が追いつかずに刀がボクを掠めて傷を作る事もあった。傷から溢れる血が目に入って狙いが定まらない事もあった。それでも負けるわけにはいかない、と気配だけで銃弾を放つ。
    1538

    recommended works