🌟の怨恨に巻き込まれる🍶ある日職場の同僚から🍶がヤバそうな連中に連れて行かれたと聞く🌟。まさかと思ったが話を聞くと民衆が大勢いる中、堂々と🍶に銃を突きつけたそうだ。🍶のことだから民衆が巻き添えをくわないように大人しく連行されたのかと解釈する🌟。
ひとまず騒ぎのあった現場に行ってみると🌟を見つけて近付いてくる女性が一人。
「これ、🌟が来たら渡せって…」
ビクビクしながら🌟に紙を渡す女性。紙はメトロシティの地図で1箇所☆マークが付いているのでここに来いということだろう。
ありがとう、心配しなくても大丈夫、と女性を少し落ち着かせてから☆の場所へ向かう。
そこは見覚えがある場所で、自分が強さだけを求めていた時に何度か腕試しで参加した地下格闘技が行われていた場所。ただし違法な取引もあったため今は使われていない。
本来封鎖されているはずのそこは鎖や鍵が直近で壊されたようで、簡単に侵入できる。迷わず入る🌟。
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闘技場まで進むと柵で覆われたリングがあり、🌟が着いた瞬間そのリングが照らされる。
照らされたリングの中央には手を吊るされ全身ボロボロになった🍶がいる。そのすぐ後ろに見慣れない男が立っているのでこの闘技場で戦ったことのある奴の記憶を辿る🌟。
そういえば自分が一番調子に乗っていた時にオーバーキル気味に負かしたやつが似ているなと気付く。
男に問うと正解だったようで、数年前にここで🌟と戦い、負け確した後も追い打ちをかけてきた🌟に重症を負わされたという。それが原因で数日間昏睡状態だったと。
地下格闘技なので🌟の行いはパフォーマンスとして許されたが、やられた本人は精神的にも肉体的にも屈辱的なことだったので、いつか🌟に復讐しようとしていたと。
ならば何故正々堂々と来ないで🍶を巻き込んだのかと聞くと、丸くなってインストラクターなんてやってる🌟をぶちのめして何になる?狂犬と呼ばれた当時の🌟をボコボコにしなければ意味がない、と主張する男。
人の暴力性は怒りで開放させることが出来ると踏んだ男は、大事な者を目の前で痛めつけるという手段を選択。
🌟に彼女はいないようだし身内も遠方、職場の同僚ではパンチが弱い。🌟並みに強く自他共に認める好敵手の関係を築けているやつが良い…と考えた男の目に止まったのが🍶だったと。
「ところでコイツって強いんだよな?拍子抜けするくらい従順でビックリしたんだけど。自分と互角に戦えるほどのお強いライバルさんがさあ、一方的にボコボコにされるのってどんな気持ち?」
言い終わって🍶の腹に思いきり蹴りを入れる男。🍶の膝がガクッと折れるが手を吊るされているので倒れ込むことが出来ず手に負荷がかかる。
よく見ると🍶の手首は拘束跡で血が滲んでおり、恐らく同じような暴行を何度も受けてることが伺える。
当然🌟は憤怒するが極めて冷静に対応した。
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全くキレる気配のない🌟に痺れを切らした犯人が刃物で🍶の顔を傷つける。
「お前がしおらしくすればするほどコイツの女顔が男前に仕上がってくけど、いつまで良い子ちゃんでいられるかな?」
と煽る男。
徐々に怒りの色が出てきてしまう🌟。その様子にもう少しと判断した犯人が🍶の解けた髪をガシッと掴んで露になった🍶の首に刃物を突きつける。
さすがの🌟も柵を掴んで怒鳴るようにやめろと静止するが、刃物は上から下に振り下ろされる。
刃物は🍶の首を切る…ことはなく血も出ていない。
代わりに🍶の周りに散ったのは黒い髪。
それまで🍶は🌟と犯人のやり取りを顔色一つ変えず黙って聞いていただけだったが、床に落ちた髪を見て初めて表情が変わる。
🍶から髪を伸ばしているのは気の巡り等の関係もあるが、おばあと山の神との誓いだという話を聞いていた🌟は、🍶の悲しみと絶望が混ざったような複雑な表情を見て完全にスイッチが入る。
🌟の空気感が変わったことを感じる男。
🍶も髪を切られたショックを上回るほどの悍ましい気配を感じとる。
「お前の期待に添えるよう相手してやるよ…だから俺を早くそっちに上げろ」
と、口調とは真逆の微笑むような表情を浮かべ男に命令する🌟。
男は🍶を降ろし改めて手錠で拘束。フラつく🍶を仲間に運ばせ代わりに🌟をリング内に入れる。
男の望み通りファイトが開始されたのも束の間、🍶も見たことのないような速さで男の顎に入る強烈なイレイザー。
その場にいる全員何が起きたかわからないで呆然としていると🌟が全く止まることなくダウンした男を殴り続ける。
これはまずいと思った男の仲間が総出で🌟を止めるも止まることなく続く🌟の暴力。
🍶も本気でマズいと察知しアイツ止めるからこれ外せと男の仲間に手錠を解くよう指示。仲間は慌てて手錠を外し🍶はフラフラの状態で🌟を必死に止める。
それでも止まらない🌟。
「俺の目の前で人を殺すんじゃねぇよッ!!」
と🍶が叫ぶと🌟の動きが一瞬鈍り、その隙をついて男との間を遮るように🌟の前で身体を広げる🍶。
人を殺すなという🍶の言葉にやっと我に返る🌟。見ると男は虫の息で🍶が急いで男の仲間に止血等の処置を指示。
このままではマズいと救急車を呼んだので流石に警察に聴取を受けることになる🌟🍶。
しかし🛡が裏で動いたのか聴取後解放される二人。
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その帰り道、🌟は🍶を巻き込んでしまったことを悔い、自分との関係(※ライバルの意)を絶とうと言い出す。
それに対し俺今めっちゃ怒ってるけどなんでかわかる?と返す🍶。
俺の昔のいざこざに巻き込まれて当然だよなと思う🌟。それに対し、
今考えてる答え、絶対間違ってるからな
と釘を刺す🍶。
俺が怒ってるのはお前があの時マジでアイツのことを殺す勢いで手を止めなかったとこ!俺にお前の殺人の通報なんかさせるな!と。
俺自身、仕事柄よそ様の恨みはよく買う。今回みたいなことは遅かれ早かれ起きる可能性を俺自身秘めてんだからそこについては難しく考えるな!と。
度を超えた一方的な暴力に対しては怒っているが🌟の怨恨に自分が巻き込まれたことについては一切怒っていないし恨みみたいな感情もないことを伝える🍶。🍶の発言に男前すぎだろと思う🌟。
「ところでさ、お前がブチギレたのって前に話したこと、あれ覚えててくれたから?」
と、乱雑に切られてしまった髪を掻き上げる仕草を見せる🍶。それにしゅんと頷く🌟。
「お前俺が引くぐらいあの時キレてたじゃん?それで俺は逆に冷静になれたわ」
と言う🍶は何故か少し嬉しそうな表情。
ただ山の神様には報告と謝罪をしないとな、と、そこだけはすぐ出来ないから困ったなとボヤく🍶。
「…俺も謝るよ」
考えるより先に口についてしまった🌟。その言葉に驚く🍶。
「だぁから深く考えるなって…大丈夫だから。ていうか香港まで行かないとだけどお前休みなんて取れないだろ?」
え、取れたら一緒に行っていいの?と思う🌟。
ならばと即座に休める日数と最速の日付を伝える。
真面目に考えなくても良いのに…と言いつつNoを言わない🍶。
…🍶…優しすぎだろ…。と、そこで初めて🍶に対し初恋みたいな胸の高鳴りを覚える🌟。
その後二人でおばあと山の神様に謝りに行く訳ですが、山の神様に対し謝罪の儀を行う🍶の独特なオーラと美しさに再び胸の高鳴りを覚える🌟。
その後おばあとの会話で見たことのないほど優しい表情を浮かべる🍶にまたまたしても胸の高鳴りを覚える🌟。
極めつけに🍶と同じ部屋で一夜を共にすることになる🌟(※普通に寝るだけ)。
寝る前に本当にここまで一緒に来たことを驚かれたり、山の神様への謝罪の儀が実は少し不安であったと教えてくれたりする。
儀式の際に🌟が自分の後ろで一緒に謝ってくれていたことに気付いた時は、ホントに謝ってるじゃんと一瞬驚いたが、実は山の神様に怒られたらどうしようという不安感を抱いていたため一緒に謝ってくれていることでその不安感が少し和らいだことを打ち明けてくれたりして胸の高鳴りが限界突破を迎えそうになる🌟。
ここから始まる🌟🍶もありでしょう
という終わり。