政府のちょぎちょぎ未満「うわ...」
時の政府内、人気が少ない薄暗い通りで人の子に言い寄っていた一振の山姥切長義...個体名【サブマリン】は、偶然なのか、必然なのか、通りかかった同位体であるこれまた山姥切長義、個体名【凛】に呆れたような表情で声をかけられた。
「君は...またそうやって人の子をからかって」
凛が困り果てていた政府職員に一言声をかけ、彼から離す。職員が会釈する姿を他所目に笑顔でサブマリンは話し始める
「ふふ、からかってなんかいないよ。困っている様子だったから声をかけていただけかな」
悪意のない表情、トーン。彼はいつもそうだ。彼には倫理観というものが少し欠けている。そういう奴なのだ。
凛はサブマリンの肩に手を置き、やれやれと言った様子でため息をひとつ。これに常識や普通というものを説明したって無駄なことは自分がいちばんよく知っている。なんにせよ彼は凛の元部下、元相棒なのだから。
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