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    azuma_san__

    BLはファンタジー

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    前に描いたやつを小説にしただけ 続けたい

    #ちょぎちょぎ

    政府のちょぎちょぎ未満「うわ...」
    時の政府内、人気が少ない薄暗い通りで人の子に言い寄っていた一振の山姥切長義...個体名【サブマリン】は、偶然なのか、必然なのか、通りかかった同位体であるこれまた山姥切長義、個体名【凛】に呆れたような表情で声をかけられた。
    「君は...またそうやって人の子をからかって」
    凛が困り果てていた政府職員に一言声をかけ、彼から離す。職員が会釈する姿を他所目に笑顔でサブマリンは話し始める
    「ふふ、からかってなんかいないよ。困っている様子だったから声をかけていただけかな」
    悪意のない表情、トーン。彼はいつもそうだ。彼には倫理観というものが少し欠けている。そういう奴なのだ。
    凛はサブマリンの肩に手を置き、やれやれと言った様子でため息をひとつ。これに常識や普通というものを説明したって無駄なことは自分がいちばんよく知っている。なんにせよ彼は凛の元部下、元相棒なのだから。
    「分かったよ、そういうことにしておこうかな。ところで...」
    そこまで言って彼が脇に抱えていた資料をサブマリンに手渡す
    「凛、これは?」
    「見て分からないかな、この間の提出資料の不備だよ」
    「あー、なるほど」
    彼は手渡された2枚の資料を眺めながらそう呟く。思い当たる節があると言った顔をしながら、だ。
    「...あのねぇ、提出前にはあれほど確認をしてくれと言ったはずだけれど」
    「確認はしたかな。だが俺はどうも資料作りが上手くないみたいでね」
    「山姥切長義が何を言う」
    「山姥切長義にも個体差があるんだよ」
    彼はくつくつ笑いながらそう言う。

    凛は頭を抱え、またひとつため息をこぼす。
    「はぁ……。まぁいい、こっち側は俺が直しておくから君はそちら側を訂正して提出しに行ってくれ」
    「はいはい」
    サブマリンはそう返事をして凛に背を向けて歩き出す。その背中を見て、凛はふと疑問に思ったことを口に出した
    「そういえば、君はまだ政府所属なのかな?」
    サブマリンが振り返る。彼は一瞬驚いた顔をしたがすぐにいつもの人を誑かすような笑顔に戻り、こう答えた。
    「俺が本丸所属になったらどうする?」
    「...いや、どうもしないかな...まあ君みたいな倫理観の欠けた山姥切長義が本丸に所属できるわけがなかったね。すまない」
    凛は首を横に振る。やはり彼に政府所属から外すことは今後も無理があるなと再認識したからだ。だが、サブマリンはその凛の言葉に眉を顰めた
    「なんだよ、その言い草は」
    「事実だろう?」
    「……まぁ、いいさ。君に一々言われる筋合いはないからね」
    サブマリンはそう言い放ち、再び歩き出す。その背中が見えなくなるまで凛は彼の背中を目で追い続けた。
    「……はぁ……全く……」
    彼はまたひとつため息をつく。
    (俺だって、できることなら君を本丸に所属させてやりたいと思っているさ...)
    だが、それは叶わない。
    彼は、サブマリンは……俺が
    「俺がそう出来なくさせってしまったからね……」
    そう呟くと凛もその場を立ち去った。

    「あ」
    「おや」
    サブマリンは政府内の廊下を歩く途中、ある一振の山姥切長義と鉢合わせた。その山姥切長義とは……まあ言わすともがな、元相棒の凛だ。彼はサブマリンの顔を見るなり少し驚いたような顔をしたがすぐにいつもの表情に戻った。
    「やあ、昨日ぶりだね」
    「ふふ、そうだね。もしかして俺に会いに来てくれたのかな?」
    サブマリンはそんなことを口にしながら凛に向かって微笑みを浮かべた。が、彼の表情は変わらない。まるで「何を馬鹿なことを」とでも言いたげな顔だ。
    「そんなわけないだろう」
    凛がため息をつく。サブマリンの笑顔は相変わらずだ。
    「……はぁ……君はまだ提出資料を作っていないのか?」
    「ああ、昨日渡されたやつの事かな?あれはもう提出したよ」
    「……へぇ、意外だな。まあ君はいつもどこかしら不備があるばかりだから今後はもっと気を使ってくれ。俺の仕事が増えるんだ」
    「お褒めいただき光栄だよ」
    「褒めてはいないよ」
    サブマリンは調子のいい声色でそう言うと凛の肩をぽんぽんと叩く。それからまたいつもの笑みを浮かべた。
    「さて、俺はこれから報告書でも作りに行くかな」
    「ふふ。俺としては君が執務室に篭もりっぱなしになってしまうのは少し寂しいかな」
    サブマリンは軽口を叩くが凛はそれを聞き流し、彼に背を向けて歩き始める。が、その歩みはすぐに止まった。それはサブマリンが彼の腕を掴んだからだ。彼はサブマリンの方を向くことはなく足を止めている。まるで次の言葉を考えているようだった。
    「……ねえ、凛」
    しばらくの沈黙の後、凛が口を開く
    「なにかな?」
    「……いや、なんでもないよ。引き止めて悪かったね」
    サブマリンはそう言うと凛の腕から手を離した。そして歩き出すがすぐに立ち止まり、また口を開く。
    「ねえ、凛」
    「……今度は何?」
    「俺、やっぱり君がいないと寂しいよ」
    「…………」
    サブマリンのその言葉を聞いた途端、凛の動きが止まった。まるで何かを考えているようにも見えた。だがそれも一瞬のことで、彼はすぐにいつもの表情に戻り再び歩き出したのだ。

    サブマリンと別れた凛は、そのまま執務室へと向かった。彼の執務室はいつ来ても書類が山積みになっておりまるで資料室のようだ、が、全て綺麗に整頓されている。
    (さて、これを片付けなくてはね)
    彼はデスクに置かれた大量の資料や報告書を見てため息をつく。これは1人では到底終わる量ではないだろう。だがしかしこれは他人に任せることのできないものだ、自分がやらねば終わらないのもまた事実なのだ。
    凛はまず目の前のものから処理し始めることにした。一枚一枚確認しながら丁寧に内容を読んでいく作業だ。それに時間がかかるのは当然のことですぐに終わるようなものではない。だがこれもいつもの事だ。彼は作業に集中した。

    「……こんなものかな」
    凛が手を止めたのはそれから3時間ほど経った後だった。もう外は暗くなり始めている。デスクに置いてある時計を見ると時刻は午後10時を指していた。
    (少し休憩しようかな)
    そう思い立ち、立ち上がる。そして執務室を出て食堂へと向かった。この時間ならまだ人はいるだろうし、何か軽食でも食べられればそれで良いと思っていたからだ。だが……その考えはすぐに打ち消される事になる。1階にある食堂に着き中を覗くと驚くことに誰もいなかったのだ。まだ10時だぞ、そう思ったが居ないものは居ないのだ、仕方がない。しかしカウンターにはラップのかけられた食事がある。その横にはメモ用紙が置かれており、そこには「事務仕事お疲れ様です」という一言だけが書かれていた。
    (…これは、俺宛かな)
    凛は周りを見渡すが、自分以外に人の子1人いないことを確認してからそれを手に取ると、そのまま近くの席へと腰掛ける
    「……いただきます」
    手を合わせてそう言うと箸を手に取り食事を始めた。今日のメニューは和食のようだ。味噌汁を啜りつつおかずを口に運ぶ。どれも美味しいがやはり静かな夜、静かな食堂で1人で食事をするのは少し寂しい。
    (こういう時にサブマリンも一緒なら賑やかしにでもなるんだけどね……)
    そんなことを考えてしまう自分に苦笑しながら、食事を続けたのだった。

    「ふう」
    凛が執務室に戻ったのはそれから1時間半後のことだった。結局あの後も誰も来ず、仕方なく一人で食事をしていた。だがそのおかげで後の作業のことを考えるのに集中できたし何より無駄な時間を取らずに腹も膨れたので良しとしようと思うことにする。
    彼は椅子に腰掛けると再び資料の山に向き直った。なにせまだ残っているものを片付けなければならないのだ。
    だがしかしやはり黙々と作業するのはいくら慣れているとはいえ苦である。そんな時はなんとなく考え事をしてしまうものだ。
    「サブマリンは、あの子は今頃何をしているんだろうね」
    凛は思わずそんなことを呟いていた。それは無意識のうちだったようで、すぐにはっとして首を横に振ると再び仕事に集中し始めたのだった。

    それから数時間後、あれほと沢山あったデスクの上の大量の資料を彼は全て片付け終えたところだった。時計を見るともう午前2時を回っているようだ。いくら刀剣男士とはいえ流石にこれ以上起きているわけにはいかないだろう、そう思いひとつ大きくため息をついた。
    「……とにかく風呂に入ろう」
    彼はそう言って執務室を後にした。
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    gohan_oic_chan

    PAST行マリ
    卒業後同棲設定
    なんか色々最悪です
    証明 朝日を浴びた埃がチカチカと光りながら喜ぶように宙に舞うさまを、彼はじっと見つめていた。朝、目が覚めてから暫くの間、掛け布団の端を掴み、抱きしめるような体勢のまま動かずに、アラームが鳴り始めるのを待っていた。
     ティリリリ、ティリリリ、と弱弱しい音と共に、スマートホンが振動し始める。ゆっくりと手だけを布団の中から伸ばし、アラームを止める。何度か吸って吐いてを繰り返してから、俄かに体を起こす。よしっ、と勢いをつけて発した声は掠れており、埃の隙間を縫うように霧散していった。
     廊下に出る。シンクの中に溜まった食器の中、割りばしや冷凍食品も入り混じっているのを見つけると、つまみあげ、近くに落ちていたビニール袋に入れていく。それからトースターの中で黒くなったまま放置されていた食パンを、軽く手を洗ってから取り出して、直接口に咥えた。リビングに入ると、ウォーターサーバーが三台と、開いた形跡のない数社分の新聞紙、それから積み上げられたままの洗濯物に囲まれたまま、電気もつけずに彼女はペンを走らせていた。小さく折り曲げられた背が、猫を思わせるしなやかな曲線を描いていた。
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