ワシは猫や ワシは猫なり。名前は…、何やったっけな。ああ、そうや、一緒に住んでやっとった口の悪いババアは「けーご」やら呼んどったな。ワシ、猫やし、何のことかよう分からんかったけど。…っちゅーか、軽々しく触るなや。ワシ、触られんのんイヤやねん! 匂い移るやん!! ホンマ触ら…、って、ちょちょちょちょちょー待てて!! 何で引っくり返すねん!!エエ加減に……、ってもーー! ホンマ何すんねん!!もう、イヤや……。そんなとこ見んでよ……。何で急所さらけ出せなアカンねん……。デリカシー無さ過ぎやろ……。ワシ、もうエエ歳やのに。恥辱、極まりなしや……。
「傑、コイツ男だ」
ワシの身体を弄びやがって。何がオモロイねん。クソガキが。頭の綿毛、全部毟るぞコラ。男なことぐらい、そんな足グィーーーやらんでも分かるやろうが。はよ、離せやボケカス。
3479