刀剣女士のやつ② 薄暗い部屋に白く光が広がり、舞う桜の花弁を透かしている。それがふわりと、祭壇を囲む水面に触れて波紋が広がった。
現れたのは一人の女性。親近感の湧く焦げ茶の髪、右目の下にはほくろがある。深緑のマントや若葉色の瞳など、同じ刀工の作らしくこてくんと共通点が多いが、彼女は指先とブーツにも鮮やかな黄緑を纏っている。私の中でのイメージカラーは一瞬で黄緑になった。
身長はずおくんばみくんと同じくらい。女士で言えば曾根ちゃんとほぼ変わらないかな。ただ何というか、華奢。シルエットから分かってはいたもののショートパンツから伸びる脚はタイツ着用だとしても細く、長いまつ毛が影を落とす肌は生白い。柚ちゃんもちっちゃくて可愛くて華奢だけど、それとはまた違う。雰囲気としては数珠丸さんに近いかも。色白で細いと言えばパパ上もそうなのに、違うよなぁ。あちらは色白を超えてもはや白色だし言動が神格を帯びていて人ではない感じが強いからかな? 黒和江さんは人間にもいるレベルの白さと細さだから、儚さに現実味があるみたいな。
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