Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    Karen_gotoku

    右桐Only

    スタンプありがとうございます!🙏🙏
    (現在リクエストは停止中)

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🐍 🐉 😘 😉
    POIPOI 44

    Karen_gotoku

    ☆quiet follow

    一生お前ェに付き纏ってやる!を有言実行した男。

    錦桐のつもりで書いたけどCP要素は薄め。

    #腐が如く
    #錦桐
    kamTung

    鯉の導く先これは夢なのかと疑うほど自分の意識ははっきりしていた。だが、辺りは真っ黒で何も見えない。しかも、目の前にいる男はかつて拳を交えた兄弟でありライバルで、己へのケジメをつけるために死んでいった筈だった。
    それなのに何故、自分の前に立っているのだろうか。前と変わらぬ姿で。
    死人が夢に出てくる時、生者に訴えかけたい事があるのだといつぞやの占い師が言っていたのを思い出した。

    「兄弟」

    男ははっきりと声に出して言った。真っ直ぐ、尚且つ鋭く自分を見据える目は死しても変わっていない。

    「錦、なのか…」

    「寝ぼけてるのか?」

    フン、と馬鹿にしたように鼻で笑う錦山。オールバックにした髪を撫でるようにして自分に向き直るとニヤリと口を歪ませた。

    「生憎、俺ァ沢山人を殺した。死んだ所で天国なんざ行ける訳がねぇ。お前ェも地獄に引きずりおろしてやろうかと思ってたんだけどよ。そうもいかねぇらしいな」

    「………」

    「桐生、お前ェにとってはあのガキが余程大事なんだな。…由美の娘が」

    「あぁ、アイツの為なら命だって張れるさ」

    「……お前ェらしいな」

    はぁ、とため息を付いて下を向く錦山。ひとつ瞬きをすると赤いスーツを着た若かりし頃の錦山がそこにいた。

    「お前ェが子育てか…。らしくねぇな」

    「毎日苦労の連続だ。それでも、楽しく暮らしてる」

    スゥ…と錦山の目が細まる。背筋が凍りついた。いつの間にか自分の手には黒く光る拳銃が握られていた。

    「お前ェに平和は似合わねぇ。……龍を背負ってからその運命には逃れられねぇ」

    1歩、また1歩錦山が此方に近づいてくる。そして自分の腕をつかむと銃口を額に押し当てた。

    「なら。俺も、見届けてやるよ」

    躊躇いもなく引き金を引くと辺りの景色がバラバラと崩れ落ちる。そしていつの間にか目の前に錦山ではなく1匹の鯉が居た。
    鯉はふよふよと優雅に泳ぎ、手のひらにすっぽりと収まった。










    そこでハッ、と目が覚める。ぜぇぜぇと荒くなる息だけが聞こえる。
    外を見ると日が差していた。着ているスウェットも汗を吸収して気持ち悪い。
    落ち着くためにひとつ息を吐いた。此処は自分のアパートであり福岡へ越してきたばかり。永洲タクシーの社長に拾われ今に至る。
    不思議な夢を見たせいで記憶があやふやだったが、記憶のピースをつなぎ合わせていく。
    水を飲もうか、と立ち上がろうとした所でふと右手に違和感を感じた。

    そっと手を開くとお守りがあった。錦鯉の柄の小さくとも、ずっしりと重みのあるお守りが。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤❤❤❤❤❤❤❤❤💞😭💞🙏✨✨✨✨✨🌸🇪🇱🇴💗💒😭😭😭😭😭😭😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    山瀬屋

    MAIKING生存if錦(病み)が桐(健康)を殺そうとして出来ない地獄みたいな話の書きかけ
    ご都合if妄想。錦桐と言い張りたいけどカプ色薄め。ただ🌻と言うには重いし製造元がアレなのでアレです
    生存if錦(病み)が桐(健康)を殺そうとして出来ない地獄みたいな話①(仮題)こんこんと眠り続ける眼の前の男を、錦山は黙って見ていた。余り飲まないように気を付けていたはずだったが、半身に色濃く残った火傷の痕が摂取したアルコールに酷く熱を持つ。コップを手に取ろうとして、右手に力が入らず錦山は舌打ちをした。

    「ザマァねえな」

    思わず漏らした言葉は、男に言ったのか、自分自身に言ったのか、錦山自身にもよくわからなかった。眠りこけた男の顔はもちろん精悍な、髭も生えた成人男性だ、―そして若干年嵩でもある―、が、存外錦山にはあどけなく映った。最も男と錦山の年齢は変わらないのだから、その印象は些か錦山自身にとっても不思議に思えた。男は眉を顰めている事が多くこの弛緩した表情を起床時に見ることがあまり無いからなのか、それともこの男と幼少期から長く過ごしていたせいでそう感じるのか?少しの思考が巡る。しかし、まあ、どちらにしてもくだらない考えだと錦山は断じた。
    3383

    山瀬屋

    MOURNING(モブ→)錦(→)桐。無意識に愛憎極まってる感じ。桐は収監中で出てこない。普段は何ともないんだけど、雨音+桐への悔恨を夢に見て相乗効果でPTSDチックになる錦と、カリスマ錦山組長が見たくて…ていうか最終直系組長まで行くだけの実力もあるし、割と錦すき!な人もいっぱい居たのでは?とも思うんですけど、結局錦は自分の認めた相手とかからそれ貰えないと意味無いからって病んでそうなタイプかなって思っています
    雨中の禁区それは、ある雨の夜だった。

    「親父、もうずっと籠もりっぱなしだぜ」
    「お前、様子見て来いよ」

    ドン、と背中を押されて、締め切られたドアの前で俺は立ち竦む。兄貴達は、もう30分も無えんだから早くしろ、と耳打ちをして蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまった。

    畜生、震えが止まんねえ。心底後悔する。なんでこんな組に入っちまったんだろう、って。

    東城会直系錦山組組長、錦山彰という男はカリスマだと、思う。

    冷えたナイフの切先のような隙の無さ。スマートに優雅なようで、その癖どこまでも鮮やかに暴力的だ。流麗で、そして苛烈な緋色の昇り鯉。その勢いは破竹だった。そしてそんな最中に、疑りそうな目が神経質に揺れている。その時折見せる不思議なアンバランスさは、妙に人を集めた。
    4277

    recommended works