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    Karen_gotoku

    右桐Only

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    Karen_gotoku

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    どこまじシリーズ第一弾ゴロ桐
    書きかけのやつあったんで完成させた(多分当時の私が書きたかったものと違う)

    #腐が如く
    #真桐
    Makiri

    真島組の事務所で桐生行きつけのキャバクラに半ば強引に取り付けた監視カメラをテレビに写して見ながら不敵な笑みを浮かべた。テレビに映し出されているのは今日も今日とてキャバ嬢を口説き何とかアフターに持ち込もうとしている桐生の姿。西田を呼びゴロ美セットを持ってこいと睨みつけると慌てて部屋を出ていく。

    「浮気は許さへんで桐生ちゃん!」

    ソファから立ちテレビに映し出されているキャバ嬢には目もくれず桐生の顔を一瞥すると鼻歌を歌いながら部屋を出ていった。


    ****

    「我ながら完璧やのぉ」

    鏡の前に映し出される姿は真島ではなく金髪を可愛らしいリボンで結った髪型、ピンクの蛇革ドレス、そしてかかとが高いヒールを履いたゴロ美の姿だった。あれからメイクを研究しているうちに手慣れてしまい短時間で出来るようになってしまった。良かったのか悪かったのかは分からないがこれも桐生のため、と考えると全く苦ではなかった。
    今真島―もといゴロ美が居るのは先程桐生が居たキャバクラとは別のキャバクラ。此処も桐生行きつけなのだが店長に半ば脅しでゴロ美として桐生のみを接客させることを許可させた。店長の胃は真島が来る度に悲鳴を上げている。

    「まじ……ゴロ美さん、もうすぐ桐生さんが到着する予定です」

    「ゴロ美準備万端やで!桐生ちゃん早よ来てくれへんかなぁ〜」

    ルンルン♪と鼻歌を歌いながら桐生を待っていると店長がゴロ美に向かって「桐生さんが到着しました!」と言った。
    やる気満々のゴロ美は首をゴキゴキ鳴らしながら笑みを浮かべた。

    「桐生ちゃ〜ん来てくれはったんやねぇ♡」

    「ご、ゴロ美……」

    まさか居るとは思ってなかったのか顔を引きつらせていた。引き返そうとした桐生を逃すわけもなくするりとゴロ美の腕が桐生の腕へと絡みつく。

    「も〜最近指名してくれへんかったから寂しかったわぁ。今日はた〜〜〜〜っぷり楽しもうな?」

    こうなったら桐生に拒否権は無いのも同然で首を縦に振るしか無かった。
    席に座るなり足を広げて膝に肘を着きギロリと桐生を睨みつける。

    「で、何か言うことあるやろ」

    「……雰囲気、変わったか?」

    「まぁ、メイク上手なったしのぉ。せやけどそこやない」

    「…香水変えたか?」

    「………」

    「か、髪型……」

    「ええかげんにしろや!!!!!」

    キャバクラ内にゴロ美の怒号が響く。何人かのキャバ嬢が此方を見て怯えたような顔をするがゴロ美は気にせずに桐生を睨んだままだ。

    「お前が浮気したんちゃーーーーんと見とったんやぞ」

    「浮気……?あ…あのアフターか」

    心当たりがあるようで頭を抱えてはぁ、とため息を付く。顔を上げると仕方ないだろうと言ったような顔をしている。

    「仕方ないだろう」

    ついに声に出して言った。

    「あれは…サブストーリーを全攻略する必要があってだな…」

    「なぁにメタ発言しとんねん!儂にはそないなことどうでもええんじゃ!」

    「どうしたら機嫌治してくれるんだ?」

    言った。とうとうこの言葉を言ってしまった。ゴロ美はにんまりを口紅を塗った口を歪ませ先程の機嫌が嘘のように良くなった。

    「ゴロ美〜桐生ちゃんとアフターしたい気分やねん〜。一日中付き合うてな?」

    「分かった…。ったく、しょうがねぇな」

    腕に絡みつくゴロ美の腕を鬱陶しく思っても振り払わない辺り桐生の優しさが垣間見える。ボーイに料金を支払うとキャバクラを出る。
    だが途中で桐生がピタリと動きを止めた。

    「…?どないしたん?」

    「襲ってこないのか?」

    「何でや」

    「……喧嘩、するんじゃないのか」

    以前ゴロ美と会話した後アフターにこじつけそうになった途端桐生が断ったらゴロ美が問答無用で喧嘩を仕掛けたのを思い出したのだろう。
    桐生の中でゴロ美とのアフター=喧嘩になっているようだ。

    「せやな。でも喧嘩よりもも〜〜〜っとごっつ楽しい事しよや♡」

    「む、…」

    ぐいっと腕を引っ張られ慌てて足を進める。向かう先はホテル街。

    「般若は女の嫉妬した姿なんやで。女を怒らせたらどうなるか分からせたるわ。ヒヒッ、夜は長いでぇ、桐生ちゃん」

    これから先の事を想像し、ゴロ美はにんまりと深い笑みを浮かべた。
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