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    higashinokaze10

    @higashinokaze10

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    higashinokaze10

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    ・西谷×真島(西真)
    ・ギャグ…?
    ・関西弁わからん
    ・雰囲気で読んでね

    #西谷×真島
    #西真
    saijin
    #腐が如く
    #生存if
    survivalIf

    西真〉癪だから言いたくない カーテンの隙間からもれた陽光を顔に浴びて、真島は目を覚ます。ボロ部屋の煎餅布団…ではなく、いかにもセレブっぽいマンション、上等なベッドの上で伸びをする。
    グランドまでの距離は少し遠いが、このマンションが今の住居である。といっても、持ち主は真島ではないのだが。
    真島は隣で寝ている、このマンションの持ち主である男を一瞥する。西谷誉。彼の自宅に同棲している身である。
     起こしてしまわないように静かにベッドを降りた真島は、服を拾って部屋を出る。
    別に言われたわけでは無いが、西谷が家賃やら生活費などを真島から全く受け取らないので、代わりとして食事や掃除を請け負っている。

     冷蔵庫の白米を温めている間に味噌汁、おひたし、卵焼き、など簡単ではあるが朝食を準備する。
    時計を見ると良い時間だったので、真島は西谷を起こしに寝室へと戻った。ベッドの上には変わらず布団にくるまっている団子がある。
     「おい、朝やで。さっさと起きんかい」
     揺すりながら真島が声を掛けるも、ん〜、と返事が聞こえるだけで起きる気配はない。
     次は引っ剥がそうと真島が布団に手をかけた瞬間、手首を掴まれて引き寄せられた。
    身構えていなかった真島は、そのまま西谷の身体の上に乗り上げる体勢になった。
    驚きつつも真島は悪態をつく。起きとるならサッサと来んかい、と睨まれた西谷はヒッヒッヒ、と悪戯っぽく笑っている。
     「なんや真島くん、朝から大胆やのぉ〜♡」
     は? と西谷を見下ろす。真島はちょうど西谷の下腹部の上に座り込んでいる。ぐい、と押し付けられ、布団越しにその存在を感じ取った真島の顔がカッと紅くなる。
     「いや、お前が引っ張ったくせに何いうてんねん!」
     と、西谷の腹部に手加減のない拳が振り下ろされた。呻き声が上がる。衝撃で掴まれていた手が解放されたので、真島はすぐに西谷と距離をとる。
     「油断も隙もないな、エロじじい」
     「冗談やってぇ、真島くぅん……」
     悶絶しながら謝る西谷に、なおも冷たい視線を真島は向ける。
     「休みやないで。今日は会合なんやろが、準備せぇ」
     ぴしゃりと言われて、やっと西谷は起き上がった。ふと、思考を巡らせて真島に問いかける。
     「ん? 休みやったらええの?」
     真島の顔から表情が消える。口が動いたが、言葉は出てこなかった。西谷に背を向けると寝室を出て行き、ドアが乱暴に閉められた。
     ──ありゃ、揶揄いすぎてしもたな。
    西谷は頭を掻く。だが本気で怒らせた訳ではないのはわかる。というのも、出て行く時の真島の耳が真っ赤になっていたのを見逃さなかったからである。
     ほんま可愛ええのぉ真島くんは。今日帰ったら甘やかしたろ。そう決めた西谷は、ニヤける顔と格闘しながら食卓へと向かった。


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    ふ菓子

    DONEエンディング後の生存ifのイチ若です
    イチが若の目覚めを待って病院に通うn万回煎じられたシチュ()
    温かい目で見守ってやってください…
    ワスレナグサ白い病室の中の白いベッドの上に横たわる人物をじっと眺める。どれだけ見つめても瞼が動くことはなく、生命維持のために繋がれた点滴が雫を落とし、生命活動の証である脈拍を知らせる規則的な電子音が響くのみだ。この真っ白な部屋の中で唯一、まともな存在感のある春日はベッドに横たわる人物の手をそっと取り上げる。温かいが、消して握り返すことはない。この白い病室内で日焼けをすることがなくなった、白く綺麗な手。
    「…若…今日も目を覚まさないんすね」
    そっと慈しむ様に撫でてみても握り返されることは決して無い。荒川真斗がこのベッドで過ごすようになってから早1年が経過しようとしていた。春日は毎日足繁く通い、その日あった出来事や、彼が意識を取り戻した時の為だという口実で流行りの本や、何の花かは忘れたが枯れる心配のないドライフラワーなどを買ってきたりもした。今日こそは目を覚ますのではなかろうか等と淡い期待を抱きながら今日もこの病室を訪れた春日。不意に、自分が死ぬまでこうなのではないか?と不安に襲われた。意識を失う間際に彼の口から零れた言葉がフラッシュバックして春日の心に闇を差し込んでいく。あの時の不安が陰り、春日は無意識のうちに真斗の手を強く握りしめていた。血の気のない手が更に白くなり、春日は慌てて力を抜いた。
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