遅刻猫の日SS集。愛らしい君に贈る首輪(チョーカー)。
さにひぜ。
『ねえ忠広、頭のソレどうしたの?』
本日近侍の彼は夕餉後残ってる作業を手伝いに来た。
ただ、その頭には猫耳がある。
「近侍はこの日着けるんだろ、これ。」
『そんな決まり無いけどそれって誰が…鶴さんか。』
「なッ!?んで早く言わねえんだよ!」
『いや可愛い恋人が疲れてる俺にサービス…ってそのカチューシャって鶴さんに着けられたの?』
「…ああ。」
『そっかそっか、分かった。後で鶴さんはシメよう。』
「そこまでしなくても。」
『ダメだよ、俺より先に猫耳着けてる忠広の姿を見たんだから。由々しき自体だよ。』
『そ、そうかよ。』
恥ずかしそうにしながらも猫耳カチューシャを取ろうとしない辺り本当健気で可愛い俺の恋刀。
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