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    Tubureta_Ongr

    @Tubureta_Ongr

    夢女子と腐女子の二足のわらじしてるヲタク。

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    Tubureta_Ongr

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    遅刻猫の日で男審神者×刀のBLDです。

    #さに刀
    dagger
    #BLD

    遅刻猫の日SS集。愛らしい君に贈る首輪(チョーカー)。
    さにひぜ。

    『ねえ忠広、頭のソレどうしたの?』

    本日近侍の彼は夕餉後残ってる作業を手伝いに来た。
    ただ、その頭には猫耳がある。

    「近侍はこの日着けるんだろ、これ。」
    『そんな決まり無いけどそれって誰が…鶴さんか。』
    「なッ!?んで早く言わねえんだよ!」
    『いや可愛い恋人が疲れてる俺にサービス…ってそのカチューシャって鶴さんに着けられたの?』
    「…ああ。」
    『そっかそっか、分かった。後で鶴さんはシメよう。』
    「そこまでしなくても。」
    『ダメだよ、俺より先に猫耳着けてる忠広の姿を見たんだから。由々しき自体だよ。』
    『そ、そうかよ。』

    恥ずかしそうにしながらも猫耳カチューシャを取ろうとしない辺り本当健気で可愛い俺の恋刀。
    思わず抱き締めて頭を撫でる。

    「急にどーした。」
    『ん?忠広は普段から俺の中で一番に可愛いなーって、猫耳も似合ってる。』
    「ん。」

    顔を隠すように顔を胸に埋めるが髪の隙間から見える耳は赤い。
    愛おしくてその耳に触れた後首元の包帯を解く。

    「おい、仕事まだ終わって無えだろ。」
    『うん、だからこれ着けて待っててよ。』

    包帯を取ると似合うと思って購入したチョーカーを首に付ける。
    幅が広く黒地でシンプルなデザインのチョーカーはまるで首輪の様。

    『うん、やっぱりすごく似合ってる。』
    「あ~、まあテメエに飼われるのは悪く無え。」

    と言って左手を取ると見せ付けるように薬指だけ咥えて根本に噛み付く。
    強く歯を立ててくっきり歯型を付けるとペロリ、赤い舌で見せ付けるように舐めた。

    『そう言うのどこで覚え…俺か。』
    「お前以外に居る訳無えだろ。こんなおれはイヤか?」
    『良いや、むしろ大好き。』

    顎を掬うと口付けを落としペロリと下唇を舐めて離れ、部屋で待ってて。と耳元で囁やく。
    返事の代わりに俺に猫耳カチューシャを着けると彼は背を向けて執務室を出て行った。





    可愛い子猫は主の腕の中。
    さににゃん。

    休日の今日、コタツでヌクヌクしながら自室で本を読んでいれば、

    「主~匿ってにゃあ…。」

    何処か疲れた顔した彼は髪を乱した姿で入って来た。

    『ん?どうかした。』
    「今日は猫の日とか言って姫鶴の兄貴と鶴丸さんに猫耳片手に追い掛け回されてにゃ…。」
    『なるほど、おいで。』

    机との間に隙間を作るとそこに入った彼はコタツに入り俺の膝の上に座った。
    そのままグリグリと頭を肩に擦り付けるので乱れた髪を整えつつ撫でる。

    「主の膝の上は落ち着く…にゃ。」
    『そっか。』
    「んん…。」
    『このまま寝ると良いよ、夕方前には起こすから。』
    「うん、にゃ…。」

    ウトウトしていた彼は数分しないうちに寝息を立てて寝始めた。
    ブランケットを手繰り寄せると彼に掛けて頭を撫でながら読書を再開させる。



    『南泉そろそろ起きな。』

    日が傾き始めたので方を揺すり起こす。

    「ん、にゃあ…。」
    『なんせーんくんそろそろ起きないと日光さんが探しに来て怒られちゃうよ。』
    「それは嫌にゃ…!」

    目を見開いて背筋を伸ばし起きた彼。
    焦った表情に可愛いなと思いつつ頭を撫でる。

    『お早う。』
    「あ、お早う…にゃ。」
    『うん。よく寝れた?』

    俺の問にコクリと頷き鼻先同士を付けてはにかむ南泉。
    そのまま触れるだけのキスを落とせば少し恥ずかしそうに頬をかく。
    掛けられていたブランケットを畳んで置くと立ち上がり、

    「ブランケット有難うにゃ。」
    『いいえ、また何時でもおいで。』

    自分も立ち上がり頭を撫でると一緒に廊下へと出る。
    空調の効いた部屋から出て2月末の冷たい空気に互いに身震いしながら障子の前で別れた。





    猫に捕食される山鳥。
    さにちょも。

    「今日は猫の日と言って御前が子猫に戯れていた。」
    『相変わらずだね。』
    「ああ、だがしかし何故猫の日なんだ?」
    『今日は2月22日でしょ?だからニャンニャンニャンの語呂合わせで猫の日って事。』
    「なるほど。」

    ぼくの説明に頷いた山鳥毛は何かを考える様に目を伏せた。
    その様子を眺めながら淹れてくれたお茶に口を付ける。

    『うん、美味しい。』
    「その、小鳥よ。」
    『ん~なぁに?』
    「頭に着けてるそれは…その。」
    『ああ、鶴さんが渡して来てさ。三日月や長谷部も似合うって言ってくれたし、短刀の子達にも好評だから朝から着けてるんだ。』
    「そうか、なら今子猫と呼んだ方が良いか?」

    首を傾げて聞いてきた山鳥毛はぼくの頭を撫でる。
    確かに今猫耳を着けているぼくは彼からしたら子猫同然だろう。

    『鳥は猫に食べられちゃうんだよ?。もしかしてぼくに食べられたくてそう言ってる?』
    「いや、そんなつもりは。」
    『もしかして無自覚?、アハッ可愛いねぇ。』
    「ッ…。」

    ぼくの指摘に頬を赤く染める姿が可愛くて更にからかえば恥ずかしそうに目を逸らす。
    頭に乗せている手を取り指先を甘噛みすれば驚き目を見開いた。

    「こっ、小鳥何をして!」
    『何って鳥を食べる猫のまぁね♡。』

    ペロリと指先を舐めてそのまま舌で辿るように関節、指の間を舐める。
    ピクピクと震えながら頬所か顔も首も見えてる所は真っ赤に染まっていた。

    「こ…とり。」
    『ひゃに?』
    「そ、ろそろ…やめてくれ。」
    『ふふ、意地悪が過ぎたね。』

    パッ、と手を離せば距離を取った彼はピクピクと身体を震わせて少し上がった息遣いを整える。
    その間真っ赤な顔で睨んで来るが気にする事なく茶請けの羊羹に手を伸ばす。

    『ん~やっぱり燭台切くんが作った羊羹は美味しいね。』
    「…………。」
    『ほら、山鳥毛も食べなよ。凄く美味しいよ。』

    警戒しながらも隣に座り直した山鳥毛はお茶に手を伸ばす。
    その様子にクスクス笑いつつ温くなったお茶を啜った。





    甘え下手な黒猫を腕に抱いて。
    さに燭。

    「主、何してるの?。」
    『ん?お酒に酔った福ちゃん可愛いなって思ってその辺に落ちてた猫耳着けて愛でてるの。』
    「そっか…。」
    『ほら、福ちゃんそのまま寝たら風邪引くよ~。』
    「んん…。」

    トントンと軽く肩を叩くが福ちゃんは気持ち良さそうに寝ている。
    今度は揺すって見るものの完全に意識は夢の中の様で起きる気配は無い。

    『仕方無い部屋まで送るか~。』
    「良かったら僕が送ろうか?」
    『申し出は有り難いけど飲ませたの俺だし、悪いよ。』

    弟に横抱きされて運ばれるのは福ちゃん的に嫌だろうし。と心の中で加え、寝ている福ちゃんを横抱きにすると立ち上がる。

    「そっか。」
    『うん。ほら号ちゃん達もお開きだよ、後片付けしてね~。』

    一緒に飲んでいた面々に声を掛けてお開きにしつつ部屋を出た。



    『ん?』

    福ちゃんを寝かせて部屋に戻れば後片付けは終わっていた。
    寝る前に水を飲もうと厨に入れば1人燭台切が佇んでいた。

    『寝ないの?』
    「寝れなくて。」
    『…何か悩みごと?』
    「…ちょっとね。」
    『そう、何かあったら言ってね。』
    「…………。」

    彼の横を通り過ぎてグラスに水を注ぐと飲み軽く洗いで水切りに置く。
    明日は非番なので何をするか、と考えて居れば燭台切が背後から抱き着いて来た。

    『わっ。』
    「……。」
    『燭台切?』
    「…僕も撫でてよ。」
    『……。』
    「僕は君の恋刀なのに何で他の人を構うの?」
    『燭台切も構ってるよ?』
    「ちが!………僕も君に甘えたい。」
    『知ってるよ、けど俺が言っても燭台切は遠慮するでしょ。だから君の口から甘えたいって言葉が出るのを待ってたんだ。』
    「…………。」
    『まあそんな甘え下手で不器用なところに惚れたんだけどね。』

    抱き着いた腕を解き振り向き彼を横に抱き上げる。
    恥ずかしそうにしながら彼は甘える様に首に腕を回して強く抱きついて来た。。


    本作をここまで読んで頂き有難う御座いました!!
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