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    Tubureta_Ongr

    @Tubureta_Ongr

    夢女子と腐女子の二足のわらじしてるヲタク。

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    Tubureta_Ongr

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    現パロ/微年齢操作(3歳差位)。
    兄弟では無く他人設定です。

    #オタワス
    ottawas
    #マッ腐ル
    mcdonalds
    #現パロ
    parodyingTheReality

    聖なる夜に実った恋。「クラブって煩いんだな。」

    大音量で流れる音楽に眉を顰める。

    「ワースには早かった?」

    2つ下の幼馴染はクスクス笑いながらノンアルカクテルのグラスを煽る。
    クリスマスの今日、大学の奴等に連れられてクラブに来ていた。
    最近何故か絡んでくるOBのオーター先輩は複数の女子に囲まれている。

    『飲んでるぅ?』

    顔見知りの先輩が絡んで来る。
    相当お酒が入ってるのかアルコールの匂いが鼻に突いた。
    派手な化粧を施した顔を近付け豊満な胸を身体にわざと押し付けてくる。

    「もお~先輩飲み過ぎですよぉ?」

    シュエンが先輩から俺を守る様に気を引く。

    『そんなに飲んで無いよぉ?』
    「本当ですかぁ?」

    俺からシュエンに気が逸れた先輩を横目にノンアルカクテルを一口飲んで席を離れた。



    「はあ…。」

    非常階段の踊り場で手摺りに凭れながらネオン街を見下ろす。
    箱の中よりは幾分マシだが眠る事を知らない街は騒音で溢れ返っていた。

    「ワース発見。外に出るなら言ってよね。」

    全く。と呟きながら隣に来ると手すりに背を預けてチェイサー用の水が入ったペットボトルを差し出してくるので受け取る。

    「恋人とか作らねえの?」

    ポツリと零したオレの言葉を聞いたシュエンは、

    「僕が特定を作ると思う?」
    「いーや。」
    「…そう言うワースはどうなのさ?」
    「過去の傷が癒えない内は無理だ。」
    「失恋の傷は次の恋で癒やすって言うじゃん?」
    「マトモに恋愛してない奴に言われてもな~。」
    「人がせっかく慰めてあげれば…。まあ、何かあったら言いなよ?相談には乗るし。」

    ああ、と頷き目線を向ければ上階に続く階段を見あげるシュエン。
    カツカツと誰かが階段を降りてくる音に自分も其方へ視線を向ける。

    「2人は本当に仲が良いんだな。」

    オーター先輩が降りて来た。
    顔は笑ってる筈なのに目は笑っていない。

    「幼馴染ですから。」
    「そうだったな、所で先程の女性とは良いのか?」
    「先輩なら他の人と過ごすと言ってましたから。」
    「…そうか。」
    「はい。」

    互いに睨み、見つめ合う雰囲気はとても良いモノでは無く自然とオレの視線は落ちる。
    重い空気に耐えられずその場から離れようとすれば、

    「…はあ。僕はワースがどんな相手を好きになろうと応援するよ、だからもっと相手に食らい付きなね。」

    それだけ言ってオレの頭をもう一撫でたシュエンは歩き出す。
    オーター先輩とすれ違い様に、

    『ワースの事を泣かしたらタダじゃおきませんから。』

    と言って上階へと昇っていった。

    「ワース大丈夫か?」

    オーター先輩がずっと下を向いていたオレの側に来て顔を覗き込んでくる。

    「大丈夫です。」
    「そうか…2人で抜け出さないか?」
    「はい。」

    そのまま2人で抜け出し、オーター先輩と夜のネオンと電飾され輝く街を歩き目に入ったカラオケ店へと入った。



    狭い個室でお互い少し距離を置いてソファーに座る。
    曲を入れる事もせずただドリンクを飲む音だけが響く。

    「…ワースは今好きな人居るのか?」
    「え?」
    「その、気になって。言いたくなければ言わなくて良い。」
    「…好きな人は居ます。」
    「フゥ──…誰だ?」

    今まで聞いたことない冷えきった声に驚き顔を先輩へと向けるも射抜くような見つめる目に耐え切れず視線を反らした。

    「好きな相手は誰?」
    「いや、好きと言うか…その、ですね。」
    「はあ…私の好きな人はワース、お前だ。」
    「え…?」
    「お前は…幼馴染と仲が良いだろ。いつ取られるか冷や冷やする。」

    参ったと言った表情を隠す様に両手で顔を覆うオーター先輩。
    少しずつ告白された事を理解し頬が熱くなるのを感じ。

    「答えは急いで…好きな人が居るならそもそも振られる前提か。」

    何処か諦めた表情を浮かべるオーター先輩に心が苦しくなり空いていた距離を0にし、

    「お、オレもオーター先輩が好きです…。いや、まだその好きかも?って感じで、でもオーター先輩は誰にも譲りたく無くて。」

    纏まらない頭で言葉を紡ぐ。
    今の気持ちを紡いで行く。

    「どうやら私達勘違いしてただけで、両想いだったようだな。」

    フワリと先輩の香りに包まれて抱き締められるてるのだと実感する。

    「そうですね。」

    お互い照れながら笑い合いどちらと無く距離を縮めていく。
    目を閉じれば唇に触れる温もりを感じた。





    「何を見てるんだ?」

    デバイスのフォトアプリが去年の今頃に撮影した写真をハイライトに上げていた。

    「去年の今日の思い出見てた。」
    「そうか。」

    クリスマスに付き合い出したオレ達はその週末初デートに行き、プレゼント交換した。
    オレはマフラーを贈り、オーターからは手袋が贈られた。
    そして今年はオーターに似合うと思って一目惚れした丸眼鏡のフレームを贈り、オーターからは同じ丸いフレームのサングラスが贈られた。

    「やっぱまだ掛け慣れねえな。」
    「直ぐに慣れるさ。」
    「そうか。」

    互いに同じ丸フレームの眼鏡とサングラスを掛けながら笑い合う。
    自然と抱きしめ合い互いの体温を感じながら唇を重ねた。





    駄文をここまで読んで頂き有難う御座いました。
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