【無章 終】後書き【無章 終】 後書き
世界は、邪神によって目茶苦茶です。理性など無い獣と物で溢れ、やがて死に絶えていきます。モノは憤慨し、哀しみました。せっかく創り上げた物達が目茶苦茶にされてしまったからです。
邪神と呼ばれたモノは、他のモノにより世界を追い出されてしまいました。邪神は僅かばかりの自分の子供たちと共に、次の世界へと旅立ちました。
その世界は、初めから欲望と理性が共存していました。
争いはあれど、手を取り合い。見た目こそ違えど会話をし。まさに、邪神が思い描く理想の人々がそこにありました。
その世界のモノ……神々と呼ばれる者達は邪神の居た世界よりも数多く、力も思想も様々で、邪神と同じように人々を愛おしく想う者達も数多くいました。共感する仲間が増えました。
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