性癖パネル⑧ 一部獣化(猫耳とかそういうの)(無印時代のキラキラ言ってるアスキラ)⑧ 一部獣化(猫耳とかそういうの)(無印時代のキラキラ言ってるアスキラ)
エターナルの格納庫でキラは機体調整を行っていた。ラクスに託されたフリーダムとその隣に鎮座するジャスティス。アスランもまたジャスティスの機体調整を行っていた。
先にキラの方が終わり、チラッとアスランの方を見ると手を上げてくれた。
「俺の方はまだ時間が掛かる。キラは先に休んでくれ」
「手伝おうか?」
「いや、お前あまり寝てないだろ?寝ないと集中力も低下する。俺も終わり次第行くから、な?」
「⋯⋯うん。分かったよ。じゃあ先に部屋に戻るね」
キラは一足先にエターナル内に用意された自室に戻る。アスランと共同で使用している部屋は少し広めだった。
アスランは先に休めと言っていたが、眠気もないしアスランが戻るまでは起きていようと、自室に用意されたパソコンで他にやれる事をやろうとデスクに向かう。
「ん?これ、なんだろ?」
デスクの上にあったのは可愛らしい紙に包まれた飴玉だ。
「飴⋯⋯アスランかな?」
キラのデスクに置いてあったそれは、きっとアスランがくれたのだろうと思い、有難く口に放り込む。
口いっぱいに飴の甘さが広がる。
何だかんだで疲れていたのだろう、久し振りの飴の甘さが脳に染み渡る感じがした。
コロコロと口の中で転がしながら、アスランはまだ戻らないのかなと考える。疲れているのはキラだけでなくアスランもだろうに。
「⋯⋯早く戻ってきてくれないかな⋯⋯」
待つのはあんまり好きじゃない。ずっと離れ離れだったから尚更。
小さくなった飴を噛み砕く。
そういえば幼少期に同じように飴を噛み砕いていたら、アスランから噛むんじゃないって怒られたんだっけ?飴は噛む物じゃなく、舐める物だって。
つい癖で噛んじゃうんだよな⋯⋯と思っていたら、部屋のコール音が鳴りアスランが戻って来た。
「あ、アスラン! お疲れ様」
「あぁ⋯⋯キ、キラ?」
「ん?どうしたの?」
急に言葉を切ってアスランが固まった為、どうしたんだろうと首を傾げる。
「どうしたのかって、お前⋯⋯。お前こそ、その頭のは何なんだ?それに尻尾?」
「やだなぁ、アスラン。尻尾って、僕は動物じゃあ⋯⋯」
無いんだからと言おうとして止まった。
自分の見間違いでなければ、この細くうねっているのは確かに尻尾だ。
先端から視線をずらしていくとキラの背中の方へたどり着いた。
「⋯⋯え?なに、これ⋯⋯。」
ゆっくりと頭に手を当てると、明らかに耳が生えていた。
「「⋯⋯」」
キラもアスランも固まってしまう。
「さっきまでは無かったよな?俺が来る前になにかあったのか?」
「ええーと⋯⋯あっ! デスクの上に飴玉があったから、それを」
「不用心に食べたのか!?」
アスランから怒られて頭に生えた耳がぺしょりと垂れる。
「だ、だって、アスランがくれた物だと思って⋯⋯」
「⋯⋯はぁー。お前は⋯⋯。もしそれのせいだとしたら、一体誰がそんな物を⋯⋯」
「わかんないね⋯⋯」
しょんぼりと落ち込んでしまったキラを、アスランはじっと見つめてくる。
「⋯⋯なぁ、キラ」
「ん? なに?」
なんかアスランの視線が怖い気がする⋯⋯。
「その、触ってもいいか?」
「へ?」
「その耳と尻尾」
「う、ん? 別に、いいけど⋯⋯」
断りを入れてからアスランがケモノ耳と尻尾に触れる。
ちょっと擽ったくて、尻尾が動いてしまう。
「ふわふわだな⋯⋯」
そう言いながらアスランの手はキラの尻尾を軽く掴んだり撫でたりしてきて、なんとも言えない感覚がぞくぞくと背筋に伝わりキラの顔が赤くなる。
「ちょ、アスラン⋯⋯なんか、その触り方は⋯⋯」
「え? あ、わ、悪い」
夢中になっていたアスランがキラの顔を見てぱっと手を離す。
「「⋯⋯」」
また流れる沈黙。
「⋯⋯なぁ、キラ、その、いいか?」
「⋯⋯え? な、何が?」
聞いた矢先、アスランに手を引かれてベッドに押し倒される。
状況から流石にアスランが何を言いたいのか察し、ますます顔が赤くなるも、こくりと頷く。
耳元(ケモノミミ)の方で甘く名前を言われキラは身体の力を抜いた。
性癖パネル⑧ 一部獣化(猫耳とかそういうの)(無印時代のキラキラ言ってるアスキラ)でした!この後はまぁ美味しく食べられたよね。(書かない)なんでケモ耳とか生えたのか?きっと不思議な妖精さんが用意してくれたんだと思います(すっとぼけ)