I'll be by your side even if i die目が覚めたら見慣れた自分の部屋だった。
――アレ、おかしいな確かオレ車に轢かれたハズなんだけど?
おかしいと思って自分の身体を確かめる。
すると若干透けていて流石のオレもこれには驚いた。
「マジかよ…オレ幽霊になっちまったのか」
まさか無敵のマイキー様が車に轢かれて幽霊になってしまうとは…とりあえずこれからどうしよっか、なんてことを考えながら周りを見渡して近くに携帯があることに気がついたんだけど――今オレ幽霊じゃん、触れなくね?とは思ったんだけど試しに触れてみる
「あれ、普通に触れるんだけど」
携帯が触れたことにも驚いたけどラッキーと思ってオレは電話帳から連絡を取りたい相手を探して電話をかけた。
「…誰だ?」
「誰ってヒドくね、オレのこと忘れちゃった?」
「っ、てめ…死んだハズだろっ…なんで…」
「うん、死んだハズなんだけどね、気づいたら幽霊になってて自分の部屋にいたんだ。それでさ、ダメ元で携帯触ってみたら不思議なことに触れたワケ、んで大寿の驚く声が聴きたくて電話しちゃった…つか、ちゃんと繋がったのすげぇよな!!」
「はっ、馬鹿野郎…」
「アレ、大寿もしかして泣いてる?」
「ばぁか、誰が泣くかよ」
とかなんとか強がってるけどさ、声震えてるし
やっぱ泣いてんじゃん。急にこの世からいなくなったことに関してはゴメンだけど…オレ、お前が泣いてくれてるのすげぇ嬉しい
「――なんて夢見たんだけど実際にオレならできそうな気がしない?電話だけじゃなくてさ、オマエにも絶対触れると思うんだよね!」
「いや、そこは普通に成仏しろよ、つか勝手にオレをてめぇの夢の中に出すな、泣かすな」
とか言ってホントはまんざらでもないんだろ目逸らしてるけどさ、顔赤いし可愛いヤツだな
「おい、なにニコニコしてやがるド突くぞ」
「えー、いつものことじゃん…あ、大寿オレたい焼き食べたい!!」
もし、もしだよ…本当にオレが車に轢かれたり
事故に巻き込まれて大寿より先に死んだとしても
最初はやっぱり泣かせると思う…けど絶対幽霊になってオマエの傍にいる1人になんてさせないからな。