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    Asahikawa_kamo

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    Asahikawa_kamo

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    虚へと至る。

    ⚠️mcの架空配信設定

    『剣持刀也のチャンネル登録者数が一億万人を突破しました。』
    『剣持刀也のフォロワー数が十億万人を突破しました。』
    『剣持刀也の、』


     口上。

    「こんばんは、剣持刀也です。いやー、遂にチャンネル登録者数が一億! そしてフォロワー数が十億万人突破ということでね。好き勝手しているだけで色んな人に見てもらえるなんて、良い世の中になったもんですよ。……え? 記念歌枠? やるわけねえだろこんな状況で! もっとどでかいことやるわそんなん!」

     暗転。

    「ということでね、折角の節目の数字なんで。皆さんにどんと重大発表があります! いいですか、一度しか言いませんからね。ちゃんと聞いといてくださいよ。……それでは、皆さん。画面にご注目ください」

     流転。

    「皆さんはここまで、剣持刀也の軌跡を見てきたはず。一介の高校生であり、エンタメをこよなく愛するものであり、そして──」

     流転。

    「そして、此処に坐す者は、ひとつの信仰の光である。そうは思いませんか? 虚空という名の闇を冠し、僕はすべてを零に帰す者。然して、膨大な数が今此処に存在する。それを今宵、虚空へと至らせましょう」

     転生。

    「貴方が目を向けているものは何でしょうか。貴方が求めたものは何でしょうか。……貴方が信じているものは、何だったのでしょうか。」

     虚空。

    「さあ、一億人の人々よ。此処が──虚空です」




    『──若者を中心とした世界規模の一斉失踪から一年が経った現在。今なお、彼らの行方や足取りは何一つ掴めておりません。一時には行方不明となった人々の大半がとある生配信チャンネルを閲覧していたという話も浮上しておりましたが、その事実確認は未だ取れておりません。彼らは何処に行ってしまったのか、何故いなくなってしまったのか。その真相を探るべく、本日は現代ジャーナリストの……』
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    Asahikawa_kamo

    DONE
    第四本目 加賀美ハヤト 「ホテルの最上階」 昔、まだライバーになる前の話をひとつ、話させてください。
     仕事の出張の折に、とある地方のビジネスホテルへ滞在したことがありまして。一泊二日程度の短いものだったんですが、いかんせん地方ということもあってホテルが少なかったようで、少し駅から離れたところに取っていただいたんですね。総務の方がせめてと最上階の部屋を抑えてくださって、チェックインしてエレベーターを降りると部屋が一部屋しかなかったんです。
     実際広くて綺麗ないいホテルでしたよ。眺めも良くて、よく手入れが行き届いているなと感じました。……ただ、少し不自然なところがいくつかありまして。
     まずひとつすぐに思ったのは、廊下の広さと部屋の広がり方がおかしいと感じたんです。私が当時泊まった部屋はエレベーターを出て真横に伸びた廊下の右突き当たりにありました。部屋の扉を開くと目の前に部屋があるわけですが、扉がある壁が扉に対して平行に伸びてるんですよね。四角形の面にある、と言えばいいでしょうか。扉の横の空間がへこんでいて、そこにまた部屋があるなら構造上理解出来るんですが、最上階はテラスなどもなかったので、不思議な形をしているなと思ったんです。
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    Asahikawa_kamo

    DONEオーマで医者やってるidと12歳で身体年齢が止まったmcと敬語が使える5歳kgmとわんぱく9歳fwの話。
    大遅刻ハロウィンネタです。あと家庭教師してるolvもいます。
    続きもので前作は支部( https://www.pixiv.net/novel/series/11342157 )にて。こちらも季節ものなのである程度溜まったら削除して支部に行く予定です。
    ハロウィンネタ「オリバーせんせー」
    「ん? どうしたの、不破くん」
    「これなに?」
    「これ?」

     何の変哲もない、秋の夜長を肌身で感じられるようになったある夕暮れ時のこと。いつものように甲斐田家では家庭教師兼甲斐田不在中の仮保護者として、オリバーが三人の子供たちの面倒を見ている最中だった。今日の勉強を途中でほっぽり出した後に休憩として少し席を外していた不破が、唐突に何かをオリバーの元へ持ってきたのである。
     これ、と称されたものにオリバーが視線を向けると、そこには小学生向けの本が開かれていた。以前、オリバーがいつも勉強を頑張っている不破と加賀美へと幾つか本を見繕って持ってきたことがあったのだが、どうやらその中の一冊であるようだ。桜魔皇国外の国々にしかない珍しいお祭りをかわいらしい絵や写真でまとめたその本の見開きには、とある国で丁度この時期に行われているひとつのイベントについて描かれてあった。
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